炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

掌編書庫

【二次創作】予告編:ギーツ×エグゼイド【っぽいなにか】

──新たなジャマトの出現です。 デザイアドライバーとIDコアを渡された瞬間から、人々は【仮面ライダー】になり、【デザイアグランプリ】に挑む。ライダーたちが転送された、人々の狂乱渦巻く【ジャマーエリア】には… 「なにこれ…」「ジャマトなんか一匹も…

【キスの日】Kissing to…/Cace:01【ジュウオウSS】

――地球の衛星軌道上に、弓矢の形をした影を見つけることができたら、貴方は運がいい。 ……いや、あるいは運が悪いのかもしれない。 その“影”の正体は<サジタリアーク>と呼ばれる、宇宙の無法者・デスガリアンの居城であるからだ。 ・ ・ ・ 「――ふぅ」 その…

【予告編風】帰ってきたスマイルプリキュア!

バッドエンド王国との戦いが終わり4年。高校2年生になっていたみゆきたちの前に、再びキャンディとポップが姿を見せた。 それと同時に世界が闇色に染まり始めた。バッドエンド王国が再び台頭してきたというのだ。 ピエーロもジョーカーもいない今、どうし…

【予告編風】帰ってきた魔弾戦記リュウケンドー

ジャマンガとの戦いから10年。パワースポットが封印された結果、あけぼの町からは魔物の姿は消えうせ、SHOTも開店休業状態となり、鳴神剣二たちも平穏な日常を送っていた。 しかし、その平穏が突如破られる。 あけぼの町に再び魔物が襲来したのだ。 S…

【予告編風】帰ってきた仮面ライダードライブ

ロイミュードとの戦いが終わってから数年。平穏ながらも忙しい日々を過ごす泊進ノ介とその妻・霧子。その身に新たな命を宿した霧子は産休を取り、いよいよ迫るジュニア……エイジの誕生に浮かれつつも、それをともに祝えないベルトさんに想いを馳せる。 そんな…

【予告編風】帰ってきた仮面ライダー響鬼

若き研修医・安達明日夢が勤務する病院に、ある日担ぎ込まれた重傷の急患は、旧友の桐矢京介であった。 務めていた病院が猛士の関係であったことに驚く明日夢に、意識を取り戻した京介から更なる驚愕の事実が告げられる。 ――オロチの再来。 かつて関東を震撼…

【オリジナル】Friendry_Kiss【キスの日】

――女の子にとって、キスとは神聖なものなのだ。 という言葉をどこで見たのか、あるいは聞いたのか。 一昨年嫁に行った姉さんの持ってた少女マンガだったか、昔日曜の朝にやってたアニメだったかもしれない。 まぁともかく。そういうものであると、僕は思って…

【ときメモ4SS】くろすれんじ・すいーと【柳冨美子】

―――放課後の放送部はわりかし暇である。 下校時刻になったことを伝える放送をやるくらいで、それまでの時間は特にやることがないのだ。 そんなわけで、下校時刻待ちのオレは、時間つぶしと実益を兼ねて課題を片付けている最中だ。 「古我先生…いつもながら課…

【メモ4SS】-今夜はイヴ-【大倉都子】

ちらほらと舞う粉雪。そんな空を仰ぎ見ながら、冬だなーなどと今更に呟いてみる。 ふわりと浮かぶ白い息を見送って、オレは隣の家の呼び鈴を押す。 ―――ややあって。 軽やか…とはちょっと言いがたい、慌てた足音が置くから聞こえて、はたと止まる。 「……いら…

【メモ4SS】-眼鏡の理由(わけ)は-【語堂つぐみ】

カウベルが鳴る。来客の合図だ。 もちろん言葉は「いらっしゃいませ」 だけど、この時間にカウベルを鳴らすのはたった一人。だからオレは、こう言葉をかける。 「…おかえり、つぐみ」 そう言うと、彼女はいつだって、ふわりと微笑んでこう返してくれるんだ。…

