2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
怪獣の消失から数時間。 DASHは総力を以ってその行方を追っていたが、その手がかりすらつかめぬまま、時間だけがいたずらに過ぎていった…… 「…ミライ、くん?」 一方、カイトは、ベース・タイタンの廊下を掃除しているミライに声をかけていた。 * 「そ…
「ふぅん、なかなかいいふいんきじゃね?」 「なぜか変換できない…」 「……なにやってんのあんたら」 遊園地のマスコットキャラの着ぐるみの陰から二人の様子を伺う辰平と淳に、ジト目を向ける縁。 「わあっ、ありがとうございます~」 「ってこっちはこっち…
「ああっ、巨人がまた…」 心配そうな面持ちで見守る三つ子の姉妹隊員と、力になれないことに歯噛みするカスミ。 「…私達もいくわよ」 と、その中でサクラコが小さく口を開いた。 「え?」 「攻撃の要にはなれなくても、援護くらいはできるはず。たとえ相手が…
「っは!」 「んっ!」 手鎌の連撃をスウェーで交しつつ、つかず離れず、蟷螂女と間合いを取る。 (……まずい、な) 先日の一件で、自身の体が機械改造されているということを自覚したとはいえ、自分の意思で“人間以上の力”を引き出すのは、この姿のままでは…
「マジンカイザー?」 オジィちゃんの呟いたその<名>に、甲児はひどく既視感(デジャ・ヴュ)を憶えた。 改めて眼前の巨大ロボ…<マジンカイザー>に視線を戻す。強烈なまでの覇気をたたえた鉄(くろがね)の巨体は、自身の乗るマジンガーZを一回りほど大…
「……すごい」 茉子が驚嘆に呟く。アヤカシを一刀の元に斬り伏せたその技量も去ることながら、漂わせる雰囲気も只者ではないことを物語っていた。 と、不意に金色の鎧が解け、宙に消える。その下から現れたのは、白いコートを纏った青年であった。 「……」 青…
「…よし」 紺色のコートに袖を通す。数日振りに羽織るそれは少し重く感じ…それが使命の重たささ、などと律は気障りに心の中で呟いてみた。 「おや、体はもういいんですかい? 若旦那」 実家の造り酒屋で杜氏を任されている次郎之介が声をかける。 「ああ。ど…
コウイチからの一報を受け、すぐさまオーシャン・ステーションから3機のファイターが飛び立つ。 「やれやれ…続けざまに怪獣出現たァな。こちとらまだ十分な武装はねえってのによ…」 「仕方あるまい。もともとF.O.R.C.E.は戦闘に特化したチームじ…
「ウワッ!」 猛烈な光度に、思わず目をそらすDASHの面々。そんな中、カイトだけが、その輝きと、その中心をじっと見据えていた。 光の本流は、波打つ輪を描き、さしずめそれは、数学記号の“∞”にも似て、そして… 「メビウスの…輪…」 カイトの呟いたそれ…
高い高い、青い秋晴れの空。 暑くも寒くも無い、穏やかな気候である今このときは、読書や運動に最も適した季節とされ、○○の秋、などとよく称される。 そんなひとつに、結婚があるそうだ。 なんでも、6月のジューンブライドにつぐ需要があるとか無いとか。 …
「……な、なんだあれは!?」 ―――兜甲児は、驚愕し、絶句した。 つい先ほどまで眼下に広がっていた熱海の町並みは消えうせ、荒れ果てた大地と化している。 暗雲立ち込め、雷鳴轟く空。世界そのものが、戦場とでもなったかのような、そんな空気が立ち込めてい…
空を飛ぶシュ・ヴェルト。 その巨体がグラウンド上空にさしかかるころ、その腕を振るい、抱えていたボーンゴーレムを投げ落とす。 「……よし、この広さなら」 降り立ったグラウンドは、高校のものとしては広すぎるほどであった。まひる曰く、運動部に力を入れ…
月すらも隠れた闇夜。 人気の無い廃工場の只中で、走る影が―――七つ。 追われるものが一つ、追うものが六つである。 「―――はっ!」 追う六つの影のうち、先頭を走っていた者が、おもむろに空に筆を走らせた。 その筆の軌跡は、ひとつの<文字>を生むにいたる…
「はぁっ!」 両足で地面を蹴り、イナズマンが跳ぶ。 「いくぞ、チェスト!」 サナギマンのときとは異なる軽やかな動きで、怪人を翻弄し、突きを、蹴りを見舞う。 と、最後に繰り出した手刀が、怪人の双剣に阻まれ、そのまま返す刃がイナズマンを狙った。 「…
「……」 怪人は、相手の姿を一瞥し、困惑しているようだった。 「アギ…ト…? ギ…ルス……?」 「? 何を言っている?」 唸るような呟き声を発する怪人に、いぶかしげな視線を向けるサナギマン。 「グゥ……」 怪人が、思考を振り切るかのように頭をぶんぶんと振る…
