#世界樹Xリプレイ風
前日に続けて樹海へのアタックを開始する。今回は直前で引き返した扉の先の探索だ。先んじて見つけておいた抜け道でショートカットしがてら、採集ポイントで素材の確保も怠らない。 「まぁ、今の俺らの腕じゃ採れる量もたかが知れてるけどなァ」「無いものね…
翌日。第一の島たる<幽寂ノ孤島>を訪れたストークスの面々は、ベースキャンプに合流した後、現在調査中という樹海へと足を踏み入れる。 「ここか…」 鼻を鳴らすザジの服の裾を、レアが「ねぇねぇ」と引く。 「いと、もった?」「おう、ちゃあんと買ってき…
遺跡の奥を守るように居座る巨大な魔物の存在を確認してから一夜明け、ストークスは再び遺跡へと赴く。探索中に見つけた壁の隙間を駆使しつつ、最短ルートで奥の小部屋へと向かうと、あいも変わらず植物の魔物はそこに佇んでいた。 「よーしお前ら、準備はい…
「いやぁ、君たちお疲れだったね〜」 深夜でも変わらず開いている酒場に、ついに電池切れしてしまったレアを負ぶいながら向かうと、店主が騒がしく出迎える。酒を飲むのは苦手らしい(ゆえに飲ませる側の仕事に就いたとか)店主だが、このテンションは実は飲ん…
「おんやぁ?何やら見た顔がおると思うたら…ザジじゃあないかね」「んげっ!?…その声は」 人探しの依頼を請け負い、準備の為にと商会に立ち寄ったストークス。 「んげ、とは何ぞ…かような美女を捕まえて出す声ではないぞよ?」「…えっ、何知り合い?」 いや…
「ああっ、かかった!早く引かないと!」「まー待てリコリス…こーいうのは根気比べが肝要ってな…ノノ、しっかり竿掴んどけよ?」 絶海の孤島・レムリア。マギニアを降りて少し歩いた先にある池のほとりにて、ザジたち…ギルド“ストークス”は釣りに興じていた…
稲光荒れる嵐の中を、巨大な空飛ぶ艦…【飛行都市マギニア】が往く。目的地への到達を間近に告げる艦内放送を聞き流しながら、マギニアの長たる姫…ペルセフォネ・マギニアスは轟く雷鳴にも臆することなく、窓越しの豪雨をどこか楽しげにも涼やかに眺めていた…