「…ゴッカンの特別監獄で解放されたわたくしは、デザイアドライバーとIDコア…それとあのバックルを渡されてこのイシャバーナに送り込まれたわぁ」
変身が解け、拘束されたドクター・エンプサはヒメノたちの尋問にしぶしぶ口を開いた。
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変身が解け、拘束されたドクター・エンプサはヒメノたちの尋問にしぶしぶ口を開いた。
続きを読む「急患です!」
フラピュタル城が俄かに騒がしくなる。クレオとエレガンスがストレッチャーを1台ずつ、それぞれ押して飛び込んできたのだ。
「両名ともバイタル、意識レベルともに低下!最優先で集中治療室へ…」
「その必要はないわ」
凛とした声が飛び、二人の前にドクター・エンプサが立ちふさがる。
「この女王自ら執刀します。あなた方は退出なさい」
「同時にですか?お、お言葉ですがエンプサ様、どちらも非常に危険な状態で…」
「くどい!わたくしがやると言ったの!」
すぐさま立ち去れ!と激高したエンプサに、顔を見合わせた二人は恭しく頭を下げてその場を後にした。
「…ご武運を」
誰にも聞こえないように、ストレッチャーの主に声をかけて。
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