炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【ウルトラSS】ULTIMATE CROSS SCRAMBLE!!/シーン8

「バーミッション・トゥ・シフト……マニューバッ!」

 ガンウィンガーのメインパイロット、アイハラ・リュウが、雄叫びとともにレバーを引く。1分間の制約の元、オーバーテクノロジーを流用した超絶科学・メテオールの恩恵が機体にもたらされ、金色に輝くマニューバーモードへと変形する。

「いくぜぇ……スペシウム弾頭弾、ファイア!!!」

 怪獣…否、超獣<ボガールジェネ>の攻撃を、超高速機動でかいくぐりながら、超物質スペシウムを満載したミサイルを叩き込む。

「…やったか?」

 もうもうと立ち込める爆煙。やがてそれが消えると、ボガールジェネの巨体が現れ…

「ちっ…無傷かよ!」

 ウルトラマンが放つ光線と同じ物質を用いているとはいえ、その純度からその威力は3発をもってようやく匹敵するレベルである。とはいえ、過去にも怪獣相手に有効打になりえたものだ。

「厄介だな…」
「解析完了。……リュウさん、どうやらあの超獣、さっきのスペシウム弾頭弾のエネルギーを吸収していたみたいです」
 後部座席に座る僚友、クゼ・テッペイが解析結果を報告する。
「な、なにぃ!?」
『おいおいアミーゴ、それってまるで…』
『ええ、まるで……ベムスターの…』

 ガンウィンガーと対を成すガイズマシン・ガンローダーに乗るイカルガ・ジョージと、カザマ・マリナが驚愕に目を見開く。
 かつて対峙した巨大怪鳥の特殊能力を思い出し、実際に“食われ”かけた経験もあるマリナが知らずその身を震わせた。

「…僕が行きます!」

 後方支援に回っていたガンブースターに乗るミライが叫び、メビウスブレスを発現させる。

「メビウーーーーースッ!」

 ガンブースターから光が迸り、銀色の巨人…ウルトラマンメビウスが大地に立つ。

「よし、ジョージ! ミライを援護するぞ!」
『GIG!』

 超獣・ボガールジェネと対峙するメビウス。周囲を飛ぶガイズマシンが合体し、ガンフェニックスストライカーとなる。

「……それにしても」
「ん?」
 ふと呟くテッペイの声に、リュウが反応する。
「あの時、ディメンジョン・ディゾルバーで異次元空間をつなぐ扉は完全に封じたはず……なのに、なぜまた空が割れて、超獣が出現したんだろう…?」
「…確かにな。だが、今は目の前の超獣を倒すことが先決だ。考え事は後にしとけ!」

 操縦桿を握りなおし、超獣をにらみつけるリュウ

 一方、メビウスはメビュームブレードを振るい、超獣に立ち向かっていた。

(…テッペイさんの疑問ももっともだ。異次元の扉は閉じたけど、ヤプール自体はまだ滅んでいない。何らかの形でまた扉を開く技術をヤプールが見つけたとしたら……)

 と、思考の隙を突き、ボガールジェネが背中の期間を広げ、無数の触手をメビウスに対し伸ばす。

(しまった!?)

「ミライっ!」

 リュウが操縦桿のトリガーを引き、レーザーの全砲門射撃、バリアントスマッシャーを放つ。数本の触手を断ち切ることには成功したが、残る触手はいまだメビウスに絡みつき、その体をぐいぐいと引っ張っていた。

ウルトラマンを…喰らうつもりか?」
「させるかよぉっ!」

 再びバリアントスマッシャーを放とうとトリガーに指をかけるリュウ。と、そのとき…

「ああっ!」

 ボガールジェネの背後で空が割れ、その向こうの赤い空間が、まるで吸い込むようにボガールジェネと、それにつながれたメビウスを引きずり込んだ。

「まずいっ…!」

 すぐさまバリアントスマッシャーを発動するリュウであったが、触手の全てを断ち切るにはいたらない。そして……

「ミライ…ミライ――――!!!」

 リュウの叫びが、メビウスの消えた空に響き渡った。



   -つづく-



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 まるまる1シーン回想に使うとかどんだけw

 ちなみに、GUYS組の出番はここだけ…ではない予定です。

 予定は未t(略


 しかしDASHもGUYSもいいメンバーがそろってたよな…俺的には1、2を争う理想のチームだわw