フランからの頼まれごとをこなし、ようやくデモンの鍵を得る。デモンゲイザーは、この鍵を使ってデモンの力を行使するのだ。
早速仲間を募って、この力を試すべく奴隷墓地へ。
「…で、その鍵はどんな力があるの?リーダー」
うん、それをこれから試すんだけど…
「…説明、する」
突然鍵が光ったかと思えば、次の瞬間目の間にはクロノスが立っていた。
「クロノス、“土”を司る鉄人のデモン。契約者に守りの加護、もたらす」
守りの加護?
「クロノスと共に征く者、見えない盾、守る」
なるほど、防御力が上がるのか。
「他には…ゲイザー、一歩前、出て」
一歩前、って…毒沼じゃないか。嫌だよ痛いもの。
「大丈夫。クロノス、信じる」
まぁ、いいけど…と、恐る恐る沼に足を踏み入れる。
…あれ、なんともないや?
「これがもうひとつの加護。クロノスいる限り、何を踏んでも、平気」
へぇ、これは探索が捗りそうだ。
「…えっへん。クロノス、役に立つ」
「…随分キャラ変わってない?」
マイコがぼそり。まぁ、こっちが素なんだろうけどね。
「むーっ!わたしだって役に立ってるんだからねっ!」
と、もう一本の鍵からコメットが飛び出してきた。
「コメット、いちばんの新人。偉そうにするな」
「ふーんだ!ゲイザーのパートナーとしてはわたしの方が先輩だもーん!敬え牛乳!」
「ぺたん小娘…」
「ムッキーっ!」
いいから頭上で言い争わないで…
「リーダー…勝手に出てきてるけど、ちゃんと使役できてるの?」
できてる…と思いたい…
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今回はクロノスの力を試すためと、毒床が無効化できたことを含めて、これまで行けなかった所へ進むことになった。
ずんずんと沼の上を進んでいくと…やがて視界が明るくなった。
「ふむ.これは面妖な…」
「さっきまで墓地にいたのに…急に森の中に出てきたね?」
地図を開いてみる。墓地との位置関係を考えると…“星樹のとばり”とよばれるエリアのようだ。
「のどかなとことですねぇ…」
そよ風にあたって、ビアンカがきもち良さげに伸びをする。とはいえ、ここもデモンの影響下だ。油断はできない。
ここのデモンの討伐後回しにして、1、2個サークルを潰してから…うん?
「どうした、大将?」
いや、あれなんだろう?
森のすみっこに、大きな岩がふよふよと浮かんでいる。
「あぁ、あれじゃない?前に管理人さんが言ってたゲートストーンっていうの」
マイコの言葉に記憶が蘇る。そういえば、見つけたら起動させてくれって頼まれてたっけ。
「どうすればいいんです?」
触るだけでいいらしいけど…こうかな?
岩に触れる。と、僕の中の魔力に岩が呼応して、ほのかな青色の光を放ち始めた。
「これでいいのかな?」
多分。まぁ、ちょうどいいや。けっこう歩いたし、今日の探索はここまでにして、これを使って帰ってみようよ。
仲間たちの賛成の声にうなづいて、僕はもう一度ゲートストーンに触れるのだった。
−つづく−
実際のプレイではもう少し前に星樹のとばりまで来てたんですけどね(ぇ
契約済デモンとは、作中で会話する機会はないんですが、それだと寂しいので時々こーやってセルフオープンしてもらおうかと思ってますw
イメージ的にはウルトラマンタイガ。分かれ(ぇ