炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DGEX】番外編:デモンゲイザーご一行の親睦会【リプレイ風】

新たに2人が加わり、僕のパーティーは5人体制になった。

ローナがいうには、異界の探索行へはこの人数が最大値らしい。

これより多くなると、進行が極端に遅くなったり、様々な悪影響があるのだという。

以前、賞金稼ぎ連中が徒党を組んで10人くらいで突入したら、あっさり壊滅したらしい。

まぁ、借りれる部屋ももうないっぽいし、これ以上増やすことはないと思うけれど。

「お茶会をしましょう!」

と言い出したのはビアンカであった。これから苦楽を共にする仲間だ。親睦を深めておくのは悪いことじゃない。

言い出しっぺの彼女と、ピーネが楽しそうに準備を始めた。

…あとでしっかりフランから請求されたのは言うまでもないだろう。

 

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「じゃあ、自己紹介から。僕がみんなのリーダーになります。こう見えて記憶喪失なんで、何か迷惑かけることがあるかも知れないから、先に謝まっておくね」

「いきなり後ろ向き過ぎない?リーダー…」

マイコにジト目で突っ込まれた。

 

「マイコ・ビャクレン。クラスはアサシン。わたしの故郷じゃ、ニンジャって言う方が通りがいいけれど」

地味にファミリーネームまで聞いたのは初めてだ。それなりに信頼度は上がってるのかな?

「ほう…聴き慣れぬ名前だと思ったが、この辺りの出身ではないのだな」

「ええ。ここから東にあるアルダって大陸の、そこよりさらに東にある国よ」

オヤカタの問いにうなづく。

「その国出身のネイ族といえば…かの“空の叙事詩”にうたわれた英雄譚、円卓の騎士の1人がそうだったと聞くね」

「一応、祖先らしいって聞いたことはあるわ。尤も、遠縁も遠縁で本当かどうかも怪しいけれど」

マイコの返答に、ノアルが「ほほぅ!」と色めいた。

 

 

「じゃあ次は私…ビアンカ・シルバークロスです」

もともと、精霊神を信仰する宗教施設の出身で、ここにはヒーラーとしての修行に来たそうだ。

「精霊神って、確かフェニックスよね。“空の叙事詩”で円卓の騎士たちを導いたって言う」

「はい、そうですっ。昔は、奇跡と言われるほどのすごいヒーラーもいたそうなんですが、最近は精霊神様の御力が弱まっておられるようで…」

ならばその分自分が力をつけようと一念発起したらしい。意外とストイックなようだ。

「そういえばこのお屋敷に来てから、今までより強く精霊神様の気配を感じるようになりまして…」

へぇ、もう効果出てるのかな?

「どうなんでしょう…私が力をつけている、と言うよりは…」

まるで近くにいるような…と、ビアンカが腕を組んで首を傾げる。

 

 ──くしゅん!

 

地下室の方から、何か聞こえた気がした。

 

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「お次はぼくだね。一名をして、ノアル・フォン・ファウストという」

ウィザードとして力を貸してくれる彼だが、本職は錬金術師なのだという。

「ここには珍しい遺物も見つかると聞いたのでね。ここにいるオヤカタと共にやってきたのだよ」

なるほど…レゼルムと気が合いそうかも。

「おや、同業者がいるのかね?あとで紹介してくれ給えよ」

まぁ、いいけど…

(大丈夫?あの2人が出会って爆発起きたりしない?)

た、多分大丈夫じゃないかなぁ…

マイコの耳打ちに、苦笑まじりに返した。

 

「最後はワシじゃな。オヤカタと呼んでくれい。鍛治師をやっとる」

オヤカタっていうのは…本名?

「わはは、通り名じゃよ。まぁ忌み名というやつでな。付き合いの長いノアルにも教えとらん。気分を害したのならすまんが、まぁ堪えてくれい」

いや、別に構わないよ。ここの人たち、通称の人の方が多いくらいだし。

「鋼鉄のジグとか、丸ハゲのズーボとかね」

マイコが軽く吹き出した。

 

じゃあ、みんな。これから大変なことがたくさんあるだろうけど…このメンバーでなら乗り越えられるって、僕は信じてる。

 

これからよろしくね!

 

グラスの代わりにティーカップを軽く持ち上げて、仲間たちが僕の言葉に応えた。

 

   −つづく−

 


というわけで、脳内設定(妄想とも言う)垂れ流し回でありましたw

まぁ、キャラメイクのあるゲームなら、誰もがやるよね?よね?(圧

 

次回は本筋に戻ります。

あと数回ダンジョンアタックしたら、1体目のデモン落としに行くかなー