炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(50):学校最強大会!新たなる旅立ち【リプレイ風】

寮に帰ったぼくは、そのまま眠い目をこすりながら今回の事件の顛末をレポートにまとめ…校長とオモダカ委員長あてに送信。そのまま机に突っ伏して…眠ってしまっていた。

 

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「おーい!起きて、ヒイロ!」

ぺちぺちと額を叩かれる感触で目を覚ますと、目の前にネモがいた。あれ…ベッドにいる…?

「ああ、多分だけど…ほら」
「あ…エルダマスカーニャ?」

ベッドの隅で、エルダが丸くなって眠っていた。きっと寝落ちしてしまったぼくを抱えて運んでくれたのだろう。

「ありがとね、エルダ」
「かにゃ~…」

ぼくが撫でると、彼女はあくびまじりに応えた。

「あ、そんなことより…ごめんね、レポート作成押し付けちゃって」
「いいよいいよ。ネモたちから見た意見もメールでもらってたから、結構捗ったしね」
「なら、いいけど…」
「っていうか、朝からなにしに?起こしに来ただけ…ってわけじゃないよね?」

ぼくがそう指摘すると、「そうだった!」と手を叩く。

「クラベル校長から呼び出し!校長室に行こっ!」

 

   *

 

「みなさん、そろいましたね」

ネモと一緒に校長室に入ると、ペパーとボタンが待っていた。さらにはオモダカ委員長まで?

「なかなかにモノモノしいよね…これ怒られる流れでしょ」

許されたとはいえ色々前科のあるボタンが首をすくめる。そんな彼女に「怒るなんてとんでもない!」と校長が返した。

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「皆さんの課外授業…宝探しの功績についてです」

エリアゼロで起きた出来事…タイムマシンの停止、古代ポケモンの暴走と大穴からの流出阻止…ぼくがレポートで報告した内容について、校長は素晴らしい行動であると賞賛してくれたのだ。

「もちろん、無許可で立ち入り禁止の場所に入ったことはよくありませんがね…」
「…あ、やっぱりあれオーリム博士…というか博士ののAIの独断だったんだ」
「実際こちらには一切連絡来てませんでしたからね…というかそんな申請出してたら断ってましたとも」
「それはそう」

とはいえ、結果的にぼくらの行動がパルデアを守ったことにつながった…ということで、この件は不問となったようだ。ぼくたちはそろって胸をなでおろした。

「大穴での活躍は公には祝えませんが…それとは別に新たなチャンピオンが生まれました。これも、とてもとても喜ばしいことです。こちらについてはアカデミーで盛大にお祝いしたいところですが…」

何をしましょうかね?と首を傾げた校長に、「はい!はい!」とネモが挙手。

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「だったら…ポケモン勝負大会を開きたいです!」
「…なんて?」

結びつかない…チャンピオン誕生のお祝いとポケモンバトルの大会…どうあっても結びつかない…

「また面倒なことを…」
「マジ、ネモいな…」

ペパーとボタンからもジト目で見られる始末である。

「…ふむ、いいんじゃあないでしょうか?多少…いえかなりネモさんの私利私欲感はありますが」
「や、かなりという表現すら生ぬるくないです?」

意外にも校長も乗り気だ。他の行事との兼ね合いもあるようで、あまり大規模なことはできないとのことだけど。

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「ああ、それでしたら…我々ポケモンリーグも一肌脱ぎましょうか」

ここまで黙って推移を見守っていたオモダカ委員長が口を開く。そんな彼女は、生徒だけでなく教員たち学校関係者も交えた、学校最強のトレーナーを決める大会…学校最強大会を提案するのだった。

 

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実はアカデミーの理事長も務めている…いや本当にいつ休んでるんだろうこの人は…というオモダカ委員長にも参戦をおねだりするネモだったが、当然リーグ委員長とトップチャンピオンも兼任している彼女は仕事が立て込んでいるということで、大会のためにスケジュールを開けることが困難だという。

「チャンピオン・ヒイロ。もしあなたが私のお仕事を手伝ってくれるのであれば…出場もあるいは…?」
「よしヒイロ、お手伝いしよう!」
「ぼくの意思は!?いや手伝うのは構いませんけど…なにをすれば?」

トップチャンピオンとしての仕事の一つに、パルデア地方内の各ジムの視察…というものがあるそうだ。

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「チャンピオンランクを目指す者たちを、やさしく導ける存在たるか…その強さに陰りはないか…チャンピオンとして戦っていただき、ジムリーダーたちの力を見極めてください」

ほぼ形式的なものだとオモダカ委員長は言うが、新チャンピオンとして初めての仕事…カッコ悪い所は見せられない。

トップわたしが来ると思って準備していますので、ジムチャレンジの時とは段違いの強さでかかってきますよ。頑張ってくださいね!」

そう言って、オモダカ委員長は朗らかに笑うのだった。

 

 

   -つづく-

 

 


当然ですがレポートの提出とかそういう描写は本作オリジナルです。まぁこのシリーズのタイトルが「ぼくの冒険レポート」なので、ちょいちょい何かしらの形でレポート書いてる子なんです。ぼくは日記も三日坊主未満なのでうらやましいですネ(ぇ
あと、状況からしてオーリムAIが学校にもリーグにも黙って主人公に依頼してたクサいので、大穴に侵入者→リーグが察知→さらに主人公たちから報告…みたいな流れかな?

ここから先はいわゆるクリア後シナリオ、になるので、引き続きネタバレ注意になりますでしょうか。まぁネタバレしたところでそこまで困る内容でもない気はするんですがねぇ…一応、本編の話が終わって平和になったから、いろいろ遊ぼうか!的な後日談みたいなもんですし。一応、各ルートの核心に迫るエピソードとかあったら考えましょうか。

後編については先行配信されてる海外からの情報がかなーり不穏…事実ならコレちゃんとクリアできるのか不安なんですけど…大丈夫?ちびっこついてこれる?💧