炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【ラブプラスSS】-イヤホン越しの鼓動-【凛子】

「ただいまー」

 玄関の扉を開けたと同時に、ぱっと靴を脱ぎ捨てて飛び込む。一息に自分の部屋に駆け込んで、ぱたん、とドアを閉める。

「………っふぅ」

 閉じたドアに背を預けて、ずるずると座り込む。

「…言っちゃった」

 そう、言っちゃった。

 告白……しちゃった。


 好き…って。



 それで、アイツは…受け入れてくれた。


「……ふふ」


 顔がにやけてしまう。鏡を見たら、きっと私、しまりのない顔してる。

 告白したときの、アイツの顔を思い出す。

 ちょっとだけびっくりしてて、すぐにいつもの優しい、ちょっと頼りなげな笑顔で。


 胸が、きゅんとなる。
 あったかく、なる。


 ああ……リンコ、本当にアイツに夢中なんだ。

 そんなの、フィクションの中だけのことだって思ってたのに。




    LOVE PLUS
    EPISODE:RINKO-イヤホン越しの鼓動-




 ―――そういえば、いつからアイツのこと、好きになったんだっけ。


 初めて会ったときは、なにコイツとか思ったけど。
 年上の癖に頼りなくて、そのくせおせっかい焼きで。

 …でも、気がついたら目で追ってて、探してて。

 いつのまにか隣にいることが当たり前で、いないとちょっと寂しくて。



 ……あー、思い出したら顔が熱くなってきたよ、もう……



 知ってる?

 あんたが背中押してくれたから、今の私がいるってこと。

 知ってる?

 そんなあんただから、好きになったこと。



「―――」

 あいつの名前を、声に出してみる。

 カノジョになって、呼ぶようにした、下の名前。


 響きがちょっとかっこよくて、心地いい。

 もう一度、もう一度と口にする。胸がどきどきして、心音が、耳につけたイヤホンを通して聞こえてくるみたい。


 手にしていたケータイを開いて、メール画面を呼び出す。

 高ぶってくる想いを、文字に託して…なんて、リンコの柄じゃないけど。

 でも、なにか、アイツに伝えたくて。


 …あ、そういえば。ケータイ番号も交換したんだっけ。

 これからは、いつでも声、聞けるんだ。

 なんか…いいな。


 まだ、どーいうのがカノジョで、どーいうのがカレシなのかよくわかんないけど。

 それは、少しずつ、お互いに分かり合っていけば…いいよね。


 さしあたって、今度の週末のデートとかででも。手のつなぎ方とか、腕の組み方とか。


「よろしくね、リンコのカレシさん」

 そう呟いて、送信ボタンを押す。


 ドキドキが、甘く跳ねた。



   -fin-


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 そんなわけでラブプラスSS。

 さすがに発売から一週間たてば、早速、という言葉は使いづらいなw


 リンコは俺の彼女。異論はあんまり認めない。


 さてさてさて。
 今回のシチュは、告白後、帰宅した凛子の心情などを。
 主人公と家の前で別れてすぐ、彼女の胸に去来するものは…てな感じで。

 ってか、よくよく考えたらこれってSSっつーよりモノローグじゃね?


 こまけえこたあきにすんな!(殴


 ただいま、まったりカレシカノジョ中。
 デートしたりいっしょに図書委員したり。じゃんけんしたり仕事前に起こしてもらったり。


 なんだこのかわいい生き物は…っ(爆


 まあそんな感じで。