柔らかな光が差し込む室内に、紙の上を走るペンの音だけが響く。
俺の傍らには、最近恋人になった、ひよりの姿。
「~~♪」
見ているこっちまでニヤけてしまいそうなくらいの上機嫌むーどで、さらさらと執筆を続けている。
「…ねぇひより?」
「なにッすか?」
「見ていい?」
「ダメッす」
ちなみにこのやりとり、7回目だったりする。
「いーじゃん。減るもんじゃなし」
「減るッすよ~。見る楽しみが」
…そりゃごもっとも。
「…ねぇ、先輩」
「んー?」
ふとペンを止めて、ひよりが尋ねてくる。
「もし自分に、ギアスがあったら…誰に何を命令してみたいっスか?」
「なに? ネタ探し?」
「…そんなとこッす」
うーん…そうだなァ…
「ひよりに、“全力で俺に惚れろ!”…とか?」
「!!」
「…って、既に惚れてるからムリか。はは」
軽く笑って、ひよりを見る。
…ん? すごい勢いで俯いてるけど…
「…どうしたの?」
「…先輩」
「?」
「…は、恥ずかしいセリフ禁止ッす!!!」
耳どころか首筋まで真っ赤になってひよりが叫んだ。
----------------------------------------------
ちょいとリハビリと練習兼ねて「らきらきメモリアル」ひよりんルート後日談ネタ。
掌編と銘打っちゃいますが、ソレすら満たない短文だよなコレ(滝汗
…さて、ここに晒しちまった以上、もう同じネタは使えないぞ。
どうすんだ俺(知るか
http://webclap.simplecgi.com/clap.php?id=homurabe
↑web拍手キターッ!(イミフ