2009-01-01から1年間の記事一覧
なんのかんので、2009ねんも残り数時間。 悔いですか? あるにきまってるじゃないですかw まぁ、お約束のやり取りはさておき(何 今年の出来事といえば、個人的にはやはり自身の退職・再就職でしょうかねぇ。 この不景気のご時勢に拾っていただき、光栄…
日記ではお久しぶりです。 …いやまあ、小説更新すらmixiのみにかまけて放置プレイもいいとこだったんですが(滝汗 今の更新分で漏れは…多分、ない、はず、です(ぇ さて。 ちょっとやってみたいことが一つ。 【Arcadia】というサイトをご存知であろう…
ちらほらと舞う粉雪。そんな空を仰ぎ見ながら、冬だなーなどと今更に呟いてみる。 ふわりと浮かぶ白い息を見送って、オレは隣の家の呼び鈴を押す。 ―――ややあって。 軽やか…とはちょっと言いがたい、慌てた足音が置くから聞こえて、はたと止まる。 「……いら…
カウベルが鳴る。来客の合図だ。 もちろん言葉は「いらっしゃいませ」 だけど、この時間にカウベルを鳴らすのはたった一人。だからオレは、こう言葉をかける。 「…おかえり、つぐみ」 そう言うと、彼女はいつだって、ふわりと微笑んでこう返してくれるんだ。…
「……ミケーネの神、クロノス…か」 兜甲児の話を聞き終えた、もう一人の兜甲児がふむ、と唸る。 「こっちの世界にも、ミケーネはいるのか?」 「ああ。もちろんDr.ヘルも…まぁ、あっちはもう、“いた”になるけどよ」 改めて、二つの世界の奇妙なまでの酷似…
それは、唐突であった。 Dr.ヘル一派の侵攻が途絶えたある日。熱海上空を不思議な暗雲が覆ったのだ。 いや、熱海上空という表現は適切ではない。熱海地区を中心に、関東はおろか東日本をすっぽりと覆い隠すように。それは大規模なものだった。 そして、熱…
「こことは別の世界…って」 「一体どういうことだよ、オジィちゃん?」 二人の兜甲児に詰め寄られ、ホログラフィの十蔵が少し後ずさる。 『ま、まぁ、さっきも言うたが憶測の域を出ん。よって仮説交じりになるが…説明しよう』 ―――そも、この仮説は世界が<ひ…
「な、なにがどうなってるんだ…どうしてあそこに<俺>がいる?」 マジンガーZのコックピットで、甲児が愕然とする。 『落ち着けい甲児!』 「だけど!」 コンピューター・十蔵に反論するが、ホログラフィの彼がギロリとにらみつけると、甲児はうっと言葉を…
超合金Zの拳が唸る。超合金ニューZαの拳が吼える。 巨大な拳の打ち付けあいは、しかしそれでも決着がつかず、二機の機械魔神<デウス・エクス・マキナ>はその拳を戻す。 「……一体、何がどうなってるんだ…?」 その片割れ……皇帝の名を冠するマジンガーに乗…
「ガルゥッ!」 男が変化した異形が、雄叫びを上げる。野性のまま猛るそのさまは、力強さを感じた。 (あれは……あの力は何だ? 俺と同じミュータント…? それとも…) その特異な力に疑問を覚えるサナギマン…五郎。 「ン……ア……ギル…ス…」 トンボの怪人が唸り…
「―――!?」 走る五郎の視線が、人影を捕らえる。外回りの会社員だろうか、何事も無く平穏に歩いていた。 ふと、その男が走り抜ける五郎を目で追い…振り返る。と、その体が、ぐらりと傾いた。 「なっ!?」 足を止める五郎の眼前で体が、へその辺りで真っ二…
都内某所にある、警察病院。 その一室にて、窓越しに外を眺める青年の姿があった。 「……何かが、目覚めたようです」 「何…か?」 呟いた青年の背後で、執事のように佇む男が問いかける。 「アギトとも…ギルスともちがう。だが、あの“力”を継いでいる可能性の…
「…思わず力を使ってしまったが……」 咄嗟に発動した<逆転チェスト>で跳ね返した銃弾をまともに受けてしまったG3-Xを思い出し、その身を案じる五郎。 「それにしてもあれは……機械の鎧のようでもあったが…?」 長い月日がもたらしたテクノロジーの発達に…
―――警視庁・未確認生命体対策班<SAUL> 現代の持ちうる総ての科学技術。その粋と言うべき、人類の守護者。対未確認生命体用強化服<G3-X>。 その装着員である氷川誠は、眼前の異形……イナズマンを眼部・レッドアイザー越しににらみ付けた。 「そん…
その光景に、思わず鋼牙は言葉を失った。 魔戒剣に用いられている特殊金属・ソウルメタルは、手にするものの心の在り様によってその重さを変える。鋼牙自身、常人には扱えぬ重さである魔戒剣をたやすく振るえるようになるまでは長い修行の日々があってこそだ…
