オモダカトップの名代としてジム視察を実施してから一週間後…ついに大会開催の日が来た。
「大会の名前は…『学校最強大会』!途中でペパーが『バトルスクールウォーズ』ってい始めて校長がノってきたときはちょっと困っちゃったけどね…」
どっちでもかっこいいと思うけどなぁ…
「…よかったヒイロがジム視察で会議に参加してなくて」
「どういう意味!?」
オモダカトップの参加は喜ばしい反面、今回ネモ本人は運営側に回るということで不参加だとか。それはそれで残念…
「まぁ生徒会長だししょーがない!今回はヒイロの強さの秘密を客観的に研究させてもらうからね!」
おっと、そういうこともできるのか…ぼくもいずれネモの戦いを客観的に見ることがあるといいなぁ…
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大会の仕組みは学校関係者であれば生徒・教師問わず参加が可能な勝ち残り方式のランダムマッチ。組み合わせは運営側がくじ引きで決めるため、バトルコートに立つまで対戦相手は一切わからない。つまり相手がどんなポケモンを繰り出してくるかわからないということだ。手持ちの入れ替えもできないし、受付前にしっかり確認しておかないと。
「多分、今エントリーしてる人数的に4回くらい勝ったら優勝かな?先生も強敵ぞろいだから頑張ってね!」
わたし以外に負けちゃダメだからねー!と、ネモが叫びながら運営の仕事に戻っていくのだった。
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テーブルシティのバトルコートにて、校長より開会宣言。今回の開催経緯でぼくが新チャンピオンになったことが改めて喧伝された。ちょっと恥ずかしい…
開会式もそこそこに、第1試合が始まる。さぁ、ぼくの最初の相手は…
『2-G、ペパー!』
「肩書の差が笑っちゃうレベルちゃんだな…」
高らかに宣されたペパーが肩をすくめる。というかエントリーしてたの!?
「はっは!ビックリしたろ!そのリアクションが見たかったんだよ」
エリアゼロでの出来事を通じて、自らの力不足を痛感したというペパーはひそかに特訓を積んでいたのだという。
「何かあったときは、またオマエと肩並べて戦いたいからよ!だから…今日はまぐれでだって勝ってやる!」
ご賞味あれだぜ!と自称・味変ペパーが立ち向かう。
「オマエとは対等でいたいからよー…ヨクバリに行くぜ!なぁ…ヨクバリス!」
「負けないよ!出ておいで、エルダ!」
ペパーが繰り出してきたのは、前回の勝負と同じ面々。一度は戦った相手だけど、ぼくは彼のエースたるマフィティフに遅れをとっている。でも…エリアゼロを経て強くなった!同じ負け方は…もうしないよ!
「おう!そうこなくちゃだぜ!オレの本気…残さず食らいやがれよ!」
「バウッ!」
あくテラスタルの猛攻をかいくぐり、"マジックフラワー"の一撃がマフィティフの頭上に炸裂した。
「…やっぱつええな。強くてかっけー、自慢の親友だぜ!」
「…ありがとう、ペパー」
マフィティフを抱きかかえたペパーと固い握手を交わした。
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続く対戦相手は、ジニア先生。
生物学の肩書はダテじゃなく、まんべんなくバランスのいい手持ちを繰り出してくる。ヤドランに対してエルダで立ち向かったら、あやうく"かえんほうしゃ"にやられかけるなど、弱点対策もぬかりない。
「いやぁ、それでも勝っちゃうんですから、ヒイロさん強いんですねえ…」
勝負がついた後、なぜか校長先生に連れていかれたけど…なにかあったのかな?
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「押忍!転入生!」
次なる対戦相手は、キハダ先生だ。
「うむ!たとえ相手チャンピオンとて、バトル学教師として負けるわけにはいかない!悪いが、本気を出させてもらうぞ…レッツゴー!タイレーツ!」
「いやキハダ先生、公式戦でレッツゴーはできませんよ…」
「しまった!?」
見た目通り…というと言い方が悪いかもしれないけれど、キハダ先生の手持ちはかくとうタイプ。あれ?前にリップさんとバトルして負けた理由ってもしかして…
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「ごきげんよう…チャンピオン・ヒイロ。やはり決勝の相手はあなたでしたね」
ついに決勝…相対するは、理事長兼、ポケモンリーグ委員長兼、トップチャンピオン…オモダカさん!
「研鑽された力と力…それらがぶつかり合い、人々を熱狂させ魅了する…私が想像する理想の世界に、非常に近い状態です」
ひょっとすると、ぼくの実技試験の時より興奮しているらしいオモダカさんは大きく深呼吸して、ぼくの両目を見据える。
「さぁ、チャンピオン・ヒイロ!人々をさらなるステージへと導くため…高め合いましょう!」
いつも以上に手加減はできませんよ!と、目をキラキラさせながら、モンスターボールを放り投げた。
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「おや、やられてしまいましたか…ふふっ、そろそろトップを返上しないといけないかもでしょうか?」
ぼくに惜しみない拍手を送るオモダカさんをみて、司会進行を務める放送部員が、ようやく勝者に気づいた。
『学園最強のポケモントレーナーは…チャンピオン・ヒイロだーっ!!!』
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全ての試合が終わり、校長とオモダカさんによる閉会の挨拶。今回の成功を鑑みて、校長はこれからもこの大会を定期的に続けることを宣言。優勝者であるぼくも参加を続けてOKらしい。
「やった!今度はわたしも出てヒイロと勝負しよっ!」
「お、オレだって!次は勝つぜ!」
「うちは…どうしよっかな…?」
「えー、出ようよボタン!ブイズ強かったし!スター団…STCのみんなも誘ってさ!」
仲間たちで集まって、早くも次回大会の相談が始まる。まだまだアカデミーでの超刺激的なSchool Daysは続きそうだ。
-バトルスクールウォーズ・クリア!-
-冒険は…まだまだつづく!-
というわけで学校最強大会編もこれにて終了。とりあえずイベントごとについては、この後ジニア先生から言及のあった黒いテラスタル結晶(星6レイド)の件くらいなもんでしょうか。基本ボッチプレイなのであんまり積極的にやる気はないですが。
一方、DLC後編「藍の円盤」については来月配信なので、それまでに手持ちの強化にいそしみましょうかと。聞いた話だと90オーバーでもヤバイってメインターゲット層にはどうなんすかね…エンジョイ勢置いてけぼりはカンベンだぜ?