炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【すいっち・おん!】予告編

「―――伝達事項は以上です。…はい、それじゃ今日もがんばっていきましょう!」

『がんばりましょうっ!!!』

 店長の音頭に、店員一同元気に応える。
 僕は、んーっと背伸びをして、持ち場へと向かった。




「…さてさて、そんじゃまァ…やりますか!」
 入り口の自動ドアを動かす電源に指を伸ばす。一呼吸置いて―――

「すいっち・おん!」

 ぱちん☆ と、乾いた音が跳ねた。





     * + *



 ―――どこかの街の電器屋さん。そこで働く人々の非日常みたいな日常(なんじゃそら)。

 故障した電気製品に頭を抱えたり、
 みつからない配達品を探し回り東奔西走したり、
 あの手この手で売り上げを伸ばそうと画策したり…

 そんな毎日の中で培われていく、友情だったり、愛だったり(?!)。
 まぁ、そんな感じの。
 ハートフル&ワークフルコメディ、いよいよ開幕!


 …ええいっ、むずがゆいわっ!




 「すいっち・おん!」 近日連載スタート!




----------------------------------------------

 主な登場人物


赤津光流(あかつ・ひかる)
本作の主人公。23歳。普段はサービス窓口で修理受付の仕事を担当している…のだが、なぜか各部所に呼ばれてこき使われることが多い。そんな自分を自嘲するかのような「やれやれだねぇ」が口癖。
生活家電売り場の麻美(後述)に恋心を抱いているが(本人は隠しているつもりだが周囲にはバレバレである)、目下のところ進展なし。

鮎多藤弥(あゆた・とうや)
光流の友人。主に荷受などの裏方仕事を一手にひきつけている。面倒見の良い性格だが、それゆえ自分自身の意思を押し殺してしまうこともしばしば。24歳。

越智部麻美(おちべ・あさみ)
調理家電を主に、生活家電品の販売を担当する女性店員。23歳。穏やかな物腰で同性・異性問わず人気高し。顧客も多く売り上げ成績も高い。光流に想いを寄せられてはいるがその進展やいかに…?