炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DGEX】50日目:VSアストロ!男の闘い【リプレイ風】

「行くの?」

 


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竜姫亭を出ようとしたところで、フランに声をかけられる。

「じゃあ、ちょっと後ろを向いてて」

いいから、と僕達に背を向けさせる。ややあって、背中越しにカチカチと乾いた音がした。

「…うん、これでいいわよ」

何したの?

「えっとね。たまにはお出迎えだけじゃなくて見送りもしようかなって」

そういうフランの手には火打ち石が握られている。

「切り火っていうの。わたしの故郷では、見送りの時に縁起担ぎとしてやるのよ」

へぇ、マイコが教えたんだ。

「今日、デモンと戦うんでしょう?あなたのことだから大丈夫だと思うけど…無理はしないでね」

ありがとう。とフランに応えて、僕達は鏡越しにグリモダール城へと向かった。

 

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「オーイ」

エルダーゴーレムが手を振って出迎える。ミスリル玉を持ってきたと伝えると、喜んで取り込んだ。

「オレ イッパイ ゲンキー!」

すっかり元気を取り戻したエルダーゴーレムに、一番遠くへ飛ばしてもらう。その先にアストロがいるはずだ。

「デモン タオシテクレルノカ? タノンダー!」

世界を取れるレベルの強肩が、僕達を大空洞いっぱいまで吹っ飛ばした。

 

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「やはり来たか…デモンを狩るものよ」

それが僕の使命だからね。

「ふむ…で、あろうな」

ふと「気づいているか?」とアストロが問いかける。

「ここは力ある魔鉱ミスリルの鉱脈。魔力を糧とする我らデモンにとっては、まさに真の力を発揮するにふさわしき地…」

アストロが帽子を脱ぎ捨てたかと思うと、背に巨大な砲塔を抱えた真の姿を露わにした。

 



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「覚悟せよ…一度力を解き放てば、もはや制御は困難!」

がちゃり、と魔力を帯びた砲口が僕たちを狙う。

「我らとこの地で遭うたこと、地の底深く、嘆きの川にて悔いるが良い…!」

 

言うが早いか、初手で強烈な魔砲撃が放たれる。ヴィーナスの加護で魔力障壁を張るが、長くはもたなそうだ。

「こいつは魔法への防御力が高い!今回俺様とビアンカは後方支援に徹するぜ!」

お願い!前の戦いもそうだけど、アストロは回避能力もズバ抜けてる。補助魔法をかけられるだけ仕掛けて!

「仔細承知です!」

ノアルとビアンカの魔力が、僕たちの身体能力を底上げした。

「さて、ここは僕にやらせてもらうよ」

と、鍵からヘルメスが出現する。

「こいつには少しばかり因縁があってね…僕のスピードが、こいつの魔砲に優っていることを今度こそ証明させたいのさ」

「ほう…誰かと思えば、かつて我に落とされたカトンボか」

「フフッ…再開するなりご挨拶なことだ…デモンゲイザー、僕の鎖を!」

わかった。攻速の翼人よ、戒めの鎖を解き放て!

 


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「さぁ、オンステージです!」

 

力を解放したヘルメスが、ミスリルの燐光に照らされた。

 

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「ぐっ…先に戦った時より強くなっている…流石だな」

『敵デモンのバイタル低下…今です』

よし…ヘルメス!

「捉えたぞアストロ…命のフィナーレだ!」

翼人のカタールが、砲塔を貫き…魔人たるデモンは遂に力尽きた。

 

「なるほど、面白い。お前は実に興味深い存在だぞ…デモンゲイザー」

再び戒めの鎖に捉われたアストロが満足げな笑みを浮かべる。

「さぁ、その瞳で我を取り込むがいい。そして見せてくれ…我らがまだ知らぬ、この世の果てを!」

 


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アストロの姿が魔眼の輝きに照らされ…

 

デモン・アストロ、討伐完りょ…

 

「…またデモンを倒しやがったですね」

不意に、涼やかな声が背後から聞こえた。

ルル…いや、ルナ!

 

   −つづく−


 

リザルトとしては4ターン撃破。正直ワンダーデモン戦のがしんどかったまである…w

ヘルメスが落とされかけてちょっと焦りはしましたがw

オープンデモンは正直マルスかクロノスが安定するんですが、デモン同士のやりとりもちょっと描きたい欲が出てきたのでちょっとぢた縛りプレイ的なノリで。