炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【ARCHAIC ACTION】シーン10

 ガレキが散乱し、粉塵が重々しく漂う。
 巨大なクレーターの周囲に、変身を解いた―――否、解けた―――ジャンたちがボロボロの状態で転がっていた。
「うぅ…ぐっ……」
 うめき声をあげる3人を、クレーターの中心でミノが嘲笑う。
「ホホホ…他愛ないものですね、激獣拳士というものも。この程度の連中に手を焼いている理央殿やメレ殿も、たいしたこと無いのかもしれません」
 地面に突っ伏したレツを蹴飛ばし、悦に浸るミノ。
「…さて、いつまでも苦しんでいるのはお辛いでしょう。次の一撃を以って楽にして差し上げましょう…ッ!」
 ミノが三度跳躍する。その身体が臨気に満ち、今まで以上の破壊力を生み出そうとしていた。

「「「―――!!!」」」

 戦慄する3人。
「お別れです!」
 勝利を確信したバリトンボイスが響いた。


「…てめえがな」
「!!?」
 次の瞬間、ミノの身体があさっての方向に弾き飛ばされ、半壊のビルに叩きつけられた。

 振動と爆音が空気を揺るがす。
「な…に!?」
 喉の奥から息の塊とともに、やっとのことで声を絞り出すミノ。
「大丈夫か、みんな?」
 そんなミノを尻目に、軽やかに着地したリュウが、ジャンたちを助け起こす。
「リュ…ウ? そのカッコ…?」
「詳しい話はあとだ。立てるか?」
 頷くジャン。やがてミノがガレキにめり込んだ自分の身体をどうにか開放し、リュウの前に立ちはだかった。
「お…おのれ…何奴ですか…?」
「こいつらの先輩ってトコだな。さァて、こっから形勢逆転ってヤツだ。いくぞ皆ァ!!」
 両の拳を打ちつけ、気合を入れる。

「おうッ!」
 ジャンたちもそれに応えた。

「「「たぎれ、ケモノの力! ―――ビースト・オン!!!」」」

 3人の激気が渦巻き、再び戦いの衣を、その身に纏わせる。


 身体に漲る、無限の力! “アンブレイカブル・ボディ”ゲキレッド!

 日々是精進、心を磨く! “オネスト・ハート”ゲキイエロー!

 ワザが彩る、大輪の花! “ファンタスティック・テクニック”ゲキブルー!


 邪を惑わす、幻想の麗技! “アルカイック・テクニック”ゲキジャンパー!



『燃え立つ激気は正義の証! 獣拳戦隊・ゲキレンジャー!!!!』


 雄叫びと共に、ほとばしる激気が炎と燃え、ミノを圧倒した。


  -つづく-


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 俺たちのターン!

 一度決めポーズかましてしまえば、あとは勝利への一直線!
 ・・・っておばーちゃんが言ってました(嘘

http://webclap.simplecgi.com/clap.php?id=homurabe
 ↑web拍手です。キックホッパーに似てるとか言うな。似てるんじゃなくてパクりなのだ(よけい悪い