炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート(67):#藍の円盤⑬~エピローグ/もうひとつの「ゼロの秘宝」【リプレイ風】

【注意!】
本エピソードには、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」「ゼロの秘宝」「藍の円盤」に関するネタバレが含まれています。
ゲームをまだ始めていない人で、これから楽しもうと思ってる方は閲覧をご遠慮いただくことをお勧めします。

問題ない方は、そのままどうぞお進みくださいませ。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと帰ってこれたわー」

ゼロの大空洞での調査を終え、長い飛行機旅の果てにようやくブルーベリー学園に到着する。安堵の息をはくゼイユの目元は、うっすらと赤みがさしていた。

「あ、言っとくけど…あの時の事バラしたら…わかってるわよね!?」

 

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暴走したテラパゴスを鎮め、無事に調査を終わらせた後。改めてスグリと話をした。

『ずっと…ずっとヒイロに憧れてて…ヒイロみたいになりたくて…あせってたんだ…』

でもやっぱり無理だった。やっと諦められると肩を落として。

『そんなこと言わないでよ。スグリがいたから、ぼくは最後まであきらめずに戦えたんだ。ぼくがスグリにとっての特別だっていうなら、スグリだってぼくにとっての特別なんだよ』
『そんな…こと…』

そのまま今まで張り詰めたものがあふれ出したように、スグリは堰を切って泣き出した。

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『ったく!本当にバカな弟なんだから…やっと…素直になれたじゃん…』

そして、ずっとずっと弟を心配していたゼイユもまた、その様子を見て、吹っ切れたように泣き始め…

ぼくとブライア先生はわんわん泣きはらす二人をなだめながら帰路に着いたのだった。

 

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「い、言わないよ…」
「どーだか」
「…泣き顔意外と可愛かったし、その思い出はぼくだけが独り占めしとくから」
「ばっ…ナマイキなこと言ってんじゃないわよ!バーカ!」

まだ充血の残る目で「っていうか意外とは余計だ―!」とほっぺたを引っ張られた。

オモダカさんに連絡…いや出版社が先か…?」

その少し先では、ブライア先生がなにやらブツブツ呟いている。大空洞での出来事はレポートにまとめるそうだけど、読ませてくれるといいなぁ…
あ、流れとしてはオモダカさんが先だと思います。

ヒイロ!」

ゼイユから解放されたぼくの背中に、スグリが声をかける。

「俺、リーグ部のみんなとか、迷惑かけた人にちゃんと…ちゃんと謝りたい」
「うん、そうだね。…一人でやるのしんどかったら、一緒に謝るから」
「や、それはいい…っていうかその前に…ヒイロにも…謝らなきゃだし…」

ごめん!と思い切り頭を下げられた。謝られるようなことをされた覚えはないけど、ひとまず受け取って。

「だから、ええっと…また…その…やりなおし…たくって…」

朝日が昇り始め、輝きの戻ったスグリの瞳に陽光が反射する。

「ゼロから、また、俺と…」

 

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  ━━友達に…なってくれる?

 

「…当たり前でしょ!」

スグリの渾身の願いにぼくがそう言うと、ひさしぶりに小さく「…にへへ」と笑ってくれた。

「あんたたち!置いてくよー?」

先に行っていたゼイユの声に、ぼくたちは手を挙げて答える。

「待ってよゼイユ!」
「ねーちゃん置いてくな!」

隣にいる、ゼロからの新しい友達たからものと笑いあって、ぼくたちは走り出す。
今日もイッシュ地方はいい天気になりそうだ。

 

 

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   -ゼロの秘宝…完!-
   -冒険は…まだまだ、まだ!つづく!-

 

 


というわけで、ストーリー完走しました。ストーリーとしてのボリュームは前編と比べるとちょっと控えめに感じるのは、あっちが曲がりなりにも日数経過という要素があったからなのかどうなのか。

で、もうクリア後要素色々廻ってるんで認識済みなんですが…ホントにいないんですよあの姉弟…orz

スグリは休学っていう言及はあったけどゼイユについては完全にノータッチ(順当に考えれば付き添って休学というか一時的に学校を離れてる?)。寮のゼイユの部屋は出入りできるんだけど、アカデミーのネモたちとちがって不在ってどういうことなの…

とりあえず、大手を振ってゼイユといっちゃいっちゃしたかったのが出鼻をくじかれた感…さらなるDLC配信説とか、リアル時間経過でリポップ説等色々あれど、このままフェードアウトはほんと勘弁して…

いや、フェードアウトならフェードアウトでいかようにも料理できる(二次創作的な意味で)んでいいんですよ。後出しで出て来られたらもう整合性しっちゃかめっちゃかになりそうなんでどうにか公式で今後の二人について何かしらのアナウンスを寄越してください。ホントマジで。

とりあえず次回以降は、プレイレポートを基にした?番外編で各地を廻りながらネームドとのわちゃわちゃを中心に書いてみようかと思いまする。時系列は気にするな!

休学中のスグリはともかく、ゼイユについてはなんやかんや適当に理由つけて再登場を考えようかなと。一応構想はありますが、再登場の是非によるな…💧


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