【注意!】
本エピソードには、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」「ザ・ホームウェイ」に関するネタバレが含まれています。というかネタバレしかありません。
ゲームをまだ始めていない人で、これから楽しもうと思ってる方は閲覧をご遠慮いただくことをお勧めします。
問題ない方は、そのままどうぞお進みくださいませ。
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すべてが終わり、ぼくたちはアカデミーまでの帰路を歩いていた。
「…今頃、オーリム博士どうしてるだろうね?」
「さぁな…古代ポケモン大好きちゃんみてーだから…ウハウハなんじゃねえの?」
「…なんかレホール先生想像しちゃったよ」
「いやなんでよ…?」
守護竜コライドンとの戦いが終わり、プログラムから再び解放されたオーリム博士は、みずからをタイムマシンで古代へと送り込んだ。彼女の存在がタイムマシンを維持しているというのなら、そうするしか方法はなかったのだろう。それはすなわち、息子との別れを意味するのだけれど。
「…気にすんなよ。あの人は母ちゃんだけど母ちゃんじゃねえし…いや、でもやっぱ母ちゃんだったな…最後の最後はさ」
コンピュータに遺された、オリジナルのオーリム博士の記憶は…確かに息子を愛していたと、AIの博士は伝えた。もう会うことの叶わない二人だけれど、きっとそれでいいのだろう。
━━ボン・ボヤージュ!
良き旅を。そう告げて博士は時空の向こうへと消えた。そしてタイムマシンは機能を停止し…エリアゼロに静寂が戻った。
もちろん、これまで古代から送り込まれてきた古のポケモンたちはそのままだ。今後はパルデアリーグが中心となって彼らの保護や、生態系の維持が急務になってくるだろう。
「ま、それを考えるのはオモダカさんってことで…」
「また仕事増えるなあの人…」
というか、いきさつをまとめておく必要がありそうだ。しばらくはレポートの作成に追われそうだなぁ…
「あはは!頑張ってねチャンピオン!」
「きみもチャンピオンでしょーがネモ…」
大穴の管理者はパルデアのポケモンリーグ。チャンピオンランクとして籍を置いているぼくたちには、いずれにせよ報告義務があるはずだ。当事者だし。
「今から気が重い…」
「なんか…うん、お疲れ様…」
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もうじきテーブルシティに着く。いつしか話題がなくなって黙ったまま街道を歩くぼくたちとマスラオ。その沈黙を破ったのは…
「はい!はーい!」
やっぱりというか、ネモだった。
「…どしたん?」
「せっかくだからさ、寄り道して帰ろっ!」
重苦しくなってしまった空気を払うように、ネモが笑う。
「…いいね。うち、買い食いに一票」
「ぼくも!ああ、こんなことならチャンプルシティに寄ればよかったね。宝食堂行きたかったなぁ…」
「じゃあそっち行く?」
「いやさすがに回り道だし…」
完全に置いて行かれたペパーを、後ろからマスラオが押していく。
「ああもう!わかったって!おいお前ら!どーせ寄り道すんならカラフシティ行こうぜ!そらをとぶタクシー呼んでよ!」
「おおっと、ここで新たな選択肢!ハイダイさんとこかぁ…それもいいね!」
「ちょ、そこまで大仰じゃなくていいんよ…ファミレスかファストフードあたりで…」
いつの間にか、みんなに笑顔が戻っていた。ぼくたちは手をつないだり、肩を組んだり…とにかく騒ぎながらパルデアの空の下を歩いた。
-ザ・ホームウェイ…クリア!-
-冒険は…まだまだ、つづく!-
ようやくここまでこぎつけた…長かった…(力尽きる音
まぁそれでもまだまだ続くんじゃがな!
ひとまず冒険の一区切りってことで、まずはねー。
ええと、一応ここまで来たらDLC後編「藍の円盤」は(配信日以降に)挑戦できるんだっけ?念のために次の章まで進めとくか…?育成的な意味でも。