炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【二次創作】真マジンガー 衝撃!Z編

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン6

「待たせたなっ、鉄也さん!」 マジンカイザーが現地に到達したとき、グレートマジンガーと剣鉄也は戦端の只中にあった。 「おうっ、兜!」 敵を打ち抜いたアトミックパンチを腕に戻しながら、鉄也が応える。 「……しかし、なんだぁこいつァ!!?」 到着する…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン5

「……ミケーネの神、クロノス…か」 兜甲児の話を聞き終えた、もう一人の兜甲児がふむ、と唸る。 「こっちの世界にも、ミケーネはいるのか?」 「ああ。もちろんDr.ヘルも…まぁ、あっちはもう、“いた”になるけどよ」 改めて、二つの世界の奇妙なまでの酷似…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン4.5

それは、唐突であった。 Dr.ヘル一派の侵攻が途絶えたある日。熱海上空を不思議な暗雲が覆ったのだ。 いや、熱海上空という表現は適切ではない。熱海地区を中心に、関東はおろか東日本をすっぽりと覆い隠すように。それは大規模なものだった。 そして、熱…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン4

「こことは別の世界…って」 「一体どういうことだよ、オジィちゃん?」 二人の兜甲児に詰め寄られ、ホログラフィの十蔵が少し後ずさる。 『ま、まぁ、さっきも言うたが憶測の域を出ん。よって仮説交じりになるが…説明しよう』 ―――そも、この仮説は世界が<ひ…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン3

「な、なにがどうなってるんだ…どうしてあそこに<俺>がいる?」 マジンガーZのコックピットで、甲児が愕然とする。 『落ち着けい甲児!』 「だけど!」 コンピューター・十蔵に反論するが、ホログラフィの彼がギロリとにらみつけると、甲児はうっと言葉を…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン2

超合金Zの拳が唸る。超合金ニューZαの拳が吼える。 巨大な拳の打ち付けあいは、しかしそれでも決着がつかず、二機の機械魔神<デウス・エクス・マキナ>はその拳を戻す。 「……一体、何がどうなってるんだ…?」 その片割れ……皇帝の名を冠するマジンガーに乗…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/シーン1

「マジンカイザー?」 オジィちゃんの呟いたその<名>に、甲児はひどく既視感(デジャ・ヴュ)を憶えた。 改めて眼前の巨大ロボ…<マジンカイザー>に視線を戻す。強烈なまでの覇気をたたえた鉄(くろがね)の巨体は、自身の乗るマジンガーZを一回りほど大…

【マジンガーSS】衝撃! マジンガーZ 対 マジンカイザー -金色の拳と鉄(くろがね)の皇帝-/プロローグ

「……な、なんだあれは!?」 ―――兜甲児は、驚愕し、絶句した。 つい先ほどまで眼下に広がっていた熱海の町並みは消えうせ、荒れ果てた大地と化している。 暗雲立ち込め、雷鳴轟く空。世界そのものが、戦場とでもなったかのような、そんな空気が立ち込めてい…