炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

そのに/あばんたいとる

2007年7月。
飽きてないよね?まだ飽きてないよね?

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 ―――それは、遠い日のこと。

 憶えてなくても、別にいいハズの記憶。
 でも…ずっと憶えていたい記憶。


 幼かった頃。
 “あたし”と“あいつ”は、いつも一緒にいて…
 それが、当たり前だって、ずっと続くんだって、そう思っていた頃。

『ねぇ、あたしたちって…“こいびと”なのかな?』
 …いまさらながら、なんて発想をしていたんだろう。子供だった頃のあたしは。

『だって、なかよしのおとこのことおんなのこは“こいびと”だって、おかーさんがいってたよ』
 …母さんの入れ知恵か。

『それでね…“こいびと”は、おとなになったら“けっこん”するんだって』
 …うぅ、子供ながら、なんてことを口走ってるのやら…

『ねぇ…けっこん…しよ?』




   Pi Pi Pi Pi Pi…!!




「…んっ」
 朝…?

 けたたましくなる目覚ましのベルを止め、ゆっくりと起き上がる。

「久々に見たな…あのときの夢」

 寝惚け眼をこすりながら、締めきったカーテンを開くと、朝の光がまぶた越しに突き刺さってくる。
 …うん、今日もいい天気だ。

「そういえば…」

 あのときのあたしの言葉の返事…あいつはなんて言ったんだっけ……?







   かのくの/そのに:憂鬱なる幼なじみ





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ちなみに、現時点でまだオチが決まってません。
これを「一番最初の読者ちゃん」に言ったら笑ってましたw

…いや、笑い事じゃないんですが(汗