炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DG2】1日目II:とりあえずのやるべきこと

 


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「もう!報告が遅いから、待ち切れなくてここまで来ちゃったじゃない!」

ステラ座に戻ると、痺れを切らしたらしいミュゼがプリムと酒場で待っていた。

「それで…どうだった?」

 

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「城から脱出する時にいた、あの男?あいつが禁域に現れたっていうの?」

「ああ。しかもそいつ、ラッキーをデモンゲイザーにしたのは自分だ…とか抜かしてたぜ」

その少年にデモンゲイザーの戦い方を教えて貰った、と説明すると、ミュゼは喜び半分、憂い半分といった表情を浮かべた。

「でも、色々教えてくれたってことは…心を入れ替えて私たちの味方になってくれるんじゃ…」

「甘いっ!」

プリムの希望を、テーブルを叩きながら否定するミュゼ。

「あまあまあまあま激甘よ、プリム!そいつはマグナスターの手下なのよ?何か企んでるに決まってるわ」

また件の少年が現れたら報告するようにと、ミュゼは二人に告げるのだった。

「…このまま、終わるとは思えないわ」

 

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「話しはちょっと逸れちゃったけど…ラッキーくんがデモンを操れるのは間違いないんだね?」

支配人室に戻り、プリムがラッキーに尋ねる。

「ああ。今んとこ対象がペガッソのやつしか居ないから他のデモンも同じように操れるかまではわかんねーが」

「お前も案外慎重な奴だなラッキー。まぁ、俺の知ってるデモンゲイザーとは違うところも結構あるが…正真正銘、お前はデモンゲイザーだよ」

頭を撫でるカッスルに「やめい!」とラッキーが手を跳ね除ける。

「そうか…いい知らせ、なのかな?それとも…」

「もちろん、いい知らせよ!」

心配するプリムをよそに、ミュゼははっきりと断言した。

「もし、今はそうでなくても、最終的にそうなればいいんだしね」

ともかく、ラッキーが魔眼を扱えることが確認できた。とミュゼは呟く。であれば次は、その力をどう使うのか、だ。

「やっぱり、禁域の探索かしらね」

「なぁミュゼ、力になるとは約束したが、なんで革命団が禁域なんて物騒なとこの探索までやるんだ?記憶を失う前のオレは、禁域で連中に攫われたってカッスルに聞いたし…」

世間一般でいう革命とはちょっと違うような気がして、ラッキーが訊く。

「…うん。その辺の説明もしなきゃよね。ラッキーは禁域についてどこまで聞いてる?」

「確か…魔物が出て危険だから立入禁止区域になってて、管理するためにデモンが配備されてるって」

ペガサスから聞いた内容だが、それについてカッスルは“表向きは”と言っていた。

「ええ、それは表向き…っていうか、真っ赤な嘘ね」

「言い切るねお前も…」

ミュゼの断言にカッスルも思わずたじろぐが、「疑うに十分な証拠がある」とは彼女の弁だ。

「あたしたち革命団の先輩に当たる人がね、そのことを記録に残していたの」

 記録に曰く、アステリアに禁域が発生し始めた頃から今のような街になっていったという。

「やがて、だれもマグナスターの言うことに反対しなくなってしまって…いつの間にかヤツが絶対的に正しい世界が出来上がってしまったの」

これには何か、カラクリがあるはず。そうミュゼは主張する。

「禁域の存在と、マグナスターの支配の間には、なんらかのつながりがある。そして、配備されているデモンたちは、それを守るために存在している…どう?辻褄が合うでしょ?」

 

そもカラクリの正体…即ちマグナスターの企みを、その魔眼で確かめて欲しい。そうミュゼは願う。

 

「…わかったぜ、ミュゼ」

「そう言ってくれると思ったわ」

互いにちょっと悪い笑みを浮かべ合いながら、二人は拳を突き合わせた。

 

 

   –つづく–

 


前回に続いて、ただの説明回💧

もともとがリプレイ…いってしまえばプレイ日記なので、ストーリーは端折ってもいいんだけど、一応ssの体もあるからね…

これでもここまでの会話パート、4割くらいは削ってるはずなんだけどねw

まぁ、ラッキーが主人公くんなので、彼の個性もこー言うところで出さないとキャラメイクした意味がないので。

 

Today's RESULTS 

ラッキー:Lv1→3 

 装備:脇差→長刀/レザーバックラー→バックラー

ペガサス:Lv1→2

 装備:鎖帷子の下着(追加)

所持金:0→58G

 収入:58G/支出:なし

 

 

 

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