炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【SS】ホワイトデーらしいですよ?【小鳥さん】

「…あ」
 外回りの帰り、仕事のオファーを請けたショッピングモールのイベントフロアにたちよった僕は、甘い匂いと雰囲気に、あることを思い出した。

「そういえば、今日だっけ。ホワイトデー」
 いかんいかん。すっかり忘れてたよ。
 先月はみんなからチョコレートもらってたのな。

「今からでも間に合うよな」
 今日という日は、まだ終わっていない。
 僕は特設売り場に足を踏み入れた。



   ホワイトデー御一緒に



「ええと…春香にはこれで…千早はこっちのほうがいいかな」
 義理とはいえもらえるのは嬉しいけど…人数多いと返す方はちょっと大変だ。
「亜美と真美はいっしょの方がいいかな…いや、それもどうかとだしなァ…」

「だったら、同じもののバリエーション違いとかどうですか?」
「あぁなるほど。その手がありましたか。ありがとうございま…あれ?」
 かけられた助言にお礼を言おうとして目が点になる。
「こ、小鳥さん?」
 今日はオフらしく、珍しく私服姿だ。いつもあの制服姿しか見ていなかったから、新鮮に映る。
「あー、そういえば今日はホワイトデーですよね。って、今頃お買い物ですか?」
「…いや、こう多忙だと忘れやすくて」
 女の子が主役であるバレンタインなら、アイドルたちにも直接関係あるから憶えているんだけどね。
「そうだ。小鳥さんからも貰いましたし…リクエストあればお応えしますよ?」
「あ、それずるいですよ? プレゼントは、一生懸命考えて、選んでくれるから嬉しいものなんですから」
 軽く言ったつもりだったのに、手厳しい一言。
「まぁでも、折角ですからお言葉に甘えちゃいます♪ 今日のこれからのご予定は?」
「僕ですか? 今日やることは終わったんで、事務所に戻ったらそのまま帰るつもりでしたけど」
 ホワイトデーのお返しをみんなに渡さないといけないしね。
「だったら、その後…私に付き合ってもらえますか?」
「…じゃあ、食事にでも。たしか、このあたりにおいしいイタリアンの店ができたんでしたっけ」
 僕の提案に、小鳥さんは笑顔で頷き、待ち合わせの約束をしてから別れた。


  …ん? これってもしかしなくてもデート…だよな?


 不意に、鼓動が弾んだような気がした。











「すみません、お待たせしました」
「いえいえ。それではエスコート、よろしくお願いしますね?」
 差し出された手をとって歩き出す。それがあまりにも自然すぎて、顔が熱くなりながらも、僕は年甲斐もなくうきうきしていた。


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うーん…なんか急造ちっくな感が(汗

なんというかスランプ感全開?(何


なんとかしなきゃなぁ…

さしあたっては追々修正かけるとして、今後の執筆活動にも差し支えそうだな、今の状況(滝汗



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 ↑web拍手ですよ。がんばってくださいね(何を