「はッ!」
蹴りを当てた反動で跳び、リュウが軽やかに着地する。
「おおっ、リュウすっげー!」
「ああ、3人分の激気を凝縮した激激砲に、さらに自分の激気を加えて蹴り込むなんて。激気の制御を完全にこなしている」
「はっは、“アルカイック・テクニック”の二つ名は伊達じゃねぇってことさ」
ジャンとレツの賞賛に、リュウが不敵に応えた。
「おおっ、リュウすっげー!」
「ああ、3人分の激気を凝縮した激激砲に、さらに自分の激気を加えて蹴り込むなんて。激気の制御を完全にこなしている」
「はっは、“アルカイック・テクニック”の二つ名は伊達じゃねぇってことさ」
ジャンとレツの賞賛に、リュウが不敵に応えた。
「…お、おのれぇ……」
「!? みんな、まだ気を抜かないで!」
ランの声に、緊張が走る。ボロボロになったミノが立ち上がり、憤怒の形相でこちらを睨みつけていた。
「!? みんな、まだ気を抜かないで!」
ランの声に、緊張が走る。ボロボロになったミノが立ち上がり、憤怒の形相でこちらを睨みつけていた。
「こうなれば、大命は二の次! 全力を…全身全霊を以って…キサマらを叩き潰しますッ!!!」
邪 身 豪 天 変 ! ! !
ミノの雄叫びと共に、膨れ上がった膨大な臨気が、その身体を巨きく変えた。
「ははははははははははははっ!!!」
強靭な脚力で地面を踏みしだく、と、自身の如く大地がゆれ、ビルの壁面に大きな亀裂を走らせた。
「わたたっ…」
ジャンが大きくたたらを踏む。が、バランスをとってどうにか地に脚をつけた。
「よぉっし! ラン、レツ、おれたちもいくぜ!」
「うん!」
「ああ!」
3人が構え、体から溢れる激気を形にする。
「わたたっ…」
ジャンが大きくたたらを踏む。が、バランスをとってどうにか地に脚をつけた。
「よぉっし! ラン、レツ、おれたちもいくぜ!」
「うん!」
「ああ!」
3人が構え、体から溢れる激気を形にする。
『ゲキワザ・獣拳合体!』
『ゲキトージャ・バーニングアップ!』
そして、天下無敵の拳法巨人が降臨するのだ。
-さぁっ、お待たせしましたの巨大戦のお時間がやってまいりました~っ! 実況は不肖私、激獣フライ拳のバエが務めさせていただきますっ!-
「……まったく、巨大戦が始まるや否や問答無用で飛び出さないでもらえるかしらねぇ…」
-いつもながらメレさんがうしろでうるさいですが、そんなことより!-
ビル街の只中、巨大化したミノとゲキトージャが対峙する。
-片や、われらのゲキトージャ! 片や、臨獣フリー拳のミノ! はたしてどんな戦いを見せてくれるのか…おおっと!-
ミノが連続して跳び、ゲキトージャを翻弄する。
-ミノ、巨体に似合わぬ軽快なジャンプ! ゲキトージャ、攻撃に回れない~っ!-
「くっそぉ…」
歯噛みするジャン。
「ジャン、来来獣よ。ゲキエレファントージャで行きましょう!」
「おう!」
ランの提案に応え、新たなゲキワザの構えをとる。
『ゲキワザ・来来獣! ―――ゲキエレファント!』
歯噛みするジャン。
「ジャン、来来獣よ。ゲキエレファントージャで行きましょう!」
「おう!」
ランの提案に応え、新たなゲキワザの構えをとる。
『ゲキワザ・来来獣! ―――ゲキエレファント!』
-ここで助っ人、ゲキエレファントの登場だー! 飛びまわるミノに対し、どう戦うのか!?-
『獣拳武装! ゲキエレファントージャ・バーニングアップ!』
獣拳武装を施すやいなや、手にしたエレハンマーを振るい、宙へと放つ。
「くっ、この!」
-ゲキエレファントージャ、これまた華麗なテンポでエレハンマーを繰り出す! しかし、敵も然る者、エレハンマーの攻撃をことごとく躱しています!!!-
「ハンマーごときで、このミノは落とせませんよ! っは!」
向かってきたエレハンマーボールを蹴り返すミノ。
向かってきたエレハンマーボールを蹴り返すミノ。
-しまったぁ~! 跳ね返されたエレハンマーをマトモに喰らってしまった! ゲキエレファントージャ、ダウ~ン!!!-
「そ、そんな…!」
マスター・エレハン仕込みの鉄球術が破られ、ランがショックを受ける。
マスター・エレハン仕込みの鉄球術が破られ、ランがショックを受ける。
「ほっほ…貧弱、貧弱! そのまま踏み潰してご覧に入れましょう!」
ミノが高く飛びあがった。
「―――!!!」
戦慄するトライアングル。
「分離しろ!」
と、リュウの声が響き、我に返った3人が合体を解く。刹那、ミノの飛び蹴りが地面を大きく抉り取った。
「…フン、命拾いしましたか。ですが、何度もラッキーが続くとは思わぬよう…」
-分離したことでなんとか攻撃を避けたゲキトージャ。しかし、このままではジリ貧だ~っ!-
「よし、助太刀するぜ! ゲキワザ・来来獣!」
来い、ゲキグラスホッパー!
-おおっと! ここでまさかの闖入者! バッタ…? バッタ型のゲキビーストだ!-
バエがまん丸な目をさらに丸くする。
「さぁて、いっちょおっぱじめようか!」
拳を打ちつけた掌が小粋な音をたてた。
-つづく-
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バエが知らないのは単純に「伝説のゲキビースト」ではないからです(何
バエの実況は「」を使わず、ああやって表現してみましたが…はてさて。
ト書きとはまた違う用法を必要とするので表現の仕方に苦労します(滝汗
ト書きとはまた違う用法を必要とするので表現の仕方に苦労します(滝汗
最初に使う獣拳武装はゲキバットージャにするつもりだったのですが、似たような事を等身大戦でやってたのを思い出し急遽ゾウさんに出張ってもらいましたw
サメだと飛びまわられて射程が届かないので使いようがありませんし(ひでえ
サメだと飛びまわられて射程が届かないので使いようがありませんし(ひでえ
…などとなどと。