炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第1幕/第1場

真っ白い水蒸気の壁を越えると、そこは既に暗黒の世界であった。 ごう、という風切り音が聞こえ、水晶玉のモニター越しにちらりと映る魔理沙の帽子のつばがぱたぱたとなびいている。おそらく、地下には巨大な空洞があるのだろう。 『おっと、いきなりおいで…

【オリジナル】おかし か いたずら

「……ふぅ」 ぱたり、とノートパソコンを閉じてため息。 「ちょーっと今日は長引いちゃったか」 いつものことなんだけど。まぁこのペースならなんとか締め切りには間に合いそうだ。 さて、コーヒーでも淹れようかと立ち上がりかけたところで、不意に呼び鈴が…

仮面ライダーBLOOD:第3幕/第5場

身体を流れる力の感覚が薄れる。危うく意識まで遠のきかけたのを慌てて引き戻すと、エイジは蜘蛛の怪人をキッとにらみつけた。 「何を……した!?」 だが、蜘蛛の仮面はしれっとした口調で返す。 「いやあ、何も? この結果を招いたのはキサマ自身だよ」 「ど…

【オリジナル】ほしをみにいこう

「そーだ、星を見に行こう」 などと、どこぞの古都にでも行こうみたいなノリで提案される。 「いいね」 まぁ、断る理由なんて無いけど。 「いつ行く?」 「今夜!」 「早いな」 「善は急げってね」 思い立ったがなんとやらだ。彼女らしい。 「今日はいい感じ…