炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

やぁっちまったぁぁぁぁぁぁ・゚・(ノД`;)・゚・

一向にメールの来ない伊織。…いつまでもあずささんばっかり進めるわけにもいかないので
(というか、今日また呼び出しメールきました・汗)
今回ダメもとで特別オーディションに挑戦。

「Vocal Master」


その結果は…






見事に轟沈_│ ̄│○





そもそもテンションからしてガタ落ちだったし。エントリーに巷でウワサの鬼強NPC「レッドショルダー」が居やがったし、勝てる要素がどこにもあらせんかった(滝汗

つーか6位よ、6位!
今期プロデュース中始めてのドンケツだよ!?
ゴシップ記者が2人もいといて、こっちにこなかっただけでも僥倖ってもんだよ!


まぁ、きっかけは作ったから次のブーストで再挑戦するけど。
…お願いだから制限時間数時間とかカンベンねいおりん…

で、このままじゃ引っ込みがつかないので一週育成に回す。

…が。

テンションがおもっきり下がったいおりんキタ―――――!!!

あまりの消沈っぷりにいたたまれなくなり一週オフに決定。
…リミット迫ったけど、テンションさがったいおりん見るよりいいサ。

で、ダンスでパラメータをちまちま稼ぎつつ、コミュ。
ノーマルコミュだったけど、所謂「ツンデレ」のデレモードに入ったいおりんがいおりんが…っ


死ぬほど可愛すぎですw


ココまで来たら、是非にもBにまでいってもらいたい! お願いしっますセニョリータっ♪

現状。

C@NDY☆:活動8週(通算35週・うち1週休み)
teardrop:プレイしてないので変化無し





 ―――書類の整理を終えた途端、今日20回目の溜息が漏れた。
「…いかんいかん、僕が弱気でどうするんだ」
 その理由は言うまでも無い。
 前回、「VocalMaster」のオーディションを落としてしまったことにある。
 彼女…伊織にとっては二回目の特別オーディション受験。
 前回落とした以上、絶対に落としたくなかったのだが……
「はぁ…」
 今回は僕の完全な采配ミスだった。
 彼女のテンションを高めに維持できず、かける言葉もかたっぱしからグダグダ。「C@NDY☆」始まって以来の大敗を喫してしまったのだ。

「…伊織、ショックだろうな」
 彼女の武器のひとつは、そのプライドの高さでもある。ともすれば欠点にもとられがちだが、そのプライドの高さゆえの自信の強さは彼女をアイドルたらしめる要素なのだ。
 それが今回でいやというほど叩き潰されたといっても過言ではない。
 かけてやる声もろくに見当たらず、僕は22回目の溜息をつきながら事務所ビルの廊下を歩いた。

  ~♪~♪~♪~

「?」
 ふと、通りがかった部屋からメロディが流れる。聞き覚えのあるこの曲は、伊織の3rdシングルになっている「魔法をかけて!」だ。
「この部屋って確か…」
 多目的ホールと呼称する、2部屋をブチぬいた広い空間だ。
 アイドル候補生達が、自主的にレッスンをするときなんかは、大抵ここを使っている。
「しかし、いやまさか…」
 それでも、もしやとおもい僅かに開いたドアの隙間から中をうかがう。
「あ…」
 思わず言葉を失った。
 安物のCDラジカセから流れる曲に合わせてダンスをしていたのは、誰あろう伊織だったからだ。
 いつも大事そうにかかえているウサギのぬいぐるみをラジカセに持たれかけさせて、汗が飛び散るのもお構い無しに一心不乱に踊って、歌っている。
「…こういう地道な努力、一番嫌ってたのにな」
 思わず苦笑が漏れる。が、それ以上に彼女が急にいとおしくなった。
「いつまでも、ワガママな小娘じゃないってことか」
 実際、初めてあった頃に比べれば彼女は随分変わっている。
 僕をアゴで使うのは相変わらずだが、なんというか、ピリピリとしていた感じが、柔らかくなってきているのだ。
 …もっとも、それを社長や小鳥くん、さいが君や菅原君に言ったところで誰も信じてくれないのだが。

「きゃあっ!」
 不意に、悲鳴がメロディを途切れさせる。伊織が足を滑らせて転んだのだ。
「…まだ…まだ!」
 思わず駆けつけようとした僕を、彼女の呟きが止める。
「こんなじゃ、何時まで経っても上になんか行けない! パパに認められない! プロデューサーにだって…」
 ぎゅっ、と小さな手を痛いくらいに握り締める。
「もっと…もっと頑張らなきゃ! 次のオーディションは絶対に合格して…」
 と、今度は手を胸に当ててきゅっと自らの身体を抱きしめる。
「プロデューサーに、褒めてもらわなきゃ」

 …不意をつかれ、顔がかあっと熱くなるのがわかった。
「…こ、コホン」
 まさか、ばれてないよな?
 聞えないように咳払いをしたが、彼女は気付いてないようだ。


 頑張れ、伊織。…僕もがんばるから。

 だから、一緒にもっと高みを目指そう。


 僕は心の中でそうエールを送り、ふと思い立って外のコンビニに足を伸ばした。


 多目的ホールに戻ると、僕はドアノブにビニール袋に入れたオレンジジュース(伊織御用達のヤツ)と冷やしたお絞りをひっかけて、その場を離れた。



 『脱水症状には、気をつけること』



 そう、書置きを残して。




 …今回は多分オチ無し。