炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

2009-08-11から1日間の記事一覧

<改訂版>【ディケイドSS】-BEGINNING OF DIEND-【ディエンド編】

―――どこまで走り続けただろう。 髪はぼさぼさになっていた。 服はドロドロで、靴はボロボロだ。 力が抜けて、膝が折れる―――そして、倒れる。 地面を通じて、早鐘を打つ心臓の音が聞こえる。 「……ああ、まだ生きてるんだ。僕は」 海東大樹が、そう呟いた。 仮…

【牙狼SS】流麗の楽師:後編【瑪瑙騎士篇】

「はあっ!」 気合一閃、白夜槍が空を切り、二つに分かたれたカラクリの片割れを襲う。 が、ぐねぐねと軟体動物のように動く魔獣は、打突の連撃を悉く交わした。 「はっ、ほっ、やっ、とっととと!」 一方、アゲハは防戦を余儀なくされていた。矢継ぎ早に繰…

【牙狼SS】流麗の楽師:前編【瑪瑙騎士篇】

「…おい、御堂光(みどう・ひかり)」 背中越しにぶっきらぼうに呼ばれる。閑岱ではそうそう聞かない若い男性の声、そして、“彼”のことをフルネームで呼ぶ人物は限られる。 「……あによ、翼」 「ついてこい」 山刀 翼(やまがたな・つばさ)……閑岱を守る白夜…

【牙狼SS】酒呑の豪腕:後編【金鋼騎士篇】

狼の面の、真紅の瞳がらんらんと光る。 「だらっしゃあああ!」 金剛棍が唸りを上げ、ホラーへと突き進む。 『……いつもながら酒入っただけでこの変わりようって怖いわよねぇ…』 「耳元でうるせー!」 呟いたカルマよりもはるかに大きな声で律が怒鳴った。 そ…

【日記】視覚情報を活字にすることの難しさ

まぁ今更なんですが。 こと、特撮系の二次創作とか書いてることが多いので、よくそういう描写をせざるを得なくなるんですよね。 細かく書かないと解り辛そうだし、かといって細々すると文章が冗長化してしまう。 なんというジレンマ。 はてさて。 -----…