炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

鍛え足りなきゃ、鍛えるだけさっ

…ってヒビキさんが言ってたー(ぉ


てなわけで、メースト来た亜美真美をプロデュースときたもんだいっ。


15週目…全国オーディション「発掘!アイドル大辞典」受験。
HUM含め、ちょっとイメージレベル的には低めの位置。
ヤバ目な気配が…一気に的中(爆

てか、イキナリ序盤から思いでボムミスるってどーいう状況か。

その後散々な目に合い、第3次で万点取るも、時既に遅し…3位に10点ちかい差をつけられ見事に敗退…うがーっ(呻
…てか、TOP×TOP条件ハズしたのが痛いな……

とりあえず、反省しながら3週一気にレッスンに回す。

16週目…レッスン(歌詞):パフェ/コミュ(ある日の風景4):パフェ
17週目…レッスン(ポーズ):ノーマル/コミュ(雑誌取材):パフェ
18週目…レッスン(ダンス):パフェ/コミュ(ある日の風景9):パフェ

…うむっ、ダンスと歌詞はほとんどラクにパフェ取りできるようになったアルね♪

さて、これにて素レベル8にアップ。
次に大辞典狙えば…イケるかなっ?


GEMINI∞…ランクD/活動8週(通算18週・リミット15週)
獲得済み特別オーディション:ルーキーズ
獲得ファン数:14万3116人(残り15万6882人)





 ―――夜もふけ、人のまばらになった事務所ビル内を、僕はあてども無く彷徨っていた。
 いや、あてども無いって言うのは間違いだな。ちゃんとした理由がある。
「…どこにいるんだか、亜美も真美も…」
 二人の父親から、まだ帰宅していないとの連絡があったのだ。
 どこに危険が潜むか分からないご時世、それでなくとも一端のアイドルである亜美…と真美だ。ヘタをしなくても狙われる可能性は高い。
「…よし、ここにもいなかったら警察に連絡を出して…外を探そう……」
 主にレッスンなどに使う多目的ホールの扉に手をかけようとしたとたん、中から漏れ出した音楽に気がつく。
「…これは…『蒼い鳥』?」
 GEMINI∞…つまり、亜美が現在歌っている曲だ。
 隙間からそっと窺う。

「…亜美、そこちょっとズレたよ」
「ん…あ、真美、今のとこ、音ハズしてる」
「えー、またぁ…」
「もっかい、最初からだね、真美」
「うん。頑張ろう、真美」

 亜美と真美が互いに向かい合って、通しでレッスンを続けていたのだ。
「…ふぅ、心配させてくれちゃってまぁ…」
 安堵の息をひとつついて、僕はホールの扉を勢いよく開く。

「「!!?」」
「…こーら。今何時だと思ってるんだ?」
「「兄ちゃん…」」
 突然の闖入者に驚く二人に、ちょうど入り口の真上に設置してある壁掛け時計を指で示した。
「うわ…もうこんな時間なの…」
「いっしょーけんめーやってたから気がつかなかったねー」
 首に引っ掛けたタオルで汗をぬぐう二人を手招きで呼び寄せ、ぽふっと頭に手を乗せる。
「自主レッスンもいいけど、せめて僕にひとこと言ってからにしような。お父さんが心配して電話してきたんだぞ」
「「ごめんなさぁい…」」
 しゅんとなる二人。
「…安心しろ、お父さんも怒ってなかったから。逆に自慢の娘ですよって褒めてたんだから」
 僕がそう言うと、二人の顔がぱぁっと明るくなった。
 うん、やっぱりこの二人には笑顔が一番だ。

「この間のオーディションは残念だったけど、今度はきっと受かるぞ。だって…こんなに頑張ってるんだから…な」
「「うんっ!」」
「よし、いい返事だ。…それじゃ、帰ろう。送ってくから」
「「はー…い…」」
 元気よく返事…したとたんにかくんと二人の体が崩れ落ちる。咄嗟に抱きかかえると、次の瞬間小さな寝息が両側から聞えてきた。
「やれやれ。お疲れ様だな。…小さい身体で無茶するから」
 よっこらせっと、我ながら器用に二人を背負い、僕は駐車場へと歩を向けた。


「…今度は、絶対に勝とうな」
 背中で眠る負けず嫌いなふたご姫に、僕はそっと声をかけた。






 …ちょっと序盤が以前のいおりんSSとカブったような気がしなくも無い(ぉ