炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(51):バトルスクールウォーズ①~ジム視察開始!ナッペ山編【リプレイ風】

「ああ…たまってるアニメ…」

オモダカ委員長にLPシステムの改善作業のため連れ去られたボタンを見送り、ジムへの再挑戦の為の準備をすることに。

「いいなぁ…視察…本気のジムリーダーと勝負とか、そうそうチャンスないよ!」

うらやましそうにいうネモだが、彼女は彼女で生徒会長として大会運営のために尽力するという。

「まずは学生課に申請して…先生たちとのスケジュールのすり合わせだねー。やることが多い!」

とはいえその表情はすごく楽しそう。

「そりゃそうだよ!ウチの学校の先生って、四天王やってるハッサク先生もだけど、元ジムリーダーのタイム先生とか、意外なとこだと図鑑開発者のジニア先生とか!なにせポケモンの学校だもん!先生たちも強い人ばっかり!そんな人たちと戦えるんだから…ふっふっふ…!」

彼女のバトル好きが、いい方向に向いているのかもしれない。

「ホントはオレも手伝った方がいいのかもしれねえが…その前に単位稼がねえとだからなぁ…」

校長から指摘されていたのだが、どうやらスパイス探しのために相当数の単位を落としているらしく、このままでは卒業できないらしい。がんばってね…

「ああ、そうそう。ジムを巡るのであれば…一緒にこの子たちも連れて行ってもらえませんか?」

そう言って、校長が二つのモンスターボールを机に並べる。そこから出てきたのは…

「クワッスに…ホゲータ?」

入学の日にぼくが選ばなかった3匹の"最初のポケモン"のうちの2匹だ。

「次年度向けに用意していた子たちなんですが、少々多かったようで…そのまま眠らせておくのも可愛そうですし、なにより…ニャオハさんをあそこまで育て上げた貴方の力量で育ったこの子たちを、見てみたいのですよ…いち教師として」
「そういうことでしたら…ありがたく!」

さぁ、どんな名前をつけようかな…?

 

   *

 

「よし、準備完了!」

テーブルシティのゲート前で、マスラオコライドンを呼んで飛び乗る。

「そういえば、ジムはどう回るんだ?」

見送りに来たペパーに聞かれる。そうだなぁ…前とおんなじ順番でもいいけど…せっかくだし、逆走してみるのも面白いかも!

 

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というわけで最初に向かったのは、ナッペ山。山頂のジムと、すぐそばのフリッジジムに挑戦する。

「…あれ?あんたは…」
「お久しぶりですグルーシャさん。視察に来ました!」
「…え?」

グルーシャさんには困惑されたけど、チャンピオンランクになったことは伝わっていたらしく、素直に祝福と応援を受ける。

「年に何度か、こういう風にリーグの視察があるんだ」

チャンピオンランク…基本的にはトップのオモダカさんがやるわけだが…と対戦し、ふさわしい実力を発揮できなければジムリーダーを降ろされる…そんな過酷なテスト…とグルーシャさんは言う。

「形式的なものとは言うけど、スノーボーダーの夢を絶たれて、残った才能さえ否定されたら…ぼくには何が残るっていうんだ?」
「あ、あの…多分ぼくにそこまでの権限は…」
「…まぁ、話は簡単さヒイロ

ぼくを見る視線が、凍てついていく。

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「…あんたを完膚なきまでに、凍えさせればいいだけだから」

 

   *

 

戦いを終えて、グルーシャさんは遠くを見る。

オモダカさんも人が悪い。絶対勝てない相手を寄越すんだから」
「絶対なんて…」
「いいんだ、本気を出して負けたんだから。そして…初めて悔しいって、思えた」

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次にやるときは負けない。そう言ったグルーシャさんの瞳は、熱くなっていた。

 

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続いてフリッジタウンに向かうと、見覚えのある改造制服を見かけた。

「あれ…ピーニャさん?」
「うわぁっ!?…な、なんだ…ヒイロくんか」

スター団改め、STCのあく組・チームセギンのリーダーがこんなところに何の用だろう…?

「い、いや…じつはボク、ライムさんの大ファンでさ…一度、生でライブ見たかったんだけど…」

どうやら今日はライブをやる日ではなかったらしく、肩を落としていた。ジムに挑めばライブやりますよ?

「そうなの!?あ、いや、でも今のぼくの実力じゃあ…」
「せっかくだからジム行ってみましょう!サインくらい貰えるかもですし!」
「ええっ!?い、いや待って…心の準備が…」

 

   *

 

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「アンタがうちの視察ゥ?トップの代わりにだってぇ?」
「うひゃああっ!!?」

オフィスにいたライムさんの剣幕に、あこがれの人に会った緊張も相まってか震え上がったピーニャさんがぼくの背に隠れる。

「いや悪いね…アンタたちにイラついてるわけじゃないさ。まぁ、来ちまったもんはしょうがない…アンタに会えて嬉しいのもホンネだしね」

どうにか機嫌を直してくれたらしいライムさんと再びのダブルバトル。ピーニャさんはといえば、戦いの端々で奏でられるライムさんのラップに感激のあまり気絶しかかっていた。

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「ふふっ、やっぱりアンタのバイブスは本物だね!これからはこのライムがバックだ!ムカつくトレーナーや霊がいたらすぐ呼びな!」

え、ええと…機会がありましたら…。

「それと…そこでひっくり返ってるイカしたカッコのボーイ!アタイのファンだってのはよーくわかったから、今度はジムに挑戦しに来るんだよ!」
「はっ!はいぃぃ!!!」

ピーニャさんの得意分野はあくタイプだ。きっといい勝負になることだろう。

 

 

   -つづく-

 

 


というわけで、ジム再挑戦シリーズ。さすがに1話1人はダレること請け合いなので、こんな感じで2人ずつやっていけたらいいかな~。

ついでに出番の少ないスター団メンバーも、今回のピーニャのように出せたらいいかなと。

なおこの2戦でホゲータとクワッスは無事ラウドボーンとウェーニバルになりましたとさ(それはそう

大会も含めて、DLC後編で暴れられる程度には仕上げたいもんですネ。


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