炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(1):超刺激的School Days!【#ポケモンと生活】

オレンジアカデミーに入学して数日が経った。
毎日が目まぐるしいけど楽しい!

入学式に知り合った人たちとも仲良くなった。授業の合間を縫って、一緒にポケモンを捕まえに行ったり…

「わたし、バトルは得意だけど捕まえるの苦手でさぁ…前にも約束したけど、コツ教えてね!」
「コツって言われても…あ、そうだ」
「あるの!?」

ロトムスマホの画面をこう、指を滑らせるような…?」
「…なんて?」

あ、ネモが宇宙ニャオハみたいな顔してる。

「そうそう、画面の下の方をこうくるくるするイメージで投げるとカーブ投げられるよ!」
「…いやなんの話してるの!?」

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「ヘーェ…生徒会長サマにもニガテちゃんなモンがあるんだなぁ…」

ま、オレもバトル苦手だし誰にだってそんなこともあるわな。とペパーが野菜を洗いながらつぶやく。

「さて、こっちはオレの得意なやつやるぞ!料理の時間ちゃんだァ!」

授業後の調理室を借りて、ペパーの料理教室。

「料理の極意は…1に食材、2にスピード! 新鮮な食材を、新鮮さを維持するため…手早く調理する!」

うおおおお!と大声を張り上げながら包丁を光らせる。調理室のカギを預かる家庭科のパウロ先生も目を丸くする包丁さばきだ。

「で、3・4がなくて5が…知識!どんなにいい食材を使っていても、それを十全に活かす知識が無けりゃあ…ウマいもんはつくれねえ。食材同士の組み合わせや、調味料、スパイスの使い方もそうだ。料理は科学って言葉もあるしな!」

しゃべりながらドンドンとサンドウィッチが出来上がっていく様は、まるで魔法だ。

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「ん~っ、このサンドウィッチ美味しーい!」
「って、なんで生徒会長までヒルメシいっしょしてんだよ…」
「まぁまぁ、美味しいものは一緒の方がもっと美味しいんだから」
「そりゃそーだけどよー…」

昼休みにネモと合流して、一緒に昼食。
こんな感じで、ネモとペパーとは仲良くやっている。まぁ当人どうしはあんまり仲良くない?みたいだけど…
そういえば、二人と同じく入学の日に知り合った子、あれからぜんぜん見かけないんだよなぁ…?

「ああ、あのイーブイリュックの…ボタンって子だね?」

ネモ曰く、あの日は久しぶりにアカデミーに来ていたらしい。

「ボタンったら、理系クラスのメガネっ子か。オレもたまにしか見かけたことねーな…なんだオマエ、あーいうのがタイプちゃんか?」
「ちっちがうよ!そういうんじゃ…」

ペパーが変なこと言うから、ごまかすためにサンドウィッチを頬張る。

「んんーっ!」
「ああもうヘンに押し込むから…!」
「ほらミックスオレ!飲んで!」

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「はーっ、食べた食べた。ごちそーさま!」
「おう、おそまつちゃん」

口調はともかく、わりとお上品に口元をぬぐうネモ。そういえばコサジタウンにあるネモの家大きかったし、意外とお嬢様なのかも?

「よーし!お腹もいっぱいになったし、午後はおもいっきり勝負しよ!ね、ね?」
「おーっと、そーはいかねえ!コイツとはこのあとハーブ採集に付き合ってもらうからなっ!」

いつの間にか午後の予定を勝手に決められてる…

「い、いやぼくこのあと授業取ってるから…」
「えー?あんだよオマエ真面目ちゃんだなー…」
「いや授業はちゃんと取らなきゃだからね…?まぁそういうことなら、今回はお預けだね」
「うん、また今度ね」

まだ外に用事がある二人と別れて、ぼくは校舎に戻った。

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「おや、ポケモン図鑑の整理ですか?」

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休み時間にスマホロトムを弄っていると校長先生が覗き込んできた。

「今どれくらい捕まえていますか…ほう、この短期間でそこまで…」
「多分コサジタウンからプロトタウン周辺のポケモンはあらかた捕まえられたと思うんですけど…」
「けど?」

一匹だけどうしても捕まえられないポケモンがいたことを伝える。

「ふむ…プロトタウン近くの池に浮かんでいたむしポケモンらしきもの…おそらくアメタマですね。たしかに岸からだとちょっとボール投げても届きにくいでしょうねぇ」

校長曰く、ライドポケモンに乗って近づけばうまくいくかもしれない…らしい。ぼくのライドポケモンといえばコライドンだけど、まだ寝てるっぽいから、そのへんはまた今度…かな。

「あと、図鑑にスキ間できるのちょっと気になるんですよね…」
「フフ…几帳面さんですねぇ。まぁ、そのうち埋まりますよ。あなたが真摯にポケモンに向き合っていれば…ね」

意味深な笑みを浮かべて、校長はそう言った。

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レポートをしっかりと書き残して、伸びを一つ。
いよいよ明日からは課外授業…宝探しが始まる。まだ自分が何をしたいのかはよくわからないけど…いろんなことをしながら探すのが、きっと宝探しなんだろうな。

はにゃ!」

ニャオハ(エルダ)が早く寝なさい、とばかりに枕をたたく。それをやんわりとなだめながら、ぼくは部屋の明かりを消すのだった。

 

 

   -つづく-

 

 


原作では寮のベッドで寝たらキングクリムゾンかまして即課外授業始まっちゃうので、二次創作的な日常パートを。
作中では課外授業までの数日で捕まえたことにしてますが、実際はテーブルシティまでの道中での捕獲ですね。ちなみに課外授業イベント開始時点で捕まえた数23の戦った数29。多いのか少ないのか判断に困る。

ネモはよく「捕まえるの苦手」と言っていますが、彼女の場合はアニポケでいう友情ゲットみたいなこと繰り返してんだろうなぁ…と妄想。それだけでチャンピオンクラスいけるかって?我らがサトシさんという前例があるから…

さて、次回は本編に。予告通り林間学校へ行きますよ〜