炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(38):スターダスト★ストリート⑥~マジボスを追え!驚愕なるその正体【#ネタバレ注意】

【注意!】
本エピソードには、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」「スターダスト★ストリート」に関するネタバレが含まれています。
ゲームをまだ始めていない人で、これから楽しもうと思ってる方は閲覧をご遠慮いただくことをお勧めします。

問題ない方は、そのままどうぞお進みくださいませ。

 




 

 

不良集団・スター団のトップリーダー…マジボスの正体は、いままでぼくたちをサポートしスターダスト作戦を指揮していた、カシオペア本人であった。

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『…黙っていてすまない。隠し続ける気もなかったんだが、言い出すタイミングも無くてな』
「でもどうしてスター団を作った張本人が、わざわざこんな回りくどい真似までして…?」

校ちょ…ネルケの疑問ももっともだ。

『団のみんなは仲間だ。わたしにとってかけがえのない…"宝物"なんだ。だが今のスター団では、みんなを不幸にするだけ…』

そのため、あきらめがつくようにと掟を利用した解散方法を思いつき、ぼくに協力を依頼した…というわけだ。

『改めて…ヒイロ。今夜、学校のグラウンドで待っている』

それだけ告げて、通信が途切れた。

 

   *

 

カシオペア…マジボスは今夜と言っていた。ネルケが呼んだそらをとぶタクシーに飛び乗る。急がないと…

ヒイロ!オマエは先に行っててくれ」
「どうして?カシオペアネルケにも同行してほしいって」
「少し確認したいことが残っててな…すぐ追いかける」

ネルケのことも気がかりだけれど、まずはテーブルシティに帰らないと。

 

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夜のアカデミーに来ることははあまりないけれど、ハッコウシティにまけないくらいのライトアップが校舎を照らしていて、まるで昼のようだ。まずは玄関へ向かおうと足を進めていると、その扉の前で誰かが立っていた…って、ネルケ?いつの間に?

「…そう、今のオレはネルケ。いや…もう芝居はそろそろ閉幕といこうか」

…うん?

「今こそヒイロにオレの正体を明かそう…オレは…いえ、私は…!」

おもむろに制服に手をかけ、一気に脱ぎ捨てる。その下にあったのは…

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「実はネルケは…このオレンジアカデミーが校長、クラベルだったのです!」
「…あ、はい。知ってました」

思いっきりショックを受ける校長であった。いや、実際結構"素"出てましたからね?

「…ま、まぁいいでしょう。まだ驚くべき事実は残っていますからね…!」

え、その上さらにその服脱ぎ捨てるんです?

「違います!あなた校長をなんだと思ってるんです?…いいですか、私は…」

小さく咳払いをしてから、校長がキッとぼくをにらみつける。

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「私こそが、スター団マジボス・カシオペアだったのです!」
「…いや、そっちは嘘ですよね?」
「いやいや!本当ですよ!?」

いや、だってカシオペアと普通に通話してたじゃないですか…

「それは、アレですよ。事前に録音した音声を、こううまいこと…」

なんかごまかしてるようにも聞こえるけれど…ともかく校長が自分をマジボスだと言い張っている。本当だとしても、本物のマジボスをかばっているが故のことだとしても、ここで戦わないといけなさそうだ。

「…さぁ、ヒイロさん!マジボスである私と、最後の決闘を!!」

大作戦のおわりが、はじまる。

 

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「校長と侮るなかれ、わたしとてトレーナーの端くれ…強いですよ!なにせマジボスですので! さぁおいでください…ヤレユータンさん!」
「一番槍はおねがいね、ウズメコジョンド!」

マジボスかどうかはさておき、さすがポケモンの学校の校長だけあって、その実力はかなり高い。そのままジムリーダーやっててもおかしくないくらいだ。弱点を突いてもすぐには倒れてくれないが、ここで早々にテラスタルを切るわけにもいかない。どうにか持ちこたえてくれ、みんな…!

「…フッ、このカシオペアが押されていますか」

どうにか5体目…モロバレルを倒したところで、校長が不敵に笑う。いやカシオペア強調しすぎでは…?

「さて、それではそろそろ私カシオペアのエースをご披露いたしましょうか。おいでください…ラウドボーンさん!!」

校長が最後に呼び出したのは、巨大な赤いワニポケモン。もしかしてこの子は…

「ええ、あなたがニャオハさん、ネモさんがクワッスさんを選んだ際に残った子ですよ。今は私の頼れる相棒です!さぁ…テラスタルさせていただきましょう!」

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ここできたか!だったら…

ぽにこオーガポン、井戸の面に面影を宿せ…テラスタル!」

水面の輝きをまとった一撃が、閃光をたたえて━━

 

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「宝探しを経て、大きく成長されましたね」

戦いを終えて、校長が穏やかに笑う。

「すみませんね。私がマジボス…カシオペアだというのは、嘘です」
「やっぱり…でも、どうしてそんなことを?」
「…おや、察しのついているものかと思っていましたが」

校長は、すでにマジボスの正体に見当がついているようだった。校長は、その人物をかばうために一芝居打ったのだろう。でも…

「でもそれは、カシオペアの本当の望みじゃないと思います」
「…ええ、そうですよね。しかし、あの子の悲しみ、辛さを…貴方に背負わせたくはなかったんです」

しかしそれは違うのだと、校長は気づいたのだという。

「あなたの深いやさしさ…そしてこの私を打ち負かせた強さ。それがあれば…あの子を救えるかもしれません。あなたにこんなことを頼むのは、教師として恥ずかしいことだとは重々承知です。しかし…あなたにしか頼めません」

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  ━━カシオペアに、勝ってください!

 

校長が深々と頭を下げて、そう言った。

 

 

   -つづく-

 

 


知 っ て た 。

まぁここまでくるとさすがにマジボスの正体には感づきますが、ここはヒイロくんに合わせてまだ知らないを貫いてます。まあうすうす感づいてるくらいでどうかひとつ。

最後のラウドボーンはちょっと面食らいましたが、そういえば校長ホゲータ連れてたわと思い出すなど。いや、さすがに再序盤の話でここまで戦ってなかったらわからんて。中間形態とも顔合わせてないし…

ラスタルを使うとき、ネームドはなかなかかっこいい口上を披露してくれるんでこっちも負けじとやってます。基本的にはタイプに合わせた表現をしてますが、毒とか悪とかはちょっとやりづらい…
オーガポンだけ専用セリフ使ってます。もうちょっと積極的に使いたいんですが相手のエースとのマッチアップがなかなかかみ合わないので…というか仮にも伝説ポケモンなのであまり公式戦に出すのもどうなん?となっております💧