怪獣の消失から数時間。
DASHは総力を以ってその行方を追っていたが、その手がかりすらつかめぬまま、時間だけがいたずらに過ぎていった……
DASHは総力を以ってその行方を追っていたが、その手がかりすらつかめぬまま、時間だけがいたずらに過ぎていった……
「…ミライ、くん?」
一方、カイトは、ベース・タイタンの廊下を掃除しているミライに声をかけていた。
*
「そうか……記憶、戻ったんだね」
「ええ。ご心配をおかけしました」
「ええ。ご心配をおかけしました」
人気の無い展望台に、ミライとカイトが並び立つ。吹き抜ける海風を背中に受けながら、カイトはごくり、とのどを鳴らした。
「ところで……」
「はい?」
「はい?」
「………ああ、もうっ」
「え?」
「あ、いや」
「え?」
「あ、いや」
思わず口を着いて出た唸り声に、ミライを驚かせてしまう。
「……結論から聞くけど」
「はい」
「はい」
深呼吸を一つして、カイトはミライに向き直る。
「…いや。別に君の正体を知ったからどうこうってわけじゃないんだ。…その」
ポケットから<マックススパーク>を取り出し、ミライに見せる。
カイトの背後に浮かぶマックスのヴィジョンに、はじめまして、と挨拶をするミライ。
(あ、やっぱり面識ないんだ)
(そうですね…さっきカイトさんがM78星雲から来たって言ってましたけど、ボクも同じところから来てるんです)
(そうですね…さっきカイトさんがM78星雲から来たって言ってましたけど、ボクも同じところから来てるんです)
それでも知りませんでした、と言い、マックスもうなづいた。
(まぁ、同じ星の出身だからって、知り合いとは限らないか……)
(…同じ星でも、<世界>が違うのかもしれません)
(…同じ星でも、<世界>が違うのかもしれません)
不意に、空間が希薄になり、気づくと、二人はベース・タイタンの展望台に戻ってきていた。
「どういうことだい?」
「……ボクは、この<世界>とは、違う<世界>から来ました」
「……ボクは、この<世界>とは、違う<世界>から来ました」
-つづく-
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本当はもうすこし書くつもりだったのですが、思うところあってブツ切り。
いや、めんどくなったからというわけでは決してなくして。
ちょっとミライの回想シーンに持ち込もうと思ったんですが、それをケツに挿入するよか次シーンの頭に持ってったほうがいいと思い立ちまして。
…あ、ちょこっとネタバレしちゃった?w
まあいいやw(ぉ
まあいいやw(ぉ