炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DGEX】15日目II:強襲!竜姫亭【リプレイ風】

マルスの魂を回収して、竜姫亭に戻る。

エントランスに着くなり、リーダーは早々に解散を宣言して、仲間たちはめいめいに自室へと戻っていった。

「じゃあ、僕はマルスの魂をフランに届けてくるよ」

デモンゲイザーができるのはデモン魂を捕えることと、鍵に変生したデモンを使役すること。

鍵への変生は、管理人にしかできないのだという…一体何者なのかしらね、あの人は?

「そのへん、あんまり詮索しないほうがいいってローナも言ってたよ?」

はいはい。ところで…

「?」

どうせ鍵を貰うのに雑用やらされるんでしょう?その時はわたしも手伝うから、呼びなさいよ。

「ありがとう。まぁ大変そうなら頼ることにするよ」

にへっと、探索中は絶対に見せない緩んだ笑みを浮かべて、われらがリーダーは上階へとあがっていった。

 

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大浴場で汗を流してから、自室に戻る。

一度は不覚をとったマルスに、ああも圧倒できたのは純粋に気分がいい。強くなっている実感をようやく得られた気がする。

自分と同じ名前のご先祖は、かの円卓の騎士であり、のちにグロムバルク王家の騎士団長にもなったという。

そこまでの高みに、自分も至れるのだろうか?リーダーと一緒に、デモンを狩り続けていれば、あるいは…

 

   ──ズズン…!

 

ぼんやりとした思案は、不意に訪れた揺れに吹き飛ばされた。急に外が暗くなったのを感じて、部屋の窓を見る。なにやら巨大な…蛇の胴体のような何かが、窓枠を覆っていた。

ドアを開くと、同じく事態に気付いたビアンカたちも同時に廊下に出てくる。合流してエントランスまで一気に駆け下りると、丁度リーダーもやってきていた。

管理人と二、三言葉を交わし、鍵を一本受け取る。

 

「…いくよ、みんな!」

さっきみた緩んだ素顔が嘘のように引き締まっていた。

 

…なんか、ずるいと思った。

 

   −つづく−

 


ドガルズヘッド戦も(レベル上げすぎちゃって)あっさりと終了しちゃったので端折ります(ぇ

まぁ本編のストーリーなぞりすぎちゃうと唯のノベライズになっちゃうしねぇ…

その辺のバランス配分は、なかなか悩ましいもんデス。