「…僕がお相手しますっ」
続いて名乗りを上げたのはレツ。
「ファンタスティック・テクニック…激獣ジャガー拳・深見レツ!」
「よし、こい!」
リュウの声に、レツが宙を舞う。
「ゲキワザ・花花弾!」
「おおっと!?」
流水のようにゲキトンファーを操り、レツは手数でリュウを追い詰める。
「おお! いーぞレツ!」
「リュウさん、貴方の技、素晴らしいです。だから僕は、全力でそれに応えます!」
突き出したトンファーをリュウが受け止める。レツはそれを軸にして空中旋回し、背後を取った。
「もらった!」
がら空きの右腕を極め、動きを封じるレツ。そのままさらに攻勢に持ち込もうとするが…
「…!」
極められたはずのリュウの身体は微動だにしなかった。
「詰めが甘いぜ。ここで力技に持ち込んじゃアウトだ」
逆にリュウがレツのバランスを崩し、よろめかせる。
「ゲキワザ・旋旋投(センセントウ)!」
極められた腕を軸に、レツが再び宙を舞う。しかし、今度は着地できない。
「がはっ!」
受身もロクに取れない体勢でたたきつけられ、レツの呼吸が強制的に遮断される。
「もいっちょ!」
その身体に足を突っ込み蹴り上げるリュウ。
「ゲキワザ・弾弾脚(ダンダンキャク)!!」
力を集めた強烈な蹴りが、宙に浮いたレツの胸板を直撃した。
「うわあっ!!!」
抵抗すらままならず吹っ飛ばされたレツは、壁にたたきつけられ、そのまま床に突っ伏した。
「…ちょいと打たれ弱いか? 身体鍛えろ身体」
鼻を鳴らし、リュウが言った。
「さて、残りはお前さんか。少しは、楽しませてくれるんだろーね?」
「あったりまえだ! おれ、負けねー!」
不敵に笑うリュウに、ジャンが雄叫びを上げた。
-つづく-
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