ダッシュマザーから赤と青の翼が放たれる。
赤い機体…カイトとミズキが乗るダッシュバード1号はグランゴンを、コバとショーンが乗る青い2号はラゴラスを、それぞれ追って行く。
残ったダッシュマザーを、巡航形態から戦闘形態へと変形させ、操縦桿を握るヒジカタが未確認の怪獣へと近づく。
残ったダッシュマザーを、巡航形態から戦闘形態へと変形させ、操縦桿を握るヒジカタが未確認の怪獣へと近づく。
「エリー、怪獣の映像と周辺のデータを送る。過去のデータに似たような個体が存在しないか洗いなおしてくれ」
『了解』
『了解』
ダッシュマザーのカメラが捕らえた映像を受信し、エリーの眼が電子の情報の波を映し輝く。
『……閲覧完了。該当するデータは存在しません』
「そうか…やはりアンノウン…」
「そうか…やはりアンノウン…」
出現時の様子を思い出す。空が割れ、その向こうの真紅の空間から現れた怪獣。
過去にも、異空間から怪獣が現出した例はある。恐らくはその類だとは思われるが……
「クラウドスの同属でもない、か……」
だとすれば、一体何なのか。
ふと、頭部を見る。全体的に生物然とした……怪“獣”なのだからさもありなんだが……体躯のなか、頭部だけが妙に人為的なデザインラインを感じた。
「何者かの手が加えられているのか…?」
だとすれば、一体何なのか。
ふと、頭部を見る。全体的に生物然とした……怪“獣”なのだからさもありなんだが……体躯のなか、頭部だけが妙に人為的なデザインラインを感じた。
「何者かの手が加えられているのか…?」
周囲を旋回しながら、ヒジカタは首をひねった。
*
現着した2機から通信を受けるダッシュマザー。
「了解した。各機、攻撃を開始! 二体を絶対に近づけるな!」
了解の意を伝え、ダッシュバードが攻撃形態へと変形する。
「アロービーム、発射!」
「電磁プラズマ砲、発射!」
「電磁プラズマ砲、発射!」
科学力の粋を集めた一撃が、二大怪獣に浴びせられる。直撃を受け、ラゴラスとグランゴンが怯んだ。
「よしっ、このまま一気に…!」
「マって! ナンカ様子がヘンだヨ!?」
追撃を試みようとしたコバをショーンが止める。
「マって! ナンカ様子がヘンだヨ!?」
追撃を試みようとしたコバをショーンが止める。
「これは…?」
「グ、グランゴンが走り出した!?」
一方でカイトとミズキも目を丸くした。
「グ、グランゴンが走り出した!?」
一方でカイトとミズキも目を丸くした。
突然、何かに打たれたように目をしばたかせたと思うと、ラゴラス、グランゴンともに急に走り出したのだ。
「まさか、お互いの位置に気づいた!?」
「とめなきゃ!」
「とめなきゃ!」
慌てて旋回し、怪獣を追うダッシュバード。ありったけの弾薬を叩き込むが、そのスピードは衰えない。
「このっ!このっ! 止まりやがれ!!!」
「オカシイよ! あれだけ傷だらけになってもスピードが落ちない!?」
「オカシイよ! あれだけ傷だらけになってもスピードが落ちない!?」
「エリー!」
『移動先予測……両怪獣とも、アンノウンを目指しています』
「なんだって?!」
『移動先予測……両怪獣とも、アンノウンを目指しています』
「なんだって?!」
『隊長、アンノウンに異常反応』
「なにっ!?」
気づくと、アンノウンが背中の翼に似た器官を広げ、ぶるぶると震わせていた。
『背中の器官から、未知の音波、電磁波を放出しています。おそらく、ラゴラスとグランゴンは、それに引き寄せられているものと思われます』
「こいつが…怪獣達を呼び寄せている……?」
「なにっ!?」
気づくと、アンノウンが背中の翼に似た器官を広げ、ぶるぶると震わせていた。
『背中の器官から、未知の音波、電磁波を放出しています。おそらく、ラゴラスとグランゴンは、それに引き寄せられているものと思われます』
「こいつが…怪獣達を呼び寄せている……?」
いったい何者なんだ。
ヒジカタが、知らず溜まった唾を飲み込んだ。
ヒジカタが、知らず溜まった唾を飲み込んだ。
-つづく-
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今回登場のアンノウン…オリジナルの「超獣」ですが、そろそろ素体となっている怪獣の正体が、分かる人は分かってきたんじゃないかなァ…?w
あえてヒントは出しませんが(まさに外道
ラゴラス、グランゴンを呼び寄せる超獣の目的とは…
待て次回!