2007年2月。
我が想い人に捧ぐ。
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「あっ、あのっ…!」
落ち着け…落ち着け俺…
目を閉じて…深呼吸して…
「ごめんなさい、突然呼び止めたりして…」
渡すべき“手紙”は持ってるな? …よぉっし、今だ渡せ俺!
びしっ
「これ、読んでください! …俺の…気持ちですッ!!!」
なけなしの勇気を振り絞り、想い人にラブレターを出す。
今までの人生…といっても十数年そこらだが…の中で最大限のドキドキが全身を駆け巡る。
「…ふ、ふぇ?」
…ふぇ?
…なんだ今の声?
あの人の…じゃないよねぇ?
と、ここで目を閉じっぱなしだったことに気付く俺。
なんか嫌な予感をひしひしと感じつつ、恐る恐る瞼を開く…
「…な゛!?」
目の前に立っていたのは想い人とはまったくの別人。
中学生か…もしかしたら小学生か?くらいの小柄な少女がそこにいた。
「…え、え~と…」
そのコは顔を赤らめてもじもじしながら、俺の手からすばやく手紙を奪い取り中身に目を通した。
その間、僅か0.05秒。
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「…………………………ふあっ!?」
手紙の内容を読みきった少女の顔がみるみる桜色に染まっていく。
あ、結構可愛い…いや、ンなこと言ってる場合じゃないし!
「あ、あのゴメン。それ、君に渡したわけじゃ…」
「っきゃぁお!!?」
どっから声出たのかってくらいな奇声が飛び、次の瞬間目の前が白煙に包まれる。
「ぬな!?」
一瞬慌てたが、煙はすぐに収まり…開けた視界の向こうでさっきの少女が走り去って行くのが小さく見えた。
…てか、早ぇ。
「な、なんなんだ、あのコ…」
いや、そんなことより。
「ってぇ、ちょっとぉ!?」
少女を追いながら、俺はあらん限りの大声で叫んだ。
「手紙っ、返せぇ~~~~~~~~~~い!!!」
かのくの/そのいち:恋する爆走ムスメ!
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さぁ、この展開でどうなるか予想つくかね諸君ッ!?(偉そう