炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DGEX】35日目:VSユピテル!時計塔の追走撃【リプレイ風】

グリモダール城、宝物庫の最奥。

狂気の鬼女ユピテルはそこで僕たちを待っていた。

 

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「まさか…『追い詰めた』とか思ってる…?」

 

どう見ても笑っていない表情でくふくふと含み笑うユピテルは「もっともっと苦しめてやるッ!」と言い放ち…姿を消した。

「に、逃げたぁっ!?」

「そんなことあるのかよっ!」

マイコとノアルが愕然とする。

 

 ──追いかけて来なさい…時計塔で…待ってる…

 

いやに耳に残る声が、宝物庫を震わせる。

「行くしかあるまいの。若」

うん。時計台への道は地図にも残してある。あの時は通れなかったけど、追いかけてこいと言うなら、今は開いてるはずだ。

 

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いくつもの階段を登ったり降りたりしながら、時計台への入り口に着く。

 

「ああ…早く血の雨がみたい…」

物騒なことを言い放つユピテルの声が頭上から降り注ぐ。

「リーダー、これ」

マイコが入り口に貼られていた羊皮紙を見せる。宣告書?

 

“できるだけ手早く魔物を片付けよ…5つの鐘が鳴るとき、全ての道が断たれるであろう…”

 

読み終えると同時に、魔物の気配が濃さを増す。こいつらを倒さなきゃ先には進めないってことか…

 

梯子を登りながら、魔物を蹴散らしていく。と、遥か頭上で大きな鐘の音が響き渡った。

「ふぅむ…あの張り紙の話が事実なら、あの鐘が5回鳴るまでに最上階まで行かなきゃならんようだ」

ノアルが目を細めて上を見上げる。何階まであるのかはわからないが、とにかく急がないと!

「スピード勝負なら僕の出番かな、デモンゲイザー?」

鍵からヘルメスが顕現する。彼の加護のもと、僕たちの体は見違えるように軽くなった。

 

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梯子を上り下りし、あるいは飛び降りながら鐘の音を4度聞いた頃、ようやくユピテルを眼前に収めた。

「来たのね…なら、望み通り…バラバラにしてあげる…!」

 

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真の姿を顕したユピテルのが雷撃を放つ。

「いかんっ!」

躍り出たオヤカタが斧で防ごうとしたが、直撃を浴びてしまう。

「ぐぬぅっ…!?」

「オヤカタさんっ!せ、精霊神様、癒しの奇跡を我に…!」

全身を引き裂くような傷が、ビアンカの全快呪文によって瞬く間に癒えていく。大丈夫、オヤカタ?

「ふふん…若いのに心配されるほどヤワな体はしちゃおらんよ。我ドワーフぞ?」

「軽口叩けるなら大丈夫だな」

斧を振り回して快活に笑うオヤカタに、相方たるエルフの錬金術師が肩をすくめた。

 

「…クロノス、出る…」

 

懐の鍵から、土のデモンが顕現する。行けるの?

「問題、ない。やつは雷のデモン。雷の力は…地面の前には…こうかがない…」

そ、そういうことなら…大地の鉄人よ、戒めの鎖を解き放て!

 

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「どぉぉ…っせい!」

 

六枚の盾が開き、クロノスが攻めの体勢に入った。

 

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「あは、もっと私をバラバラにして…♪」

お互いにバラバラになりそうな攻防の末、ユピテルはついに地に伏す。…の割に元気そうなのが怖い。

「今度は、私があなたのオモチャ…」

なんか意味深なことを言ってくる。いやマイコ、そんな目で僕を見ないで!

「くす、くすくすくす…」

ああもう、いいから大人しく捕まっててよ!

碧き魔眼が、雷のデモンを捕らえ…

 

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デモン・ユピテル、討伐完了。

…疲れた、色んな意味で。

 

   −つづく−

 


リザルトとしては8ターン撃破。

クロノスは最序盤で仲間にしてずっと連れ歩いている関係上、デモンランクだけならトップクラス。ヘタにマルス呼ぶより安定感あるかも(ひでえ

メタ的には序盤以来ほぼ出番がなかったので見せ場あげたかったってのもw

 

35日目はもう少しだけ続きますよー。