【ときメモ4SS】柳 冨美子の場合

あたしのやる気復活法。 ……大好きなものを、思い浮かべること。 たとえば、甘いもののこと。 こないだいったスイーツショップのいちごショートとか、最近復活したファーストフードのアップルパイ。 雑誌で見かけて行ってみた甘味処のあんみつ…… あ、でもでも…

【ときメモ4SS】前田一稀の場合

うー…… あー…… まだ顔があっついよ…… それから……手も。 あ、こっちは熱いっていうか…あったかい、かな。 「つないじゃったんだよ……ね」 言葉にする。 ―――とくん、と胸が高鳴った。 ときめきメモリアル4 -heroines side- 前田一稀の場合 もともとは、同じ…

【二次創作】-ユメミルアエカ-【ユメミルクスリ】

―――意識の向こう側から、けたたましい電子アラームが鼓膜を震わせる。 …るっさいなもぉ…… しょぼついた瞳を持ち上げ、かすむ視界で目覚ましを探し、停める。 さて、もう一眠……ん? 視線の端がわずかに捕らえた時刻を思い出し、再び目を開く。こんどははっき…

【オリジナル】曖昧・Me・メイド?:第1話/プロローグ

大きな窓越しに、ゆるゆると柔らかな陽光が降り注ぐ。 「……ふぅ」 むやみに広いとある洋館のとある一室で、穏やかに午後のティータイムを嗜む一人の少女。 「…おかわり、要りますか?」 「ええ、お願い」 傍らに控えるメイドが、ティーポットからいい香りの…

【オリジナル掌編】ぷろくし・うぉーず!

―――その“噂”は、風のように戦場を駆け抜けた。 「なぁおい、聞いたかよ。今回の“戦争”のそもそもの原因」 「ああ、聞いたぜ。なんでも―――」 後から思い直せば、なぜこんな取るに足らない“噂”に踊らされたのか。 戦争にかかわった全ての人間が首をかしげたも…

【まる♡あんSS】覚夜と茶紗の受難と役得?(後編)【覚夜×茶紗】

【前編はコチラへ】 「はぁ……なんだってこんなことに」 とにかく埃まみれの身をなんとかしましょう、と茶紗に促されて寮の風呂へと向かった覚夜がため息をつく。 更衣室で制服を脱いだ自身の体を見る。愛も変わらず揺れる胸とは対照的に、どうにも心許ない下…

【ときメモSS】Fifteen years later

二人して散歩なんて、いつ振りくらいだろうか。 それくらい、お互い忙しくなったのかな。なんて呟いて、笑いあってみたり。 おかしいね、おんなじ家に住んで、毎日顔を合わせてるのにね。 ふわ、と少し温かい風が頬をなでつけていく。 もう冬も終わりだね、…

【ラブプラスSS】-イヤホン越しの鼓動-【凛子】

「ただいまー」 玄関の扉を開けたと同時に、ぱっと靴を脱ぎ捨てて飛び込む。一息に自分の部屋に駆け込んで、ぱたん、とドアを閉める。 「………っふぅ」 閉じたドアに背を預けて、ずるずると座り込む。 「…言っちゃった」 そう、言っちゃった。 告白……しちゃっ…

【オリジナル】GERBERA STRAIGHT!<後編>

軽くなった体を思うままに走らせ、高瀬に肉薄する。 当然のように俺のほうに突っ込む高瀬と激突する瞬間、銀色の軌跡が閃き、<菊一文字宗則>と<虎鉄>の刀身が強烈にぶつかり合った。 「くっ…」 「…へっ」 右腕全体に来る衝撃をなんとか耐えながら、反動…

【オリジナル】GERBERA STRAIGHT!<前編>

熱いんだか冷たいのかよくわからない突風が吹きぬけ、傍らの少女のスカートを翻らせる。 …白か。 「って、なに冷静に見てらっしゃるんですの!」 激昂した<相方>がぶんぶんと手刀を振り回す。 ふつうならただのチョップで終わるんだろうが、こいつの場合文…