帰宅しても、夕食中にも、達也の様子はあまり変わった様子は無かった。 結花の学校での話題にもそれなりに返し、エイジにも話を振る。 エイジが返答に困って口をつぐむと、兄妹そろって笑う。そんな光景を見ていると、本当はあれを見ていないんじゃないのか…
あたしのやる気復活法。 ……大好きなものを、思い浮かべること。 たとえば、甘いもののこと。 こないだいったスイーツショップのいちごショートとか、最近復活したファーストフードのアップルパイ。 雑誌で見かけて行ってみた甘味処のあんみつ…… あ、でもでも…
うー…… あー…… まだ顔があっついよ…… それから……手も。 あ、こっちは熱いっていうか…あったかい、かな。 「つないじゃったんだよ……ね」 言葉にする。 ―――とくん、と胸が高鳴った。 ときめきメモリアル4 -heroines side- 前田一稀の場合 もともとは、同じ…
―――意識の向こう側から、けたたましい電子アラームが鼓膜を震わせる。 …るっさいなもぉ…… しょぼついた瞳を持ち上げ、かすむ視界で目覚ましを探し、停める。 さて、もう一眠……ん? 視線の端がわずかに捕らえた時刻を思い出し、再び目を開く。こんどははっき…
「……」 「……」 帰路に着く、男二人。 そのどちらもが、無言であった。 ひとりは、信じられない光景を見た驚きに。 もうひとりは…信じられない光景を見せてしまった悔やみに。 (恐れて…いるんだろうな) 当然だろう。 目の前で異形の戦いを見せ付けられた挙…
「よう、遅かったな斬」 南の管轄の各所を案内した後、斬と透は番犬所を訪れた。 「ああ。北からの客人を案内していてな。…ええと、なんだ、俺たちが最後かな?」 そうみたい、とあかねが応える。 「さて、そんじゃま全員そろったところで、簡単に自己紹介し…
アラサーに足突っ込む歳になりました。 …い、否! 断じて否!! 俺は19歳と82ヶ月だッ!(←一生言ってなさい 最近は執筆にかまけて日記がおろそかになりまくっております(滝汗 しかもmixi日記にしかUPしないからカレンダーがガラガラになってるよw …
―――突如として、響き渡る緊急警報(レッド・アラート)。 ベースタイタンのブリーフィングルームがにわかにあわただしくなる。 「怪獣…いえ、超獣の出現を確認」 今回の事件の鍵を握る超獣・ボガールジェネが再び空を割って出現したのだ。 「場所は…やはりか…
それは、数分と立たなかった。 (ししるいるい、ってやつかこりゃ…) 学に恵まれなかった男が、脳にこびりつく僅かな知識を総動員する。漢字は忘れたが、目の前の凄惨な状況はまさしく言葉通りであった。 「うぅ…ああ…」 「痛ぇ……痛ぇよぉ……」 血だるまにな…
―――眠らない街。あるいは、不夜城。 さまざまな呼び名を持つその街は、ギラギラとネオンを輝かせ、数多くのヒトを飲み込み、また同時に吐き出していた。 それは、今日も変わらずだ。 飲食店、風俗店……大小さまざまな店が立ち並び、男も女も、今日という日を…
雲ひとつない、快晴。 今日も地球は日本晴れ、世はこともなし。 「待たせたな」 俺の声が聞こえると、校門で所在無くたたずむ少女はぱっと明るい表情をみせ、とことこと近づいてくる。 「じゃ、いこうぜ?」 こくこくとうなづく。すっと右腕を差し出すと、彼…
うららかな日曜の午後。 ちょっと遠出して、自然公園になぞ来てみる。 少しくたびれたワンボックスカーから降りて、大きく伸びをすると、体中から澄んだ空気が入り込んでくるような感覚。久しく忘れていた気持ちよさ。 「おとーさん、いこう!」 4つになる…
大降りの魔戒剣が、ホラーの肉体をたやすく切り裂き、続けて振るう二の太刀で、魔獣は断末魔すら許されることなく地面に骸を叩きつけられる。 魔戒騎士…緑青騎士となり、<咎牙>の銘を襲名して数年。 男は、ただ無感動に剣を振るい、無表情に魔獣を屠り、無…
超獣の出現、そして消失から数日が経過した。 ミライは、記憶が戻ったことと自分の身の上を改めてDASHの面々に語った(自身がウルトラマンであることはカイトの助言もあり、伏せておいた)。 最初は荒唐無稽だと誰も信じなかったが、ミライの真摯な態度…
「―――イオリっ!?」 耳に残るいとこの叫び声にたたき起こされるように、コウイチの意識が浮上する。 「…そうか、落ちて…気を失っていたのか…」 腕時計を見ると、落ちてからだいたい1時間ほどが経過しているようであった。 「みんな…大丈夫かな?」 見上げ…