「……な、なんだあれは!?」
―――兜甲児は、驚愕し、絶句した。
つい先ほどまで眼下に広がっていた熱海の町並みは消えうせ、荒れ果てた大地と化している。
暗雲立ち込め、雷鳴轟く空。世界そのものが、戦場とでもなったかのような、そんな空気が立ち込めていた。
そして、荒野ににたたずむその巨体から、甲児は目が離せなかった。
圧倒的な存在感!
筋骨隆々としたそのボディは、まさに鉄(くろがね)!
「なんだ…あれは…!?
もう一度、甲児が疑問を投げかける。
その姿は、自身が最もよく知る、己が相棒に酷似していた。
マジンガーZに。
『あ、ありゃあ……!?』
マジンガーのコックピット・ホバーパイルダーのコンソールに映し出されたホログラム映像の老人が驚愕に目を見張る。
「知ってるの、おじいちゃん!?」
甲児がおじいちゃんと呼ぶこのホログラフィ。彼の祖父にして祖父にあらず。
死した彼の祖父・兜十蔵が、万一のために自身の人格データをコンピュータに移植したものなのだ。
死した彼の祖父・兜十蔵が、万一のために自身の人格データをコンピュータに移植したものなのだ。
『いや、儂も知らん。十蔵が遺したデータの中にもあんなもん残っておらん……じゃが……』
熱に浮かされているかのように、コンピュータ・十蔵が目の前の<もう一体のマジンガー>を見やる。
『じゃが……何故か……儂は知っておる……アレの名を、知っておる……!』
しかし、あれもまた、マジンガー!
そして、十蔵は、否、我々もまた、その<名>を知っているのだ!
―――そう!
その名は! その名は!
その名は! その名は! その名は! その名は!
『マジン……カイザー……!!!』
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後先考えず書いてみたシリーズ・第2弾!
もうこの時点でいかにオイラがいきあたりばったりでネタ考えてるかがお分かりいただけるかとw
ともあれ、始まってしまった以上。書き上げなければ漢が廃る。
なにせ漢のロボットアニメを書くわけですし。
なにせ漢のロボットアニメを書くわけですし。
赤羽根版甲児と、石丸版甲児の夢の共演、ぜひ脳内でお楽しみくださいませ~