―――突如として、響き渡る緊急警報(レッド・アラート)。
ベースタイタンのブリーフィングルームがにわかにあわただしくなる。
「怪獣…いえ、超獣の出現を確認」
今回の事件の鍵を握る超獣・ボガールジェネが再び空を割って出現したのだ。
「場所は…やはりか」
ヒジカタが呟き、現場近くを走る<ダッシュアルファ>に通信を送る。
「カイト、お前達の進行方向に超獣が出現した」
『たった今肉眼で確認しました!』
「よし…今回は近くに市街地がある。超獣や、呼び寄せられるであろう怪獣を、そちらに近づけるなよ!」
『了解です!』
『たった今肉眼で確認しました!』
「よし…今回は近くに市街地がある。超獣や、呼び寄せられるであろう怪獣を、そちらに近づけるなよ!」
『了解です!』
通信を切り、眼前に立つ部下に視線を向ける。
「俺たちも急ぐぞ。DASH、出動!」
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「……よし」
ダッシュアルファの助手席で、ミライが小さく意気込む。
「気負いすぎるなよミライ。あの超獣から異次元物質を採取するのも大事だけど、それ以前に、力のない人たちを守るのが、俺たちの最大の仕事だ」
「…わかってます」
「…わかってます」
ハンドルを握りながら、カイトが諭した。
ミライの体や、ユニフォームを調べた結果、確かに異次元物質は付着していた。しかし、あまりにも微量過ぎて、実験にすら使えないほどであった。
異次元物質を得る機会は、あるとするならば…異次元を超えて現出する超獣の体からの採取。
しかし、それには危険を伴う上、超獣の出現に頼らざるを得なかった。
出現の予測自体は、空が割れる前、兆候として周辺に空間振動が観測されることで把握は可能。だが、その範囲はかなり広く、その範囲内のどこに現れるかはまったくの未知数だ。
「それなら、空間振動が観測されたエリアをしらみつぶしに探すまで……かなり行き当たりばったりだったけど……いきなり目の前に現れてくれたのは好都合だったよ」
「そうですね」
「さぁ、まずはヤツに取り付くぞっ。すぐに仲間達も来る。力を合わせれば、どんなことだってできるさ!」
「GIG!」
「そうですね」
「さぁ、まずはヤツに取り付くぞっ。すぐに仲間達も来る。力を合わせれば、どんなことだってできるさ!」
「GIG!」
笑顔でミライが了解の意を示す。カイトはダッシュアルファを飛行形態へと変形させ、超獣の元へと飛び込んだ。
-つづく-
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シーンが細切れになってきている気がしてきた…orz
しばらく毎週土曜とかこだわらずにしっかりプロットを練ろうかなァ……