炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート:番外編⑥~歴史を追え!パルデア災厄伝承【#ポケモンと生活】

キタカミの伝承に触れたことをきっかけに、歴史や伝説に興味を持つようになったぼく。課外授業たからさがしの合間にアカデミーのエントランス兼図書館で様々な地方の歴史を調べるのがちょっとした趣味になっている。

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「やぁヒイロ。今日も歴史の勉強とは精が出るな!」

「あ、レホール先生」

歴史担当であるレホール先生とは、しばしば授業内外の質問を繰り返したことで少し仲良くなっている。

「その本は…ほう、今日はカントージョウトの伝承についてか。そういえば貴様はジョウト出身だそうだな。ならば、ホウオウと3匹の獣ポケモンにまつわる伝承は知っているな?」
「はい、おおまかにですけど」

ジョウト地方はエンジュシティに、かつてカネの塔とよばれる建物が存在した。現在は焼け落ちてしまっているその塔では、その原因となった火災で命を落とした3匹の獣のなきがらを、ホウオウが蘇らせ…それがのちに謳われるエンテイライコウスイクンの3匹の伝説ポケモンだとされている。

「その通りだ。さすがに地元だけあって詳しいな。では、隣のカントーにいるファイヤー、サンダー、フリーザーと称される3体の鳥ポケモンについては?」
「もちろんですよ。こっちはジョウト以上に目撃例が多いですしね」
「ああそうだ。しかもカントーをはじめカロス地方アローラ地方でも目撃例が報告されている」

他にはガラルでも目撃されたという話も聞いたことがあるけれど、あれは姿が似ているだけの別種という説もあるらしい。

「だが奇妙なことに、この3体に関しては伝説や伝承として語られるものが見つかっていないという話もある」
「そうなんですか?」
「うむ。これまで目撃情報が確認されている地方、いずれでもな」

それは意外だった。

「世界中で目撃情報があるなら、伝承が伝わっている地方もどこかにあるのかも知れんが…フフフ、いずれ貴様がその謎を解いてくれると嬉しいな、未来の考古学者くん」

意外とパルデアにあったりするのかもしれない。とすればエリアゼロかな?

 

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「ところで、各地の伝承に登場する伝説のポケモンには面白い共通点がある。なんだかわかるかな、ヒイロ?」
「ええと…3匹1組になってる組み合わせが多い…ですかね?」

カントーをはじめとする3匹の鳥、ジョウト地方の3匹の獣、シンオウ地方のとある湖に住まうという3体の精霊…と枚挙にいとまがない。

「そうだな。より正しくは、その3匹に加え、彼らを眷属とする1匹のポケモンという、3プラス1体の組み合わせが多い…だがね」

ジョウトの獣たちにはホウオウ、シンオウの3精霊にはアルセウス、鳥たちには諸説あるが、現在はルギアがそれにあたるというのが定説らしい。

「無論、例外はいくつもあるがね。イッシュ地方では当初3匹とされていた剣士ポケモンが、実は4剣士だったという話もあるし、ホウエンで発見された巨人ポケモンも、シンオウで発見された巨神との3プラス1と思われていたが、のちにガラルで同系統のポケモンが次々と見つかっていたりもする」

ひょっとしたらガラルで発見された鳥ポケモンたちも巨人ポケモンのようにあとから発見された近縁種?のようなものなのかもしれない。そしたら今後似たようなポケモンがあと数種類は発見されるのかも…フェアリー・ひこうとか、ノーマル・ひこうとか。

「前者はともかく後者はそのへんにいそうだな…」

 

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「そうそう、伝説で思い出したが…この前の授業で言っていた、災厄たちの話さ」

かつてパルデアに存在した王城を、一夜にして滅ぼしたという伝承…欲深き王が集めた、【ウツワ】【ツルギ】【木簡モッカン】【勾玉マガタマ】に宿った人々の悪しき心がポケモンと化し、文字通り災厄となって暴れまわった…というやつだ。

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「単刀直入に言おう。呪われし災いの宝…4匹のポケモンは…実在する!!」
「…!」

レホール先生曰く、新聞のインタビュー記事から真相にたどり着いたらしい。意外なところにヒントは転がっているものだ。
その記事によると、当時のポケモン使いたちによってポケモンたちは鎮められ、災いの宝を各地の祠に封じたのだという。

「1匹につき祠は1つ。その周辺に8つの杭を打つことで災いの力を抑えているそうだ」

こういうのだな。とレホール先生が写真を見せてくれた。

「あれ、これに似たようなの…見たことあります!あと祠?みたいなやつも!」
「そうか!それは僥倖…フフフ、歴史に興味のある貴様のことだ。是非お目にかかってみたいだろう?災厄のポケモンたちに!」

それはもちろん!

「うむ!いい返事だ。祠の場所を貴様のスマホロトムに転送しておこう。杭の場所まではさすがにわからなかったが…まぁパルデア中を駆け回る貴様ならいずれ見つかるだろう。杭を抜くにはポケモンとの絆が必要らしいが…それは心配するまでも無いな」
「レホール先生も一緒に行きません?」
「はは、魅力的な提案だがね…授業をすっぽかして冒険していると校長から目を付けられかねん」

実際ここまでの調査もかなり授業をほっぽってやってて怒られたみたい。大人も大変だ…

「貴様はいずれ大穴を目指すのだろう?エリアゼロには凶暴なポケモン…それこそ存在そのものが災害のようなやつらもウヨウヨしていると聞く。災害には災厄をぶつける…というのも一つの攻略法になりうるかも知れんぞ?」

レホール先生がにやりと笑ってみせた。

 

 

   -つづく-

 

 


ポケモンシリーズ及びSVにおける準伝説級に関するお話。

いわゆる3鳥については、初代と言うこともあって伝承をねじ込む余裕(容量的な意味で)もなかったんだろうな、とメタ観点からは思ってしまいますが、いずれどこかで紐解いて欲しいもんです。
せっかくガラルにリージョンフォームも出てきたんだし、それこそ18タイプあるから今後3タイプずつお出ししてレジ系みたいな感じで呼ばれてほしいなーと。

フェアリーひこうの〇〇フリーザーとか、ドラゴンひこうの〇〇サンダーとか…
ノーマルひこう…ポッポファイヤー?(なんでじゃい

一方今作の準伝、杭自体は何本か見つけてついうっかり抜いたりしてたんですが、祠はマップ情報貰うまでコサジの東にあるやつ(朽木の祠)しかわかんなかったな…というか残りの3か所はほぼ初見じゃわからんw
この辺は3シナリオ終わってひと段落着いたら手を出そうかな…出せるかな?