炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

2009-12-18から1日間の記事一覧

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン5

「……ミケーネの神、クロノス…か」 兜甲児の話を聞き終えた、もう一人の兜甲児がふむ、と唸る。 「こっちの世界にも、ミケーネはいるのか?」 「ああ。もちろんDr.ヘルも…まぁ、あっちはもう、“いた”になるけどよ」 改めて、二つの世界の奇妙なまでの酷似…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン4.5

それは、唐突であった。 Dr.ヘル一派の侵攻が途絶えたある日。熱海上空を不思議な暗雲が覆ったのだ。 いや、熱海上空という表現は適切ではない。熱海地区を中心に、関東はおろか東日本をすっぽりと覆い隠すように。それは大規模なものだった。 そして、熱…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン4

「こことは別の世界…って」 「一体どういうことだよ、オジィちゃん?」 二人の兜甲児に詰め寄られ、ホログラフィの十蔵が少し後ずさる。 『ま、まぁ、さっきも言うたが憶測の域を出ん。よって仮説交じりになるが…説明しよう』 ―――そも、この仮説は世界が<ひ…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン3

「な、なにがどうなってるんだ…どうしてあそこに<俺>がいる?」 マジンガーZのコックピットで、甲児が愕然とする。 『落ち着けい甲児!』 「だけど!」 コンピューター・十蔵に反論するが、ホログラフィの彼がギロリとにらみつけると、甲児はうっと言葉を…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン2

超合金Zの拳が唸る。超合金ニューZαの拳が吼える。 巨大な拳の打ち付けあいは、しかしそれでも決着がつかず、二機の機械魔神<デウス・エクス・マキナ>はその拳を戻す。 「……一体、何がどうなってるんだ…?」 その片割れ……皇帝の名を冠するマジンガーに乗…

【アギト×イナズマン】Fight for FREEDOM/シーン7

「ガルゥッ!」 男が変化した異形が、雄叫びを上げる。野性のまま猛るそのさまは、力強さを感じた。 (あれは……あの力は何だ? 俺と同じミュータント…? それとも…) その特異な力に疑問を覚えるサナギマン…五郎。 「ン……ア……ギル…ス…」 トンボの怪人が唸り…

【アギト×イナズマン】Fight for FREEDOM/シーン6

「―――!?」 走る五郎の視線が、人影を捕らえる。外回りの会社員だろうか、何事も無く平穏に歩いていた。 ふと、その男が走り抜ける五郎を目で追い…振り返る。と、その体が、ぐらりと傾いた。 「なっ!?」 足を止める五郎の眼前で体が、へその辺りで真っ二…

【アギト×イナズマン】Fight for FREEDOM/シーン5

都内某所にある、警察病院。 その一室にて、窓越しに外を眺める青年の姿があった。 「……何かが、目覚めたようです」 「何…か?」 呟いた青年の背後で、執事のように佇む男が問いかける。 「アギトとも…ギルスともちがう。だが、あの“力”を継いでいる可能性の…

【アギト×イナズマン】Fight for FREEDOM/シーン4

「…思わず力を使ってしまったが……」 咄嗟に発動した<逆転チェスト>で跳ね返した銃弾をまともに受けてしまったG3-Xを思い出し、その身を案じる五郎。 「それにしてもあれは……機械の鎧のようでもあったが…?」 長い月日がもたらしたテクノロジーの発達に…

【アギト×イナズマン】Fight for FREEDOM/シーン3

―――警視庁・未確認生命体対策班<SAUL> 現代の持ちうる総ての科学技術。その粋と言うべき、人類の守護者。対未確認生命体用強化服<G3-X>。 その装着員である氷川誠は、眼前の異形……イナズマンを眼部・レッドアイザー越しににらみ付けた。 「そん…