どこかで、竜巻が生まれた。 それは、小さくはあったが、強烈な力を伴い…進行方向に根ざすすべてをなぎ払っていった。 その中にあった、雑木林。 自然の驚異は容赦なくそこに襲い掛かり…… 地面を、木々をズタズタに切り裂く。 やがて…林の中心部に進んだ竜巻…
南の神官・スーニャより、緑青騎士討伐の命を受けてから、一夜が明けた。 斬と紅牙は、それぞれ手分けしてゲートの破壊へと赴く。 これは日課であると同時に、ゲートを回収しているであろう緑青騎士を見つけるためのものだ。 「これで4つ目か……ヴィスタ、周…
「はぁ…はぁ…」 ベースタイタンを飛び出し、現場へと走るミライの姿があった。 現場となっている山間部は遠く、乗り物を有していない彼にとっては長い道のりとなりそうであった。 「急がなきゃ……」 失ったらしい記憶の根幹が、危険を発しているのが分かる。…
宇宙という名の大海原を、超弩級航行艦・ゴーゴーボイジャーが往く。 未知なる秘宝・プレシャスを求め、かつて<不滅の牙>と呼ばれた男は、その大きすぎる冒険スピリッツを宇宙へと向けたのだ。 そして、彼の傍らには―――純粋な敬愛を、何時しか恋心へと変え…
現在、mixi日記のみでの連載となっている、イナズマンと仮面ライダーアギトとのクロスオーバー「Fight for FREEDOM」ですが 近日中にこちらでも掲載する予定です。 具体的には明日くらいw(ぉ まだまだ始まったばかりですが、生暖かい目で見ていただければ…
ここ数日日記やってなかったw なんかもー、小説UPったらそれで終わった気になってるねw いや、終わってないんですが。 なまじ夜勤で昼間寝てるとこれといってなぁ…… あ、そいやときメモ4の中の人が一部分かったみたいね。 ホントはファミ通発売後にって…
地響きを上げながら、怪獣が巨人に迫る。その口元がかっと赤くなった。 (……来る!) ユウキが目を見開いた瞬間、数発の溶岩弾が放たれた。 《シャッ!》 巨人が剣を振るう。瞬く間に溶岩弾は切り裂かれ、光の粒となって蒸散した。 (…よし、これなら!) 巨…
「あ、そう言えば千明?」 「あん?」 角笛の山からの帰り道、ことはが千明に問いかける。 「ヒロくん、家出やってなんですぐわかったん?」 その言葉に、一同がそう言えばと千明に顔を向ける。彼が家出してきたと、真っ先に見抜いたのはほかならぬ千明だ。 …
【前編はコチラへ】 「はぁ……なんだってこんなことに」 とにかく埃まみれの身をなんとかしましょう、と茶紗に促されて寮の風呂へと向かった覚夜がため息をつく。 更衣室で制服を脱いだ自身の体を見る。愛も変わらず揺れる胸とは対照的に、どうにも心許ない下…
ダッシュマザーから赤と青の翼が放たれる。 赤い機体…カイトとミズキが乗るダッシュバード1号はグランゴンを、コバとショーンが乗る青い2号はラゴラスを、それぞれ追って行く。 残ったダッシュマザーを、巡航形態から戦闘形態へと変形させ、操縦桿を握るヒ…
背中にちくちくと突き刺さる感覚を覚えながら、エイジはひたすらに歩く。 やがて、人気の無い開けた場所に出る。閉店したはいいが、次の当てがなく廃ビルと化したスーパーの跡地であった。 「…あら、デートスポットにしては気の利かないチョイスねぇ?」 妖…
分厚い雲に覆われ、文字通りの闇夜が訪れる。 南の管轄のはずれ、建設途中で放棄されたビルの中に、彼はいた。 「…さて、これぐらいあれば当分は遊べるか?」 低く呟いて、黒衣の男―――緑青騎士・咎牙が集めたオブジェの群れを一瞥する。 その全てに<陰我>…
「コーイチー!」 「おう、ここだここ!」 オーシャン・ステーションの最深部に位置する、アクアライナーの発着場。 太平洋のど真ん中に位置するこの基地と、世界各地をつなぐ、海底列車のようなものである。 「もう、突然『オフだから遊びに行こう』とか。…
「―――なに、これ?」 力を貸して欲しい、そう言った通之介が指差した先をまひるが見ると、目の前で分厚いハードカバーの本がぷかぷかと浮いていた。 表紙に何かタイトルのようなものが刻まれていたが、見たこともない文字で描かれたそれは、まひるのは読めよ…
流石に夜勤も2ヶ月やれば体もついてくる模様。 騙し騙し睡眠時間を削ることもできるようになって来たぜ…w(すんなよ ま、後は死なない程度にがんばるさー。 さて、web拍手のレスなどを 10/4 11:59>通りすがりのT.S.さん いくらなんでも早過ぎですよねw …