【ときメモSS】虹のリトグラフ【虹野沙希】

穏やかな空気を振り切って、二つの車輪が地面を走っていく。 初夏の日差しを浴びて、並木道はキラキラと輝いて見えた。 通り過ぎる木々の香りを、胸いっぱいに吸い込んで。 私―――虹野沙希は、もう一度ペダルをこぐ足に力をこめた。 なんとなく、今日はいいこ…

【まる♡あんSS】覚夜と茶紗の受難と役得?(前編)【覚夜×茶紗】

放課後の杏樹学園。 橙に煌く陽光を窓越しに浴びながら、一人机の上に置かれたカートリッジとにらめっこをする少女。 ―――否、彼女は…もとい、“彼”は、女ではない。 姿こそ、女子制服……そもそも、この杏樹学園自体が女子校なのだからさもありなん、なのだが………

【ちょこっとヒメ】しょーとすとーりー@ほうかごのこと【二次創作】

放課後の喧騒が遠くに聞こえる。 教室の窓から差し込む西日は、まぶしいながらも、温かく穏やかな空気をもたらしてくれていた。 「…だから、ここにこの式を代入すれば…ね?」 「あ、そうか。先生が言ってたのはこういうことなんだな。なるほど」 しん、と静…

【掌編・二次創作】膝枕は好きな人のニオイ【くらくらく~】

紆余曲折を経て…という言葉すら生ぬるいくらい、そりゃまあいろいろありまして。 ようやくくっついた弥斗と茜子。 お互い照れに照れまくり、初々しいすら飛び越えて、見てるこっちがええい恥ずかしい! そんなふたりの、こんな日常。 ・ ・ ・ 「弥斗。…たっ…

【掌編小説】とらんすっ?まじかるっ!

「茜ちゃん、出番だよもんっ!」 「う…やっぱり出なきゃダメ…?」 「何をいまさらー。ほら、早く早く。魔法少女の出動たーいむ!」 「魔法少女って…何度も言うけどさぁ…」 ―――ボク、男の子なんだけどっ! とらんすっ?まじかるっ! ボクこと小鳥遊 茜<たか…

【掌編】きみがぼくのへやで

「ねぇ…」 カタカタと不規則に鳴る乾いた音の間を縫うように、声が届く。 「……」 その声に応えず、僕はキーを這う指を止めた。 「…まぁだぁ~?」 僕の心情を知ってか知らずか、背後から間延びした声が催促する。 「……ってゆーか、あのなぁ」 溜息混じりに呟…

【掌編小説】しょうねんスケッチ【二次創作】

私立やまぶき高校の美術クラスは、やはりというか圧倒的に女子の人数が多い。 それでも美術に情熱を注ぐ男子生徒がいないわけでもなく、クラスの3分の1は、そんな夢に向けて歩き出した“彼ら”なのだ。 「なぁ、お前らって好きな奴いんの?」 …とはいえ、多…

【掌編小説】てる・みー・ぷりーず

…少年は悩んでいた。 何故か自室で正座までして。 目の前に鎮座するは携帯電話。 先日、想いを寄せるクラスメイトの番号を入手したものの… 電話をかけるタイミングが掴めず、明日へ明日へと引き伸ばした挙句、既に半年が経過しようとしていた。 「…何やって…

【掌編小説】君の声が、僕の傍にありますように(仮題

風に揺れる梢の隙間から、朝陽が漏れる。 木漏れ日が瞼の上から目に注ぎ込み、俺に朝を告げた。 「…ふむぅ」 大きくあくびをし、ぐにぐにと首をひねる。よし、今日もちゃんと体は動く。 ぱしゃぱしゃと小川の水で顔を洗うと、うつろな意識もようやくハッキリ…

【掌編小説】no_title

「ひゃく…ひゃっく」 無人の図書室に不可解な声がこだまする。 「…ひゃっく…うぅ~」 受付席についた少女から、それは発せられていた。 「ひゃくっ」 …しゃっくりだ。 (いつになったら止まるのよ、これ…) 試せることは出来るだけ試してみた。 水を飲んだり…