炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#DG2】4日目(朝):VSカプリコーン!激突・ドリル対星砕き【リプレイ風】

苛烈な攻撃をくりだすカプリコーンに対抗すべく、ライブラに回復魔法を覚えなおさせることに。
まだ確保していないサークルの制圧と装備の確保も含め、探索がてら再潜入して、ライブラを鍛えなおしていく。

「荒事は得意じゃないんですけどねぇ…」
「禁域守ってたヤツが何抜かすかね…」

とはいえ、彼女の魔法はこの場では役に立つ。虫や植物が変化した魔物には火の魔法が効果覿面なのだ。

「あ、この感じ…覚えましたよ、回復魔法!」

魔物を狩り進めていくうちに、ライブラも成長を果たせたようだ。

「よーし。じゃ、そろそろ行ってみるか…デモンサークル!」

 

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デモンサークルへの突入は、翌日となった。
全てのサークルを制圧したことで出現したゲートに飛び込むと、ライブラの時とは雰囲気を異にしたデモン空間が待っていた。

「あ、おにいちゃん!前みたいな仮面がいっぱいあるよ!」
「ふむ…通路は塞がれてんな。仮面壊したら先に行けるかな?」

ラッキーが仮面を蹴ってみる。が、仮面はびくともせずその場に壁として立ちふさがっていた。

「ってー…あんだよ、壊せねーじゃあねーか」
「うん?…待ってくださいラッキーさん、さっき、音のようなものが聞こえませんでした?」
「音?」

ライブラが杖で軽く小突いてみる。その衝撃に反応して、震えた仮面が奇妙な音を響かせた。

「ほら、やっぱり!」
「おにいちゃん、ライブラちゃん!こっちは違う音がしたよ!」

隣の仮面を蹴っていたペガサスが声を上げた。

「どうやら、ここの仮面は衝撃を加えると音を出すようですね。そして、ここに並んでいるすべての音が異なっている…ふむ、これは音階ですね」

一通り仮面を鳴らした後、眼鏡をくいっともちあげて探偵役よろしくライブラが呟く。

「音階はわかったが、それがここの攻略にどうつながんだ?」
「私のデモン空間と同じなら、攻略するためのヒントがどこかに…あ、ありましたよ!」

立ち並んだ仮面の前に転がっていた楽譜を回収する。どうやら、特定の音階を順番に蹴り鳴らせばいいようだ。

 

ライブラ「ラッキーさん、ペガッソちゃん、左から1番目と3番目の仮面を蹴ってください!」

 

「ラッキーさん、ペガッソちゃん、左側から1番目と3番目の仮面を蹴ってください!」
「こうか…?」
「よいしょーっ!」

二つの音が鳴り、ややあって塞がっていた道が開かれた。

「やった!ふふん…私の灰色の脳細胞に狂いはなかったですね!」

眼鏡を光らせ、ライブラがニヤリと笑って見せた。

 

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カプリコーン「まったく無礼ですわね…こんなところまで追ってくるだなんて」

 

「まったく無礼ですわね…こんなところまで追ってくるだなんて」
「良く言うぜ。勝負お預けにしたのはそっちだろーが」

デモン空間の最奥、再びカプリコーンと相まみえる。

「あら、そうでしたかしら? だとしても、乙女の領域にずけずけと土足で踏み入る礼儀知らずは…こちらも本気でしつけさせていただきますわ!」

カプリコーンを取り巻く星力が濃さを増す…来る!

 

カプリコーン「ふふっ、この姿になるのも久しぶり…」

 

「ふふっ、この姿になるのも久しぶり…」

真の姿をあらわにしたカプリコーンが、山羊の角を彷彿とさせる槍を携え立ちはだかった。

「お兄ちゃん!ドリル!槍がドリル!」
「うるっさいですわね!ドリルからはなれなさいこの!」

ついでに言えば髪のドリル度も増してるな。

「ええい、貴方まで言いますか…!まぁいいでょう。どうせ短い間でしょうが…少しは楽しませてくださいませ!」

 

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カプリコーンの突撃に合わせ、どこからともなく飛来した彼女の使い魔が肉薄する。

「邪魔…しないでっ!」

即座にトランスデモンで変体を果たしたペガサスが盾でその侵攻を阻み、ラッキーはその陰から飛び込んでスタークラッシュをカプリコーンに見舞う。

「くっ…前と動きが違う!?」
「デモンゲイザーを…なめんなっ!」

槍と斬り結び、鍔迫り合いで押し切る。間合いが空いたところにライブラが攻撃魔法を叩き込んだ。

「これで前の借りは返せましたかね?」
「ちいっ!甘く見ないことねっ!」

使い魔を牽制によこしつつ、荒れ狂う竜巻のような一撃が、ラッキーたちに襲い掛かった。

「ライブラ!」
「くっ…みなさん、回復を…っ!」

ライブラがマルチキュアを発動し、仲間たちの傷を癒す。

「なんてインチキ…っ!」
「魔法がインチキてどんだけだよ…ペガッソ、ライブラ!奴の体力も残りわずかだ、畳みかけろッ!」

ラッキーの号令に、それぞれ武器を構え、最後の力を振り絞る。

「負けるわけには…!」
「悪いが…勝つぜ!」

星力を纏った刃が、カプリコーンの槍を断ち切った。

 

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「あうっ…デモンを引き連れているとは言え、たかだか人間風情にやられるなんて…!」
「悪ィな、ただの人間風情じゃあなくってよ」

ラッキーがフードをめくり、その奥の左目を露出させる。

「そ、その瞳…まさか!」
「そのまさかさ。アンタの魂…いただくぜ!」
「ダメですの!!わたくしを…見ないで―ッ!!」

 

 

魔眼から迸る光の鎖が、カプリコーンを絡めとり…

「…っし!」

 

ペガサス「デモン・カプリコーン、とうばつかんりょー!」

 

「デモン・カプリコーン、とうばつかんりょー!」
「ああっそれ私が言いたかったのにっ!?」

能天気な勝利宣言に出遅れたライブラが嘆いていた。

 

   -つづく-

 

 


実際の所は7ターンクリア。一日3回ダンジョンアタックできる(個人的)ルール上、レベルの上りペースはモン勇リプレイの比じゃねーですなw

まぁ、モン勇と違って再序盤は特に人数が少ないのでレベルアップ必須ですよね。いやホントに。