炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【掌編】 無 題 【らき☆すた~陵桜学園・桜藤祭より】

 柔らかな光が差し込む室内に、紙の上を走るペンの音だけが響く。
 俺の傍らには、最近恋人になった、ひよりの姿。

「~~♪」
 見ているこっちまでニヤけてしまいそうなくらいの上機嫌むーどで、さらさらと執筆を続けている。
「…ねぇひより?」
「なにッすか?」
「見ていい?」
「ダメッす」

 ちなみにこのやりとり、7回目だったりする。

「いーじゃん。減るもんじゃなし」
「減るッすよ~。見る楽しみが」

 …そりゃごもっとも。



「…ねぇ、先輩」
「んー?」
 ふとペンを止めて、ひよりが尋ねてくる。
「もし自分に、ギアスがあったら…誰に何を命令してみたいっスか?」
「なに? ネタ探し?」
「…そんなとこッす」

 うーん…そうだなァ…

「ひよりに、“全力で俺に惚れろ!”…とか?」
「!!」

「…って、既に惚れてるからムリか。はは」

 軽く笑って、ひよりを見る。
 …ん? すごい勢いで俯いてるけど…

「…どうしたの?」
「…先輩」
「?」



「…は、恥ずかしいセリフ禁止ッす!!!」

 耳どころか首筋まで真っ赤になってひよりが叫んだ。


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ちょいとリハビリと練習兼ねて「らきらきメモリアル」ひよりんルート後日談ネタ。
掌編と銘打っちゃいますが、ソレすら満たない短文だよなコレ(滝汗


…さて、ここに晒しちまった以上、もう同じネタは使えないぞ。
どうすんだ俺(知るか


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