炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【二次創作】アイドルマスター

【掌編】俺様誕生日記念【伊織】

吐く息が白くなり始め、もうすぐ師走の足音が聞こえてくる頃合。 霜月の異名は伊達ではなく、晩秋どころか既に初冬の様相を呈してきていた。 「今日の伊織、良かったぞ?」 「なぁに言ってるの。今日“も”でしょ? …にひひっ♪」 僕と伊織と、事務所への帰り道…

【伊織】祭囃子のあとに【掌編】

軽快な笛のメロディと、和太鼓が刻むビートに、年甲斐もなくワクワクしてしまうあたり、やはり僕も日本人なんだなと改めて思う。 それは、傍らにいる少女も例外ではないようで――― 「ほらっ、なにぼさっとしてるの! 置いてくわよ!」 「わかったわかった。あ…

【SS】ホワイトデーらしいですよ?【小鳥さん】

「…あ」 外回りの帰り、仕事のオファーを請けたショッピングモールのイベントフロアにたちよった僕は、甘い匂いと雰囲気に、あることを思い出した。 「そういえば、今日だっけ。ホワイトデー」 いかんいかん。すっかり忘れてたよ。 先月はみんなからチョコレ…

【SS】紅い巨人の舞台裏にて エピソード0【伊織】

「伊織、仕事持ってきたぞ」 昼下がりの事務所。ティータイムならぬオレンジジュースタイムに興じる伊織に声をかける。 「ほんと?」 ストローから唇を離し、ぱっと華やかな笑顔が振り向いた。 「ああ。しかも今回は…ドラマだ!」 「わあ! プロデューサー、…

【SS】HAPPY VALENTINE【春香】

「…よしっ」 手の中のカートンボックスを確認する。出来る限り丁寧に包んだ包装紙には、キズ一つついてない。 落とさないようにしっかり手で包む。折角結んだリボンがくしゃくしゃにならないように、慎重に、慎重に。 「…喜んで、くれるかなぁ…」 ありったけ…

【SS】クリスマス特別編~☆【書いたって】

クリスマスイベントが終わり、アイドル達はそれぞれの家路につく。 世の中はさっさと年末モードに移行し、余韻に浸る暇も無い。 もっとも、僕には縁の無いものなんだけれど。 たとえ仕事で、これ以上無いくらいクリスマスというものに関わっていたとしてもね…

【SS】萩原雪歩バースデー記念【書いたしっ】

12月も半ばを過ぎ、町中のクリスマスカラーはさらにその濃さを増していく。 我らが795プロの事務所もご多分に漏れず、小型のクリスマスツリーが立ち、窓をキラキラのモールが縁取っている。 「…そういえば、イブって雪歩の誕生日なんだよな」 僕の呟き…

【SS】プロデューサー@俺誕生日記念♪【書かせてもらった】

…変だ。 ここ数日、アイドルたちが妙によそよそしい。 僕、何かしたんだろうか? …人は自覚せずに誰かを傷つけることだってありえなくも無いから、完全に清廉潔白だといえないのは事実だけど。 それにしたって、である。 「…じゃあ、…は、…ってことで」 「わ…

【SS】星井美希バースデイ記念【書いたーなの】

みっ・んっ・なっ・でっ・い~わおっ♪ ミキミキのバースデイっ♪ …いつもと違ってて驚かれたかと思います。 今回の美希誕生日記念SSは、2編同時公開なのです。 つまるところ、表と裏。 どちらの美希を好きでも。両方の美希を好きでも楽しめます。 …多分(…

【SS】ハロウィンですから

「「に~い、ちゃぁ~ん!!!」」 「うおぉっ!?」 元気な声がダブって聞こえたと思うと、背中に重みを感じる。 「こら、亜美真美! 乗っかるなってば」 よっこらせっと体を持ち上げると、二人はぱっと背中から降りた。 「やれやれ…って、なんてカッコして…

【SS】女の子は、誰だってお姫様になれる【真】

―――少女が大きな扉を開くと。そこはとても広いフロアだった。 いたるところに、何人ものタキシード姿の男の人と、何人ものドレス姿の女の人が、様々な色や形の仮面で顔を隠し、手を取り合い佇んでいる。 フロアの中央で、ひとり立ちすくむ少女。と、自分自身…

