炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(42):チャンピオンロード⑩~決戦!最高最強のライバル【#ネタバレ注意】

【注意!】
本エピソードには、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」「チャンピオンロード」に関するネタバレが含まれています。
ゲームをまだ始めていない人で、これから楽しもうと思ってる方は閲覧をご遠慮いただくことをお勧めします。

問題ない方は、そのままどうぞお進みくださいませ。

 



 

 

 

 

ポケモンリーグの建物を出ると、ネモが待っていた。

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「言わなくてもわかるよ…チャンピオンになったんでしょ!」

実技テストが終わったタイミングで、オモダカさんから連絡が来ていたらしい。

「ふふっ…これでヒイロもチャンピオンランク!私もチャンピオンランクで…つまりおんなじ!対等な関係なんだ!」

そうか…今まではチャンピオンとしてでなく、いちトレーナーとして付き合ってくれていたけれど、ここから先は…同じフィールドなんだ。

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「そう!そうだよ!だからねヒイロ…わたしのライバルになってください!」
「うん、喜んで!」

ある意味ぼく以上に、ぼくがチャンピオンになることを喜んでいるネモだった。

 

   *

 

改めてチャンピオン同士として本気の勝負がしたい!というネモに、オモダカさんがテーブルシティのバトルコートを使うことを提案してくれた。それは、ぼくたちが宝探しのために旅立った地。間違いなく特別な場所だ。
さすがに遅い時間なので、明朝にやろうと約束しあって、一旦寮に戻ることに。

「…ヒイロさん」

先に帰っていったネモを見送っていると、オモダカさんが話しかけてきた。

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「チャンピオン・ネモは、私との最終決戦ですら、その力を温存していました。ですが貴方になら…あの子も本気を見せてくれそうです」

ぼくとの戦いの中で、オモダカさんは楽しそうに笑っていた。その楽しさを、ネモにも伝えてあげて欲しい…彼女はそう言って、ぼくの頭をなでるのだった。

 

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翌朝。ようやく日が昇ろうかというくらいの時間に、目が覚めてしまった。約束している時間はもう少し先だけれど、なんだかいてもたってもいられなくて、ぼくは寮を飛び出す。

薄暗い町並みは、まだ人々の営みも始まっていない。ゆっくりと未だ眠る街を歩いていくと…その中央に見慣れた背中があった。

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「…来たね、ヒイロ
「うん」
オモダカさんが言ってたんだけど、チャンピオン同士のバトルって前代未聞なんだって。すっごいことみたい」

確かに…少なくともネモから先、ぼくが出てくるまで新チャンピオンもいなかったみたいだし。

「…あのねヒイロ
「うん?」
「クラベル先生が言ってた課外授業…自分だけの宝探しのこと、覚えてる?」

それはもちろん。この道だって、ぼくの宝探しの為に進んだ道だもの。

「そう。ヒイロにとってはここさえ道半ば。でも、そんなヒイロの存在が、わたしの宝物なんだ」

本気の力をぶつけあえる対等なライバル。トップチャンピオンのオモダカさんですらなしえなかった存在が…宝物ぼくなのだという。

「…なんだか告白されてるみたい」
「ちっ、違うよ!?違うからね!?」
「あはははっ!」
「んもー…いつの間にそんな調子いいこと言うようになったのさ?」

ネモが頬を膨らませてそっぽを向いた。

 

   *

 

日が昇るとともに、ぼくたちのバトルのうわさを聞きつけて、続々と人が集まってきた。街の人たち、学校の生徒や先生、四天王のみんなまで…

「すっごいね!みんな、わたしたちの勝負楽しみにしてる。まぁ、一番楽しみにしてるのは…わたしなんだけど!」

青く広がった朝の空のように、ネモが笑う。

「舞台は整った!わたしの本気の力と…実ったきみの力…」
「うん!どっちが強いか…勝負だよ、ネモ!」

バトルコートに、最初の1体目が躍り出た。

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「ずっと、ずーっと待ってたの!最高の勝負…始めるよ!…ルガルガン!”ドリルライナー”!」
「かわしてエルダマスカーニャ!お返しの…"リーフストーム"!」

木の葉の嵐がルガルガンを巻き込み、まずは一匹目がひっくりかえる。

「あちゃー…最初に教えたタイプ相性がわたしをピンチにするなんて!でもまだまだ!今度はこの子で行くよ…ヌメルゴン!」
「ようし、交代だエルダ…たのむよ、ぴろオオタチ!」

"りゅうのはどう"を真っ向から受け止めて…“れいとうパンチ”がドラゴンのお腹を打つ。急所にあたった!

「ここ一番で当ててくるなんて…ラッキー飛び越えて才能だよ!お次は…パーモット!“インファイト”だよ!」
「戻って、ぴろ!出てきてウズメコジョンド!こっちもインファイトだ!」

全力の戦いは、文字通りの一進一退。かくとう技のぶつかり合いはネモのパーモットに軍配が上がる。

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「絶対に負けたくない!その思いで…つかんだ急所!さぁヒイロ…次はどの子で来るの!次もわたしのポケモンが勝つよ!」

手を変え品を変えポケモンを代え…火が踊り雷が爆ぜ花びらが舞った。


   *

 

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「最後はこの子か…ベストを尽くしてくるんだよ!」

そう呟いて、ネモが最後に呼んだのは…最初に出会ったときに校長から託されたうちの一匹…その成長した姿!

「さぁ、いくよウェーニバル!光れ!かがやけ!私の…最っ高の宝物!!」
「こっちもだ、エルダ!今こそ…実りの輝きをまとって!!」

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お互いの最初の一匹が輝きに彩られる。

「これで決めるよ!ウェーニバル…"アクアステップ"!!」
「負けるもんかっ!エルダ…"トリックフラワー"!!」

二匹の得意技がぶつかり合い…砂埃の晴れた下、立っていたのは…ぼくの相棒だった。

 

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「やっ…たぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

負けた方とは到底思えないほどの歓喜の叫びが、ネモから放たれる。

「すごい!すごいよ!ヒイロは最強だ!うれしいなーっ!!!」

そのまま、抱きつかんばかりの勢いでぼくに駆け寄る。ち、近い…

「だってだって!わたし本気で戦ったんだよ!本気で…!あははははっ!」

それはきっと、初めての全力。本気の本気を全部発揮して…その結果はぼくの勝利だったけれど。…きっとそれが、何よりうれしいんだ。

「ねぇ、ヒイロ!」
「うん?」
ポケモン勝負ってさぁ!思ってる以上にずっと!ずーっと!楽しいよね!!」
「…うん!」

ありがとう!次は負けない!と手を差し出して、ぼくもそれに応える。

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ネモの…全力全開、本気のバトルに向き合える宝物ぼくとの勝負は…街中に響くネモの喜びの笑い声で幕を閉じるのだった…。

 

 

   -チャンピオンロード…クリア!-
   -冒険は…まだまだつづく!-

 

 


チャンピオンロード最終章。ネモとの最後のバトルでした。
これまでのバトル描写では一部例外はありますがその大半を端折る形でしたが、今回はちょっとボリュームアップを目指してみました。結局2体分ほど(ミミズズとノココッチ)は端折ってはいますが。

ちょっとアニメ的な作劇を目指してみたつもりですが…まぁダブルバトルでもない限り複数体を同時に展開できまんからね。入れ替えをちょっと密にした感じで。

ネモとヒイロ周りの描写ですが、なんかこう距離が一息に縮まってる感じが…ヒロインレースに躍り出てないこれ?ゼイユさん大丈夫?

前編同様にネモがDLCに出て来ないならまだワンチャンあるけど…w