炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(56):藍の円盤①~交換留学!ブルーベリー学園へ【リプレイ風】

【注意!】
本エピソードには、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」「ゼロの秘宝」「藍の円盤」に関するネタバレが含まれています。
ゲームをまだ始めていない人で、これから楽しもうと思ってる方は閲覧をご遠慮いただくことをお勧めします。

問題ない方は、そのままどうぞお進みくださいませ。

 



 

 

 

 

「あれ、なんか着信来てない?」

アカデミーの寮でネモと何度目かの勝負後の感想戦をやっていると、スマホロトムが鳴った。校長からだ。

『ああ、ヒイロさん。今お時間よろしいですか?』
「はい、大丈夫です」

それは良かったと微笑む校長が伝えてきたのは、先だって申請していたブルーベリー学園との交換留学の件だった。

『あちらの校長は私の古い友人でもありまして。あなたの話をしましたら、ぜひ交換留学生として迎えたいとおっしゃってくれました』
「本当ですか!?」
『ええ、もうアカデミーまで迎えが来ておりますので、まずはエントランスまでお越しください』

その言葉と人の好い笑顔を残して、スマホロトムの通信が終了した。

 

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ネモからの「いーなー!いいなー!」を背中に受けつつエントランスに向かうと、見慣れない白スーツの男性を見つけた。この人かな?

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「あれー?その顔…どっかで見たな―。えーと…誰だっけ?」
「…ええと、ヒイロです。あの、ブルーベリー学園の校長先生…ですか?」
「うん。そうだよ~」

軽快に帽子をかかげて挨拶するこの人こそが、シアノ校長だと、遅れてやってきたクラベル校長が改めて紹介してくれた。

「そういえば、なぜヒイロくんを指名されたのです?他にも交換留学生の申請は来ていたと思うのですが」
「ほんとですよ!わたしも申請してたのに!」

ぴょんぴょん跳ねて抗議するネモだが、校長曰く生徒会長としてブルーベリー学園側からの交換留学生を迎えるために残ってもらうとのことだ。

「今から会長辞められないかな…」
「選挙とかいろいろ支度が大変なのでやめてくださいね?フリじゃないですよ?」

というか今ネモを生徒会長という役職から解き放ったらエラいことになりそう…

「この子を指定した理由?ええとほら…あれだ。えーと…そうそう!ほらキミ、林間学校行ってたでしょう?キタカミの里の!」

そこで出会ったブルーベリー学園の生徒…つまりゼイユからの推薦もあったのだという。
そっか…推薦してくれてたんだね。会ったらお礼言わないと。

「おや?そう言うってことは、留学も乗り気かな?」
「もちろんです!よろしくお願いします!」

かくしてぼくは、シアノ先生に連れられ、イッシュ地方はブルーベリー学園へと向かうことになった。

 

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「ジャーン、到着!ようこそ!僕のブルーベリー学園へ!」

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海の上に浮かぶ校舎は新設校らしく真新しい。アカデミーと比べると随分と低い建物だけれど、それもそのはず、エントランスを除けば残りはすべて海中にあるらしい。どういう構造なんだろう?

「それはですね…運用している資源開発プラントに併設しているから…だと聞いていますよ」

ぼくの質問に首を傾げるシアノ校長に代わり、やってきた女子生徒が答えてくれた。

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「あなたが、パルデア地方から来られた留学生さんですね!わたしはタロ!2年生です!」
「あ、じゃあ先輩なんですね。ぼくはヒイロ。よろしくお願いします!」

 

   *

 

シアノ校長から学校案内を押し付け…もとい頼まれたタロ先輩と校内を回る。エントランス前にはバトルコートがあり、公式戦はここでおこなうそうだ。前にゼイユに教えてもらったブルベリーグのことだろうか。

「もうご存じかもですが、ブルーベリー学園はバトルに重きを置いています。とくにダブルバトルが主流なんですよ!」

シアノ校長からの提案もあり、タロ先輩と交流試合。ブルベリーグの四天王らしい。これはパルデアチャンピオンとして恥ずかしい所は見せられないぞ…!

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繰り出してきた見慣れないポケモンはうまく連携をみせる難敵だったけれど、どうにか勝利。ここで負けちゃうと推薦してくれたゼイユにも申し訳が立たないしね…

「負けちゃいましたか…また勝負してくださいね?」

ライムさんとのジムバトルではあまり気にしてなかったけれど、同時にくりだすポケモン同士の連携も重要かもしれない。奥深いぞ…ダブルバトル

 

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エントランスゲートをくぐり、地下階へと降りていくと、広大な大地が目の前に広がった。

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「こちらがブルーベリー学園が世界に誇る海中庭園…【テラリウムドーム】です!」
「海中なの!?ここが!?」

壁や天井に、プロジェクターで空を映し出しているらしい。また、ポケモンが過ごしやすい環境を人工的に…それも4つのパターンに分けて造っているそうだ。
道中最初に踏み入れたサバンナエリアでは、ぼくの出身地であるジョウトカントーでも見かけるポケモンが多くいて、ちょっと懐かしくなったりして。

「そうそう。ここではパルデアと同じく、野生でのテラスタルや結晶の洞窟の生成が再現されています。それは…あれのおかげなんですよ」

そう言ってタロ先輩が指をさす。ドームの天井には緑色の球体が吊り下げられていた。

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「あれこそがテラリウムコア…パルデアで採取したとある物質が溶け込んだ液体が詰まってるんだよー」

シアノ校長曰く、ブライア先生…林間学校で引率してくれた先生だ…がてがけたものらしく、生徒たちにもその実態は公表されていないらしい…なんとなく想像はつくけれど。

『まもなく実技授業が始まります。受講する生徒はコーストエリアまでお集まりください。繰り返します…』

ドーム内の放送を受けて、ぼくたちは南国を再現したコーストエリアへと向かい、実際に授業を体感する。座学だけでなく、実際にリージョンフォーム…アローラ地方で見られる姿のポケモンを捕まえてみる…なんて実地で行う授業もあって、新鮮な感じだ。

パルデアに負けない広大さを持つテラリウムドーム…そしてダブルバトル主体のブルベリーグ…楽しくなりそうだ、交換留学!

 

   ━━ロトロトロト…

 

と、スマホロトムからの着信だ。誰かな…?

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『聞いたわよ!あんた、今ブルーベリー学園に来てるんだって!?』
「ゼイユ!」

スピーカー越しに聞こえたのは、キタカミで出会った大切な友達からの声だった。

 

 

   -つづく-

 

 


というわけで、無事にスタートと相成りましたポケモンSV、DLC「ゼロの秘宝」が後編「藍の円盤」。

まずはプロローグ的なノリで序盤を。やっぱりというか(少なくとも開始時点では)ホームウェイ組は出番なしのようでちょっと残念…
まぁトレーラーではまたエリアゼロに行くみたいだし、その辺で合流してほしいもんですが…はてさてどうなることやら。

ちなみに、これまでに書いてたゼイユとのやり取りを踏まえたアレンジをしているのでゲーム中のやりとりがそのまんま再現されてはいません。が、一応ネタバレ注意ってことでワンクッション置いております。ご了承をば。