ソルの眼差しを背負ったルナと対峙する。相手がどんなに強大でも、やることはいつだって同じだ。
「我が主に天使の加護を!悪しき魔法は、すべて抑えて見せましょう!」
頼んだよウラヌス。クロノス、不可視の鉄壁を僕たちに!アイアンシェル!
「全力で…守る!」
さぁ、まずはいつも通り、取り巻きから片付ける。クリス、クレア…準備はいいかい?
『いつでもどうぞ、お父様』
僕と双子で、左右から斬り込みを仕掛ける。流石に硬い…っ!
「さぁて、後衛組はお膳立てと洒落込もうか。我が魔力よ、敵なるものに足枷を…マジックブレイク!」
「了解ですっ。祈りの光よ、守りの要となれ!フォースガード!」
ノアルとビアンカの魔法が、戦場を彩った。
「舐めんじゃないよッ!」
ルナの攻撃が、こちらに嵐の如く降り注ぐ。
「くっ…何故だ何故当たらない…ッ」
「そりゃあ、守ってますもの」
イーシルの御鏡を構えたマイコが事もなげに答える。幻影を生み出す盾は、彼女の術を至高の領域にまで高めているようだった。
相手に付け入る隙を取らせるな!オープンデモン…来い!マルスッ!!
「はっは!アタシに出番をくれるとは有難いね!そらぁっ!」
チェーンソーを振り回し、ソルシードを片っ端から蹴散らしていく。さすが竜人!
「今度は前衛にお膳立てだ!魔力よ、刃となれ!デバインウエポン!」
「祈りよ、鎧と化せ!デバインアーマー!」
ノアルとビアンカの黒白コンビが、僕と双子に力を与えた。
ようっしマルス、出し惜しみなしで行くよ!デモンレイジ!
「鏖殺しだぁぁぁぁっ!」
…ちょっと物騒!
『神器システム…ラーニング完了。ホーリーチャージ、アクティブ!』
マルスが討ち漏らしていたソルシードを、双子の突撃が砕いた。あとはルナだけだ!
「どりゃあっ!」
聖剣の力を帯びた、マルスの炎の剣がルナを斬る!しかし、ルナが咄嗟に呼び出した魔法陣に阻まれた。
「っンなくそぉっ!」
うん、みんな体があったまってきたみたいだ。もっといけるぞ!
「まかせろぃ!今度こそオッ!」
マルスの攻撃が届き、ルナの体が焦げ付く。
「そんじゃ、お膳立ても終わらせたし…そろそろ俺様の虎の子を使おうじゃねえか」
ノアルが空中に魔法陣を描き、仕込んだ薬剤をぶち撒ける。生み出された小さな欠片は、真っ直ぐにルナへと飛び…
「ぶっ飛びやがれ!オメガインパクト!」
強烈な爆発が空気を震わせた。
『鷹の目による戦況確認…敵デモンの体力低下!』
『お父様、とどめを!』
わかった…聖剣デモンスレインよ、僕に力を!
振り上げた一撃はルナを貫き、その背後のソルの眼をも穿つ。
確かな手応えと共に、切っ先の向こうで、ソルの力が砕けていくのを感じた。
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・
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ルナの体が光と共に消滅していく。
「勝った…!」
ぐっと拳を握るフラン。いや、待って!、まだ終わってない気がする…!
「!?隊長さん、上!」
ビアンカが指差す先で、太陽の光が消えていく。これは…月の影!?
「暗黒の…太陽…!」
ノアルが愕然とつぶやいた。
──地を這うものらよ。
ぞわり。
体の内側から、神経に直接触れるかのような声が響く。
──貴様らの手は、決して天にはとどかぬ。
気がつくと、黒い太陽を背に、巨大な…とてつもなく巨大な土塊の人影が聳え立っていた。
──地を這うものらよ…常の如く我を称えよ。常の如く歓喜せよ。
こいつが…闇の大天使・ソル…!?
──我は地上を照らす最後の光…
ついに現れたのか…なら!
──そしてすべてを闇と化す、週末の光ぞ。
大天使ソル!お前を倒す!それが僕の…デモンゲイザーの使命だ!!!
−つづく−
というわけで5ターンクリア。
マイコのAGIを全力で上げた結果、全ターンで敵の攻撃ほぼ全回避。ほとんど無傷の勝利でしたw
…レベルの上げすぎも考えものですなw
さて、やはりというかルナ戦は前座。ここからが本当のラストバトルだ!