―――翌日。
放浪中の師匠を発見し、捕まえることが出来れば、リュウたちははれて免許皆伝なのだそうだ。
「ちゃんと免許皆伝したら、また日本に帰ってきてね。お祝いにわたしの豚の角煮、ごちそうしちゃうから!」
「おお、それは楽しみだな!」
「おお、それは楽しみだな!」
同じく見送りに来ていたなつめの頭をわしわしと撫でる。
「いろいろ、お世話になりました」
「向こうにいる兄弟弟子さんや、お師匠さんによろしくお伝えください」
「向こうにいる兄弟弟子さんや、お師匠さんによろしくお伝えください」
レツとランが手を合わせて礼をする。
「ところで美希姐さん。コレ、本当に貰っちまってもいいんですか?」
と言いながら見せるのは、両腕に装備されたプロトゲキチェンジャーだ。
「ええ。試作品とはいえ、貴方の為に完全にチューンナップされてるから、機能も問題は無いはずよ。…それに、旅先でも臨獣殿が現れない保証はないから、備えておきなさい」
「んじゃ、ありがたく」
と言いながら見せるのは、両腕に装備されたプロトゲキチェンジャーだ。
「ええ。試作品とはいえ、貴方の為に完全にチューンナップされてるから、機能も問題は無いはずよ。…それに、旅先でも臨獣殿が現れない保証はないから、備えておきなさい」
「んじゃ、ありがたく」
再び礼をするリュウ。
「それと、あなたに持たせた荷物の中に、あのコたち用のプロトゲキチェンジャーも入れてあるから、合流したら渡してあげてね」
美希の言葉に、リュウがはい、と頷いた。
「……リュウ」
「ん?」
「オレたち、まだ決着つけてねーぞ」
ジャンに言われ、思い出す。
「……そういや、手合わせの最中に臨獣殿が来やがったンだっけか」
「だから、とっとと“めんきょかいでん”もらって帰って来い! そしたら、今度は本気で勝負だ!」
ジャンが真っ直ぐな瞳でリュウを見る。
「……おう」
その瞳を、リュウも真っ直ぐと見返し、拳を突き出す。ジャンが笑顔になって、自分の拳をリュウの拳に打ちつけた。
「ん?」
「オレたち、まだ決着つけてねーぞ」
ジャンに言われ、思い出す。
「……そういや、手合わせの最中に臨獣殿が来やがったンだっけか」
「だから、とっとと“めんきょかいでん”もらって帰って来い! そしたら、今度は本気で勝負だ!」
ジャンが真っ直ぐな瞳でリュウを見る。
「……おう」
その瞳を、リュウも真っ直ぐと見返し、拳を突き出す。ジャンが笑顔になって、自分の拳をリュウの拳に打ちつけた。
またな!!!
シンプルに、“再見”の言葉を残し、リュウが駆け出す。
それは、まるで、一陣の風のようで―――
「……あ」
気付くと、リュウの背中ははるか遠くになっていた。
「…すごい人だったね」
「ああ。僕たちもまだまだ未熟だってことが思い知らされたよ」
彼の背中を見送りながら、二人が呟く。
「うむ。相手の強さがわかるということは、お前さんたちもまた、強くなっていると言うことじゃよ」
その気持ち、ゆめゆめ忘れるでないぞ。
シャーフーの言葉に、ジャンが「ああ!」と大きく頷いた。
「ああ。僕たちもまだまだ未熟だってことが思い知らされたよ」
彼の背中を見送りながら、二人が呟く。
「うむ。相手の強さがわかるということは、お前さんたちもまた、強くなっていると言うことじゃよ」
その気持ち、ゆめゆめ忘れるでないぞ。
シャーフーの言葉に、ジャンが「ああ!」と大きく頷いた。
「よおっし!、ラン、レツ! 今日も修行するぞ! もっともっと、高みをめざすんだ~~~~っ!!!」
ジャンの元気な声が、スクラッチのビルを飛び越え響き渡った。
-ARCHAIC ACTION・了-
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さて、ゲキレン放映時からスタートしたこの作品も、足掛け2年をかけてようやく完結。
…はい、全ては私のサボり癖が原因ですorz
ま、楽しかったです。やっぱオリキャラは原作キャラと絡ませてナンボですなw(ぇ
リュウ及び、ゲキジャンパーなどのオリジナル設定は、また近いうちにまとめてUPっときます。需要があるかどうかはともかく(ぇ