吐く息が白くなり始め、もうすぐ師走の足音が聞こえてくる頃合。
霜月の異名は伊達ではなく、晩秋どころか既に初冬の様相を呈してきていた。
霜月の異名は伊達ではなく、晩秋どころか既に初冬の様相を呈してきていた。
「今日の伊織、良かったぞ?」
「なぁに言ってるの。今日“も”でしょ? …にひひっ♪」
「なぁに言ってるの。今日“も”でしょ? …にひひっ♪」
僕と伊織と、事務所への帰り道。
いつもならこんな寒い日は車なのだが、今日は伊織たってのお願いで徒歩だ。
寒いことこの上ないのだが…まぁ、上機嫌な伊織を間近で見られるんだから、いいかな。
いつもならこんな寒い日は車なのだが、今日は伊織たってのお願いで徒歩だ。
寒いことこの上ないのだが…まぁ、上機嫌な伊織を間近で見られるんだから、いいかな。
……なんて、思ってみたりして。
はぴばす@ぷれぜんと
「…ねぇ」
「うん?」
僕の少し前を、ピンク色のファーコートをもこもこふわふわと揺らしながら歩く伊織が声をかける。
「今日、誕生日なのよね?」
「……ああ」
「うん?」
僕の少し前を、ピンク色のファーコートをもこもこふわふわと揺らしながら歩く伊織が声をかける。
「今日、誕生日なのよね?」
「……ああ」
そういえばそうだった。すっかり忘れてたな。
「プレゼント、期待していいのかな?」
「いや、あの…それが…ね」
ちょっと言いにくそうに口篭る。
「ちょ~っと最近忙しくって、用意できなかったのよ」
微妙に恨みがましい目で僕を見る。いや、そりゃ仕事入れたのは確かに僕だけどさ。
「そっか……プレゼント無いのか。ちょっと残念かな?」
「……“ちょっと”?」
「訂正。“かなり”」
頬を膨らませた伊織にそう言うと、彼女は当然っ、と言わんばかりに口元を緩めた。
「リクエストあれば聞いたげるわよ? いまやトップアイドルの伊織ちゃんだもの。ちょっと高めのものでもあげちゃうんだからっ」
おやおや。そりゃまた豪気なことで。
「ん~…それじゃあ」
せっかくリクエストなんていうんだ。どうせならってヤツだ。
「いや、あの…それが…ね」
ちょっと言いにくそうに口篭る。
「ちょ~っと最近忙しくって、用意できなかったのよ」
微妙に恨みがましい目で僕を見る。いや、そりゃ仕事入れたのは確かに僕だけどさ。
「そっか……プレゼント無いのか。ちょっと残念かな?」
「……“ちょっと”?」
「訂正。“かなり”」
頬を膨らませた伊織にそう言うと、彼女は当然っ、と言わんばかりに口元を緩めた。
「リクエストあれば聞いたげるわよ? いまやトップアイドルの伊織ちゃんだもの。ちょっと高めのものでもあげちゃうんだからっ」
おやおや。そりゃまた豪気なことで。
「ん~…それじゃあ」
せっかくリクエストなんていうんだ。どうせならってヤツだ。
僕は彼女の耳元に、そっと呟く。
「……! あ、あんた本気!!?」
「冗談でこういうこと言うほど、ひねくれて無いよ僕は」
「冗談でこういうこと言うほど、ひねくれて無いよ僕は」
おお、みるみる顔が赤くなっていく。
「まあ、ムリにとは言わな…っと?」
急に袖を引っ張られ、バランスを崩す。たたらを踏む僕の目の前には伊織の顔が―――
急に袖を引っ張られ、バランスを崩す。たたらを踏む僕の目の前には伊織の顔が―――
そして、唇に甘く温かい感触。ほんの一瞬だけ。
「…い、伊織!?」
我に返る。…今のって…本当に…伊織が…
我に返る。…今のって…本当に…伊織が…
「これで満足!?」
今にも怒り出しそうな泣き出しそうな不思議な表情で、耳まで真っ赤になった伊織が憮然と呟く。これで「もう一度」なんて言おうものなら6ヶ国語で罵倒されそうだ。
今にも怒り出しそうな泣き出しそうな不思議な表情で、耳まで真っ赤になった伊織が憮然と呟く。これで「もう一度」なんて言おうものなら6ヶ国語で罵倒されそうだ。
「…うん。最高のプレゼントだ」
「……も、もうっ」
あ、照れた。
「……も、もうっ」
あ、照れた。
「……次」
「?」
「次よ。次は私の誕生日。この伊織ちゃんがこれだけのことしたんだから。期待、してるからね」
ぷいとそっぽを向いて。伊織がそう言う。
「そうか。そうだな……」
「?」
「次よ。次は私の誕生日。この伊織ちゃんがこれだけのことしたんだから。期待、してるからね」
ぷいとそっぽを向いて。伊織がそう言う。
「そうか。そうだな……」
そう、次の……
次の伊織の誕生日には……
「……君にプロポーズでもしようかな?」
「なっ……!!?」
「なっ……!!?」
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俺、誕生!(ベタ
てなわけで、俺様も25…もとい、19歳と72ヶ月ですか(さらにベタ
てなわけで、俺様も25…もとい、19歳と72ヶ月ですか(さらにベタ
さあ誰に誕生日を祝ってもらおうか…ということで仕事帰りの車の中で10秒悩んで伊織に決定。
ok、悩んでねえ(爆
そしてシナリオも30分以内で組みあがる。まぁ、ありがちなネタの焼き増しみたいなもんだし。オチはどっかから拝借したもんだし(ぉぃ
ok、悩んでねえ(爆
そしてシナリオも30分以内で組みあがる。まぁ、ありがちなネタの焼き増しみたいなもんだし。オチはどっかから拝借したもんだし(ぉぃ
そりゃあまり時間もかけずに書きあがるさ(自慢になりません
さて、リアルで祝って欲しい某あのコからメールが来ているようなので、それを見てから寝るとしますか!