炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DGEX】4日目:新しい仲間と呪われし墓地【リプレイ風】

「新しい仲間を加えてみない?」

家賃を受け取った後、ふとフランがそんなことを言い出す。

「もう知ってると思うけれど、デモンは強大よ。いつまでも二人だけでは対処しきれないわ」

確かに…でも。

「でも?」

賞金稼ぎの人たち、だいたい2人1組じゃない?

「ああ…それはね」

フラン曰く、メンバーを補充すると契約料がかかるのだと言う。常に金策に悩む彼らにとっては、二人が最大戦力なのだろう。…ん?

「なあに?」

それってつまり、僕から契約料取りたいってことでは…

 

「そ、そう言うわけじゃないわよっ!何よもう、誰も彼も人を守銭奴みたいに…」

まぁ契約料がかかるのは事実らしい。マイコとも相談してメンバー追加を検討すると告げると「それがいいわね」と頷いて、その場を後にした。

 

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「よ、よろしくお願いしますっ」


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フランに契約料を支払い、3人目のメンバーを迎え入れる。

ビアンカっていいます。クラスはヒーラーですっ」

前回、マルスとの戦いでの苦戦の要因は、傷を負った際の回復に回す手が足らなかったことだ。呪文を使うにしてもアイテムを駆使するにしても、攻撃の手を緩めざるを得ない。

僕とマイコとで相談した結果、癒し手は必須だと言う結論に達した…というわけだ。

 

「…リーダー」

なに?

「この子かわいい。部屋に持ち帰っていい?」

ダメです。

「えー」

真顔でビアンカにしがみいて抗議するマイコの姿はなんかシュールだ。

「あ、あとで遊びに行きますから…」

「約束」

…ま、まあ仲良くなるのはいいことだ。

 

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ビアンカを加えた3人で向かうのは、ローナから薦められていたもうひとつの廃墟である、"奴隷墓地"だ。

文字通り魑魅魍魎が跋扈する墓所であり、至る所に沼気ならぬ瘴気に満ちた沼が点在する。

「新人にいきなり未知の場所を行かせるとか…鬼畜?」

人聞き悪い!だいたい、マイコだって初日で未踏破の場所だったでしょうが。

 

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ビアンカの活躍は想像以上だった。

傷だらけで廃墟を進まなくて良い、というのは心情的にもかなりのアドバンテージとなる。

墓地内のサークルで"癒しの杖"が見つかったのも大きかった。ノーコストで回復魔法が使えるのは非常にありがたい。

この恩恵は、探索中に襲撃してきたデモン・クロノスとの戦いでも力になった。

回復を彼女に任せることで戦闘に集中でき、先のマルスとの戦いの時よりはるかに安定して撃退できたのだ。

 

助かったよ。ありがとう、ビアンカ

「えへへ~」

 

「…リーダーが幼女に頭ぽんぽんする事案発生」

なんか僕に当たり強くない今日!?

 

   −つづく−

 

 


 

ビアンカの名前のネタ元はドラクエの嫁さん…ではなく。

単に「白」のイタリア語表記です(ベタ

 

しばらくパーティー強化に集中するんで

(今度こそ)数日飛ばします。