【SS】音無小鳥バースデー記念【書かせていただきまして】

―――6:45am 無機質な目覚ましのベルに安眠が遮断され、私はのそのそと起き上がる。 乾いた音とともに引いたカーテンが動き、昇る朝日が視界を支配する。んーっと背伸びして、寝惚けた体を完全に覚醒させると、私はいつもどおり鏡に向かう。 「おはようござい…

【SS】菊地真バースデー記念【書いたッ!!】

「化粧品の…CMですかぁ!?」 思わず素っ頓狂な声を出してしまった。 「ああ。ティーンコスメって言うのかな? 中高生向けのやつのね」 はいこれ、と手渡された資料は、最近人気のブランドのティーンコスメだ。 クラスメートの女の子達が話題にしていたの…

【SS】三浦あずさ誕生日記念【書きまして候】

「お疲れ様です」 遊園地内の特設ステージでのライブを終えたあずささんに、僕はそう声をかけた。 「はい。プロデューサーさんも。お疲れ様です~」 常に笑顔を崩さないあずささん。こういうところは見習うべきところだよなぁ…。 「これから、スケジュールは…

【SS】高木社長誕生日記念~【書いたサ】

アイドルたちが帰り、小鳥さんが帰り…事務所内にいつしか静寂が訪れる。 「…さて、そろそろいいかな?」 僕は立てかけていた包みを引っさげ、社長室へと向かう。 人一倍働き者のあの人は、今夜もギリギリまでいるはずだ。律子から「残業は効率悪いからとっと…

【SS】秋月律子バースデー記念【書いたァ!】

「今日もお疲れ、律子」 「ええ、お疲れ様」 帰り支度を整えた律子に声をかける。 「いやぁ、毎度のコトながら君の組んだスケジュールどおりにいくとサクサクすすんで助かるよ」 「あのねぇ…プライドってものがないんですか、プロデューサーは?」 呆れたよ…

【SS】双海亜美&真美誕生日記念【書いたナリ】

初夏が近づき、そろそろエアコンも冷房の時期だな…と思いながら机に向かう。 アイドルのプロデュースって、デスクワークも多くて大変なんだよなァ… 「兄ちゃん兄ちゃん!」 「…んー、どうした真美?」 「うわっ、すごいよ兄ちゃん。後ろ向いたまま声だけで真…

【SS】水瀬伊織バースデー記念ッ【書いたの】

「…分かってくれよ、アイドルにGWなんか無いってコトは、今更だけど良く分かってるだろう?」 プロデューサーの情けない声が私の耳に届く。私は傍目にでも分かるくらいに全力でふくれっ面をしてこう答えた。 「分かってるわよっ、それくらい」 「でも、な…

【SS】天海春香誕生日記念【でーけたっ】

「お疲れ様でした、プロデューサーさんっ」 「ああ、お疲れ」 今日の営業を終えて、事務所に戻ってきた。 私はプロデューサーさんのデスクに転がる卓上カレンダーをチラリと見る。探す日付のところには…特にしるしは見受けられない。―――ちょっとがっかり。 …

【SS】高槻やよい誕生日記念!【書いたぜ!】

「はいっ、765プロダクションの音無です。…え?あ、はい。少々お待ちくださいね? …プロデューサーさーん」 「…はい?」 「お電話です。『やよいお姉ちゃんのプロデューサーさんに代わってください』って」 「…お電話変わりました。高槻やよいの担当プロ…

【SS】千早バースデー記念♪【書いたよ】

「おはようございます、プロデューサー」 聞きなれた声がしたので、僕は反射的に声を返す。 「ああ。おはよ…って、あれ?」 が、その声の持ち主がここにいることに違和感を覚えた僕は少々マヌケな顔を自覚しつつ振り向いた。 Chihaya's Birthday short story…

Happy birthday,dear Iori.

日付変わったばっかりですけどー。 5月5日ってことで、伊織の誕生日記念SS…おっ届けだいっ! 5月を向かえ、いわゆる長期連休という行事に、多くの人が思い思いの休日を過ごす中。 僕…穂村廉太郎はというと――― 「…分かってくれよ、アイドルにGWなんか…