戦い終わりて夜が明けて、今日も朝日がフジヤマ昇る。
「なんでぇ、行っちまうのかい?」
おもしれーからもうちょっと付き合えよ、とボヤく涼次を源太がたしなめる。
「ああ。我らにはこれから、大きな戦いが待っていてな」
「戦い…あのバケモンの仲間…か」
小五郎の問いに、烈堂がうなづく。
「…ま、あれだけの戦いをしてみせたんだ。あんたらなら簡単にやっちまうんだろうな」
そういって小五郎が不適に笑うと、烈堂も苦笑しながら「そうだな」と答えた。
おもしれーからもうちょっと付き合えよ、とボヤく涼次を源太がたしなめる。
「ああ。我らにはこれから、大きな戦いが待っていてな」
「戦い…あのバケモンの仲間…か」
小五郎の問いに、烈堂がうなづく。
「…ま、あれだけの戦いをしてみせたんだ。あんたらなら簡単にやっちまうんだろうな」
そういって小五郎が不適に笑うと、烈堂も苦笑しながら「そうだな」と答えた。
「では、我らはこれで…御免!」
そう言い残すと、五人はきびすを返し、歩き出す。その背中に、仕事人たちの視線を受け止めて。
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「……なんとも粋な侍さんだこって。俺ぁ侍ってのはいまいち好きになれねえンだが、あいつらは別格だな」
うんうん、と自分でいって自分でうなづく涼次。
うんうん、と自分でいって自分でうなづく涼次。
「…良かったのかい?」
「何が?」
「何が?」
ふと、小五郎に問いかける主水。
「見られちまったんだろ? “仕事”」
「……ああ」
「……ああ」
そういえば、と思い出したかのように呟く。
「…ま、いいんじゃねえか?」
そう言って、小五郎もくるりと回れ右をする。
「どこ行くんだよ?」
「帰るんだよ」
「帰るんだよ」
涼次の声に、ぶすっとした声で応える小五郎の背中は、心なしか穏やかであり…とても<仕事>帰りの姿とは思えなかった。
夜明けの光を浴びる江戸の町は、先ほどまでの戦いが嘘のように、平穏であった。
……だが、小五郎たちは知っている。
この平穏の<スキマ>に隠れ、甘い汁を吸う外道がいることを。
彼らは、そんな外道に堕ちた者を、人知れず、斃す。
決して、その名が公になることはないだろう。
彼らのなしていることは、決してほめられることではないからだ。
それでも、彼らは往く。
進むも戻るも、地獄への道のりを。
彼らは、<必殺仕事人>
-了-
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―――金は天下の回り物。ところがどっこい近頃は、天下が金の回し者。
―――金さえありゃとは申しませんが、情けがありゃとも申せません…
―――綺麗事ばかりじゃとどのつまりの堂々巡り。
―――どうやらどの世に生まれても“こいつだけは許せねえ!”てな輩が、おりますもので……
さて、珍しく放映期間内に当該作品の二次作品が完結したという稀有な例w
初代シンケンジャーがこれから赴く戦いは…まぁ言わずもがな、ですわねw
必殺とシンケンジャーのコラボ、わずかでも楽しんでいただけたのであればこれ幸い。
異伝・仕事人相対-しごとにんあいたいす-…まずはこれまで。