「はぁっ!」
両足で地面を蹴り、イナズマンが跳ぶ。
「いくぞ、チェスト!」
サナギマンのときとは異なる軽やかな動きで、怪人を翻弄し、突きを、蹴りを見舞う。
と、最後に繰り出した手刀が、怪人の双剣に阻まれ、そのまま返す刃がイナズマンを狙った。
「逆転チェスト!」
その攻撃を難なく受け止めると、直後に怪人に斬撃のダメージが襲い掛かった。イナズマンの十八番である<逆転チェスト>は、相手の攻撃をそのまま跳ね返す超能力なのだ。
と、最後に繰り出した手刀が、怪人の双剣に阻まれ、そのまま返す刃がイナズマンを狙った。
「逆転チェスト!」
その攻撃を難なく受け止めると、直後に怪人に斬撃のダメージが襲い掛かった。イナズマンの十八番である<逆転チェスト>は、相手の攻撃をそのまま跳ね返す超能力なのだ。
「食らえ、稲妻拳法・電撃!」
念力で生み出したイナズマを拳にまとい、打つ。顔面に食らった怪人は3メートル近く吹っ飛ばされ、大きくよろけた。
念力で生み出したイナズマを拳にまとい、打つ。顔面に食らった怪人は3メートル近く吹っ飛ばされ、大きくよろけた。
「………!」
予想外の力だったのだろう。怪人が翼を広げ、逃げようとする。
「む、逃がさん! …念力キック!」
「む、逃がさん! …念力キック!」
足に念力を送り、蹴る。と、空間が捻じ曲がり、はるか遠くにいるはずの怪人に蹴りが命中し、叩き落した。
「……貴様に触れたとき、貴様の中の記憶を視た! 貴様はなんの罪もない人々を何人も殺していたな!!」
ギリ…と握り締めた拳に力が入る。
「人々の自由を侵す者は、このイナズマンが許さない!」
正義の怒りを爆発させ、飛び上がるイナズマン。マフラーがなびき、さながら蝶の翼のように羽ばたいた。
「超力! イナズマ落としッ!!!」
両腕から真紅の雷撃が迸り、怪人を襲う。ひるんだ怪人の隙をつき、飛び込んだイナズマンが、落雷の如き強烈なパンチを叩き込んだ。
「チェ――――――――――ストッッッ!!!」
イナズマンの雄叫びと、爆音が交差する。
―――ややあって、怪人は低い断末魔ののち、爆発四散した。
「……フゥ」
地面に突き刺さった拳を抜き、広げたり握ったりを何度か繰り返す。
「……うん、腕は衰えてはいないようだ」
永きにわたる“眠り”は、彼に時間の経過を感じさせることはなかったようである。
永きにわたる“眠り”は、彼に時間の経過を感じさせることはなかったようである。
「…む!?」
再び感じる気配。しかし、今度は怪人に感じたそれとはまったく異なるものであった。
(人間の気配? だが、なんだ? この妙な違和感は…?)
再び感じる気配。しかし、今度は怪人に感じたそれとはまったく異なるものであった。
(人間の気配? だが、なんだ? この妙な違和感は…?)
と、ここで自分がイナズマンの姿のままであることを思い出す。異形としか形容のできない姿は、普通の人間にとっては脅威であり、恐怖だ。
(まずいな…ヘタに人を呼ばれるわけには…しかし、この場で変身を解くことも出来んか…)
思案に暮れるイナズマンの耳朶を、不意に男の声が震わせた。
「…<アンノウン>発見! これより攻撃開始します!」
その声と同時に、自分に向けられる“敵意”を感じ取ったイナズマンは、急いで振り返る。
「…何!?」
次の瞬間、視界に飛び込んできたのは―――
青い装甲服を纏った人間と、それが握っていた小銃から放たれた数発の銃弾であった。
-つづく-
--------------------------------
ここまではイナズマンの簡単な能力紹介と、その強さをアピールするのが目的だったので、せっかく出てきたオリジナル敵キャラも早々に退場w
今作中でのイナズマンの容姿は、前回のコメントでもちょろっと話題にしましたが、S.I.C版とTV版のコンパチみたいなカタチをイメージしています。
SIC版はマフラーがなく、代わりに羽根が生えてるんですが、そちらはTV版に準拠してマフラーに、ということでひとつ。
SIC版はマフラーがなく、代わりに羽根が生えてるんですが、そちらはTV版に準拠してマフラーに、ということでひとつ。
…ってバレバレですよねーw
<2009年08月29日07:58 mixi日記初出>