アスタロトとの戦いで疲弊していた僕たちは、一旦竜姫亭に戻り、翌日から探索を開始することにした。 最初こそ鏡の向こうがかのグリモダール城かどうかははっきりしなかったものの、探索範囲を広げていくにつれ、少しずつ確証を得ている状況だ。 ・ ・ ・ 入…
──誰だ?僕を、呼ぶのは…? ぼんやりした視界の中、僕の名を呼び続ける声に目を向ける。黒く禍々しいシルエットが浮かび上がっていた。 『よう…俺…』 その姿に見覚えはなかったが、はっきりとわかった。こいつは…僕…今は僕の内側にいるはずの…デモン! 『フ…
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